ごちそうさん(143)~蔵座敷完成、コードネームはごちそうさん | 日々のダダ漏れ

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ごちそうさん 第143回
「チョッコレイトな開戦」
~蔵座敷完成、コードネームはごちそうさん


泰介) あっ! アハハッ。
静) ああ~! いや…。
藤井) どうでっか?
静) ええわ~これ。
め以子) ああ。空、見える。
泰介) あれ、いいですね。
大村) 青空が見えるんもええし。
    星空が見えるんも、ええでしょう。
静) カレーの菩薩やのうて、よかったなあ。
め以子) 藤井さん。大村さん。ホンマに、おおきに。
藤井・大村) いやいやいやいや…。
大村) 頭上げてくださいよ。
藤井) やめましょう。そういう事は、ねっ?
大村) こちらこそ。
藤井) 何か、おおきに。

**********

泰介) あっ、馬介さん。
馬介) ああ。
    あの~近頃、め以子ちゃん、どんな具合?
泰介) ああ。元気にやってますよ。
    この間は、倉田さんが大きな新巻ジャケ、持っ
    てきはって。で、結局…。近所の人たちにまで、
    振る舞う事になって。一緒にいらしたお友達が、
    いきなり卵持ってきはって。そのうち、手ぶらで
    やって来はったりして。面白なってきたんか、
    自分から仕入れして。自分から営業して、走り
    回ったりしてます。
馬介) ほな、機嫌ええの?
泰介) 性に、合ってるんでしょうね。
馬介) そうか。
泰介) そろそろ、
    言うても大丈夫なんと違いますかね。アメリカ
    嫌いも、だいぶ薄らいできてますし。
馬介) えっ? そうなん?
源太) そうそう。そもそも、遠慮しすぎなんや。
    馬介さんは。
馬介) そうかなあ?

**********

静) ごちそうさん?
細川) 暗号や、暗号。
静) えっ?
倉田) ここへ来る事な、何て言おうかなて考えて。
    なあ?
細川・太田) うん。
倉田) ほんで、昔、あんさんが、ごちそうさんて呼ば
    れてたっていう話思い出してなあ。
太田) 名前が知れて、混むのも嫌やしな。
    おっ、今日はごちそうさんやて、なあ。
め以子) 懐かしなあ。
静) 何やの。
め以子) いや、昔、ようそう言うて、
     近所の子供ら来てたなあて。
倉田) それが、
    今はじいさんばっかり来るようになったてか?
め以子) 何言うてはりますの。
静) なあ? まだまだお若い。
倉田) いやいや。


**********

源太) もともとは、工場、何作ってはったんやった?
諸岡) 主には、
    花瓶やら、食器やら、作ってたんです。
ふ久) 大体こういうもんや。
め以子) ああ。
ふ久) あげる。ミルクもろてばっかりやさかい。
泰介) おおきに。
源太) 確かに、
    今、こういうもん欲しがる人は、少ないわな。
め以子) これ、蔵座敷に置かせてもろてもええ?
     蔵ん中、寂しいし。
諸岡) いや、ちょっと…。ええですよ、お母さん。
め以子) 何言うてんの! これを買うたの。
室井) あれ?
め以子) ああ、馬介さん。
     すんませんねえ。屋台任してしもうて。
室井) ちょっと、話があるんだって。
め以子) うん?
馬介) あんな、め以子ちゃん。
    僕もそろそろ、うま介やろうか思うてんねん。
め以子) えっ?
源太) 新しく、屋台やりたいいう人もだいぶ減ったし。
    香月さんももう、問題ない言うてて。
泰介) 子供らへの炊き出しは、僕らが事務所でやれ
    ばええかて話やし。
馬介) ええやろか? 僕、戻って。
め以子) え…そんなん私にどうこう言う事やないや
     ないですか。いつからですか?
馬介) 今、竹元先生が直してくれてはって。うん…。
    それでな、店、多分…オンリミットになるんや。
め以子) オンリミットって、何?
馬介) 米軍の、立ち寄り自由な店や。そういう事を条
    件に、資金引っ張ってきたいうか。それでしか、
    できへんかったいうか。実際、コーヒー確保す
    るんも、それが一番ええし。せやから、その…。
め以子) 私は、アメリカは嫌いやけど、馬介さんの
     入れてくれるコーヒーは、好きやから。その、
     好きの方が勝ってるから。
馬介) おおきに。店開いたら、来てな。
め以子) 当り前や! はよ復活してくださいよ。
     カスタード巻きに、あ、ハモニカも。
馬介) あと、焼氷な。うん。
め以子) せやねえ。
源太) あと、まっずい汁あったよな。
    あれ、何やったっけ?
め以子) よしだ汁。
源太) あれも久々に飲みたいわ。
室井) 何かつまんない!!
源太) …あと、河童パンとか?

**********

め以子) はい。食べや。
子供1) おおきに。
泰介) 名前は?
しょうた) しょうた。
泰介) しょうた。何歳?
しょうた) 8歳。
め以子) こんぐらいでええか? はい、どうぞ。
子供2) おおきに!
泰介) 住所てわかるか?
しょうた) わかれへん。
泰介) どうかした?
め以子) ああ。子供には、引き受け先。
     大人には、仕事なんやなぁて思て。


**********

倉田) うん。たまらんわ、これ。
め以子) どうぞ。
光峰) ああ、おおきに。
    こうやって、ブリ食べるんも、いいですね。
め以子) えらいええブリお持ち頂いて。
倉田) この人な、これから、
    羽振りようならはんねんでえ。
光峰) やめてくださいよ、倉田はん。
静) お仕事、何やってはるんですか?

(停電)
静) いや…。
め以子) ああ。
静) 停電かいな。ランプ、ランプ…。
め以子) ああ、すいません。
倉田) ほれ。なあ。羽振りようなる!
光峰) やめてくださいて。もう。
め以子) 羽振り?
倉田) この人な、ランプのな、
    口金工場の、社長さんなんや。
め以子) へえ~。ランプ…。

**********

め以子) こんばんは~! ふ久、ふ久!
ふ久) どないしたん?
め以子) ふ久。
     あんたんとこ、ランプのガラス、作り!
ふ久) はあ?
め以子) 口金会社の社長さん、見つけたさかい。
     お母ちゃん、取り持ったるさかい。
諸岡) お母さん、言うてはる事が…。
め以子) せやから、これから、も~っと電力不足に
     なんねんて。ほしたら、ランプが、売れるん
     やて。
諸岡) ああ…。
ふ久) それ、違うん違う?
め以子) えっ?
ふ久) 電力不足やったら、電力作らんと。
め以子) ランプや! 諸岡君。
諸岡) はい。おやじと相談…。
め以子) いはる? 上がらせてもらうで。
諸岡) どうぞ。
め以子) ほな。

**********

希子) あの…今日は、何でしょうか?
モリス) コードネーム ゴチソウサン。
希子) …はい?

**********

希子) ちい姉ちゃん。
め以子) ああ、希子ちゃん。お仕事は?
希子) あっ、ちょっと取材で出てきたんです。
    あのね。
め以子) 何?
希子) あの…例の、モリス大尉。
め以子) モリス…。あっ、おむすびヤミーの人。
希子) そうそう。そのヤミーが、どこでかちょっとわ
    かれへんねんけど、ごちそうさんの事、聞いた
    みたいで。…で、行きたいて、言い出して。
め以子) えっ?
希子) いや、あっ…言うたんですよ。畳やし、落ち着
    かへんやろし、材料も持ち込みでて。
め以子) ほしたら?
希子) ほしたら、逆に何か、喜んでしもて。
    ごっついお肉持っていくって。
め以子) はあ…。
希子) どないしましょう?
め以子) う~ん…。ちょっと、考えさせてもろてええ?

**********

め以子) あの~泰介の、お友達ですか?
小関) いえ。私は、
    西門活男君と同じ船に乗っとったもんです。
め以子) 活男と…?


**********

め以子) あの~…。
小関) 僕は、西門君と同じ船の主計兵でして…。
    その…最後の出撃の時は、病気で、基地の病
    院に入れられてたんです。生き残りの、恥さら
    しです。
静) ほな、かっちゃんは…。
小関) 立派な、最期だったそうです。


**********

蔵座敷が、あっという間に完成。諸岡君ちのガラスが
入った屋根は、青空も星空も見えてロマンチックだけ
ど、強度が心配。どう見ても薄いガラスだったし。頑
丈命の悠太郎だったら、絶対に許さないと思う。でも、
そんな事はどうでもいいのさ~なのが、ごちワールド。

それにしても、め以子、どんだけ恐れられてるんだ!
ヤクザより怖い、不機嫌顔で支配する女。どんだけ
顔色を伺われてるんだ!馬介さんのビビりように涙。
馬介の「機嫌ええの?」と、恐る恐る聞く姿が不憫で。
大恩人のはずの馬介さんが、屋台をやらされ、散々
自分の店をワガモノ顔に使われてきたのに、自分の
店を始めたいと言い出せず…。あんなに遠慮して…。
どんだけめ以子が怖いんだか。め以子様なんだか。
本当に、め以子、恐ろしい子…。家族も、ご近所も、
誰もかれもめ以子のご機嫌伺いってどんな世界?

まさかの、朝ドラあるある詐欺となった、第1回に観
せられた焼野原の炊き出しシーン。あれはどうやら
イメージ映像だったらしく、あり得なさが半端ない!
呆れるを通り越して、感動さえ覚えてしまう。一体、
どういう神経なら、そんなことができてしまうんだろ。
今日出てきた、闇市での子供たちへの炊き出しシ
ーン。まさかあれを、あのシーンだっていうことに?

誰もがめ以子の着地点として信じて疑わず、ずっ
と待っていたあの姿は、ただの薄っぺらい偽看板。
冒頭シーンの動画を見つけたので、どうぞ。↓
ごちそうさんオープニング(開始55秒後あたり)

昭和20年。どう見てもこれは夏。もう、絶対にこの
シーンに戻ることはないということ。はぁ…………
公共放送での大胆なあるある詐欺…凄すぎる…。


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