「マッサン」第2回~なれそめ物語。私が日本についていく! | 日々のダダ漏れ

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「マッサン」 第2回
第1週 「鬼の目にも涙
なれそめ物語。私が日本についていく!


スコットランド人のエリーは、
ウイスキー造りに夢を抱く政春と国際結婚し、
彼の生まれた国、日本へやって来ました。


1920年(大正9年)

政春のふるさと、
広島県竹原に着いたエリーは、
彼のお母さんに会う事が楽しみでした。

それは、遠いスコットランドまで、
結婚を祝福する手紙をくれたと、
政春から聞いていたからです。
ところが…。


エリー) エリーです。よろしくお願いします。
早苗) 外国人の嫁は絶対認めまへん。
    亀山の跡取りの嫁が、
    外国人に務まる訳ないじゃろうが。
政春) ちいと待ってや、お母ちゃん。
    わしゃこの家継ぐたぁひと言も…。
早苗) 留学から往んできたら、
    継ぐはずじゃったじゃろう。
政春) 兄貴には好きにさせて、次男のわしに
    跡取れっちゅうのは、筋が違うじゃろうが。
早苗) 筋は違やぁせん。お父ちゃんじゃって、お前は
    2、3年大阪の会社におったら、戻ってくるもん
    だと思っとった。
政春) わしゃのう、日本でウイスキーを造る為に、ス
    コットランドで勉強してきた。留学費用も全部大
    阪の社長に出してもろうた。これでウイスキー
    造らなんだら、裏切り者になるじゃろうがのう。
早苗) そがな勝手は許さん!
    お前がここ継がなんだら、この家はどうなる?


会話の中身は、よく分からなくても、
お母さんが怒っている事だけは、
エリーにもよ~く分かりました。


政春) なら、姉ちゃん夫婦に継いでもろうたら?
千加子) うちはもうこの家の人間じゃないよ。
     ちいと実家に帰ってきとるだけじゃ。
政春) じゃったらすみれが婿取って、のう?
すみれ) うちは学校卒業したら、教師になります。
早苗) お前がおるのに、
    何でほかの婿取らにゃいけんの?
政春) 親父だって婿養子じゃろうが。
早苗) そりゃうちが、
    男の兄弟がおらんかったからじゃ。
政春) 西洋ではのう…。
早苗) 何を西洋かぶれしてるんじゃ。
    ここは日本じゃ! 
    日本には日本の決まりがある。
政春) 日本もデモクラシーの時代に
    なったじゃろうが!
早苗) デモだか何だか知らんが、
    亀山の家には亀山の決まりがある!
エリー) (英) もうダメ!
政春) 
エリー…大丈夫か? エリー大丈夫か?
エリー) ごめんなさい、ごめんなさい。
政春) どこや? ここか?
エリー) あっ! ああ…痛い痛い…。
政春) 動くな、動くな。
島爺) 奥様。和尚様との、お約束の時間が…。
早苗) ほうじゃった。
政春) 和尚?
千加子) 明日おじいちゃんの十七回忌なんよ。
早苗) あんたも準備しときんさい。
    跡取りとして、和尚様に挨拶してもらうけん。
政春) まだ話は済んどらん!
早苗) 話は済んだ。
政春) エリーの事じゃ!
早苗) 手紙に書いたじゃろ。
エリー) 手紙!?
早苗) 「外国人は嫁にはせん」と、書いたはずじゃ。
    正座もろくにできん外国人が、
    亀山の嫁に務まる訳ないじゃろ。
政春) わしゃ、出んど! 
    法事なんか絶対出んけんの!


**********



エリー) (英) どこに書いてあるの?
政春) ここじゃ。



すみれ) 「外国人との結婚だけは、
     許す訳にはいきません」。
エリー) (英) どうして?
     お父さんも、お母さんも、
     私に会うの楽しみにしてるって。
すみれ) そがな事言うたん?
政春) エリーに心配かけとうなかったんじゃ。
    実際にエリーに会や、分かってもらえる。
    結婚も認めてもらえる思うとったんじゃ。


**********



早苗) このっ…。



(写真の政春の部分だけを懐にしまう早苗)
早苗) この家は、うちが守りますけん。

**********

その日の夕方、
政春は、エリーを嫁と認めてもらうため、
ある計画を考えついたようです。

政春) エリー、どうな?
エリー) (英) かっこいい!
島爺) さっきは、「法事にゃあ出ん!」
    おっしゃっとったのに。
    何で急に、出んさる事にしたんですかの?
政春) ああ…法事には親戚中が集まる。そこでエリ
    ーを紹介して気に入ってもらう。みんなが認め
    りゃ、さすがのお母ちゃんじゃって、納得するし
    かないはずじゃ。
島爺) はあ…。

(エリーの着付けを手伝うすみれ)
すみれ) はい。
エリー) どう?



政春・島爺) ハハハッ!
エリー) どうした?
島爺) いや、あの、ちいと、丈が…。



政春) これ、「ちいと」じゃない。
    島爺、別の持ってきてくれ。
島爺) はいはいはい…。見てきまひょう。
政春) おう。
すみれ) エリーさん。
     お兄ちゃんのどこを好きになったん?
政春) ゴホッ…。お前…お前何をいきなり。
エリー) 政春、全部好き。



すみれ・エリー) ハハハッ!
エリー) 政春、政春。
     (英) 愛してる! 



政春) やめ、やめ…。
エリー) (英) 愛してる! 愛してる! 愛してる!
政春) エリー! 日本じゃそういう事は、
    人前で言うたらいけんのじゃ。
エリー) どうして?
政春) どうして…。
すみれ) アツアツじゃね~!
政春) すみれ! お前はもう、用は済んだじゃろうが。
すみれ) 2人はどこで出会うたん?
政春) おっ…すみれ!
エリー) 初めて会った、
     2年前のクリスマスパーティー。
政春) エリー。
すみれ) クリスマスパーティー?
エリー) うん。
     私の家のパーティーに、妹のヘレンと、同じ
     大学で勉強してた政春が、やって来ました。


(回想)
政春) あっ…初めまして。亀山正春と、申します。
エリー) マサハル?



政春) ヘレンさんに、招待されまして。
ヘレン) どうぞ中へ。
     飲み物を、お持ちします。どうぞ。
政春) ありがとう。

**********



ローズマリー) さあ、大きいピースを、召し上がれ。



ウィリアム) あっ!
       政春が6ペンス銀貨を引き当てた!



ヘレン) ええ? 2人は、運命に糸で結ばれてるの?
エリー) ヘレン!
ウィリアム) スコットランドでは、銀貨を引き当てた男と、
     指ぬきを引いた女は、結婚する運命だって
     言われてるんだよ。



エリー) そんなの単なる迷信だって。
ヘレン) エリー。人は運命には逆らえないわ。
エリー) 何言ってるの!


エリー) それから、政春は、弟に柔道を教えに家に
     来てくれて。私たち家族と、仲良くなって…。



(回想)
政春) まさか「蛍の光」が、元は、
    スコットランド民謡じゃったとは。
エリー) 政春…怖くなかった?
政春) 怖い? 何が?
エリー) たった一人で、スコットランドに、来る事。
政春) もちろん、不安もあった。
    じゃけど、夢があったけん。

エリー) 夢?
政春) わしの夢は、日本でウイスキー造る事じゃ!
    今の日本は、酒といやぁ日本酒じゃ。
    でも、いつか、日本人もウイスキーを飲む時代
    が来る! その時、みんなに飲まれるのは、わ
    しのウイスキーじゃ! わしが造ったる! 日本
    で、初めての、国産ウイスキーを! 



政春) ホ~ッ!
エリー) フフフッ…。



エリー) 政春と一緒、いつも楽しかった。
     だけど…。


(回想)



政春) (英) 日本に帰ることになった。今度の土曜日。



エリー) (英) しょうがないね。残念…だけど。
         ありがとう。今までいろいろ。
         忘れないわ。政春のこと。
         日本で政春の夢がかなうこと祈ってる。
政春) エリー…。
   (英) わしと…結婚してくれ。エリーと結婚できる
      なら、日本に帰らんでもええ。このままずっ
      と死ぬまでスコットランドに住む。ずっとエリ
      ーと一緒に、生きていきたいんじゃ。





エリー) 日本に行く。
     政春と一緒に、私が、日本に行く。
政春) エリー…。
エリー) 政春の夢は、日本で、
     初めてのウイスキーを造る事でしょ? 
     だから、私が、日本に、ついていく!


すみれ) ロマンチックじゃね~。
     うちもそがな恋がしてみたい。
政春) ええ話ばっかりじゃないど。
    そのあとが大変じゃったんじゃ。
すみれ) 何があったん?


(回想) 
ローズマリー) どうしても、日本に行くと言うなら、
       親子の、縁を切ります。


そうです。2人の結婚は、
スコットランドでも、大反対されたのです。


**********

「ごちそうさん」「花子とアン」と、英語を話すシーンの
演出を試行錯誤してきた結果、たどり着いたのか?
背景に英語が聴こえてる「吹き替え」というワザに!
なるほど、こう来たか~! でもこのほうが親切では
あります、確かに。字幕も面倒くさいし、英語を聞か
されるもいい加減ウンザリなので。回想シーンだけ、
急に吹き替えの外国ドラマを観ているような違和感
はあるものの、わかりやすさ優先でいいと思う私~。

政春とエリーの間では、ところどころ、英語と日本語
が混じり合うのも、互いに相手にちゃんと伝えたいと
思えばこそ、英語になったり日本語になったりすると
いう気持ちが表現されているし。政春が、プロポーズ
した時は英語。エリーが、一緒に日本について行くと
言った時は日本語だったのが印象的。大切なことは、
相手がわかるように言わないとね~。そして、本音が
出るのは母国語だということも、これから表現されて
いくのかも。英語処理に関しては、日本語吹き替えも
込みで、なかなか面白い展開になっていきそうです。

いきなりラブラブで現れたので、これから2人の出会
いが語られるのだろうと思っていた通りに、馴れ初め
がエリーによって語られます。6ペンス銀貨と指ぬき
という運命の2人だったのですね~♪ 何てラブリー。
あの時代、スコットランドの人たちにとっても、日本人
にとっても、国際結婚なんて反対して当然のことだし。
ピン子様の攻撃ターンの前に、スコットランドでの話
が描かれるようです。でも、やっぱりピン子様の迫力
には勝てない品のいいスコットランド母でありました。
いや、ピン子様に勝たなくていいんだけど。勝ったら
激ヤバって話だし…。しっかし何だろうね? 嵐の前
の静けさというか、怖い物見たさというか、ピン子様
がいつ暴れるのかと、ダメよダメダメと思いつつ、ど
こか期待している自分がいる~(困ったものですw)。
さすがに、いきなり暴れては視聴者が引いてしまう
だろうこともわかっていてのさじ加減なんだろうなあ。
まだまだ様子見とはいえ、期待してもいいかも…♪


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