東京バンドワゴン 「下町大家族物語!~4世代の力!愛の歌声で奇跡を!」 | 日々のダダ漏れ

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日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

東京バンドワゴン
下町大家族物語



ただいま、おかえり、LOVEだねぇ。

東京の下町、古くから続く老舗古本屋「東京バンド
ワゴン」を営む4世代の大家族・堀田家。3代目店
主の勘一を大
黒柱として、息子の伝説のロッカー
我南人(がなと)や、我
南人の息子で、兄姉とは腹
違いで“元不良”の心優しき次
男・青、その青と運
命的に出会うすずみ、画家でシングルマザーの藍
子と引きこもりでフリーライターの紺、紺の嫁で併
設するカフェを切り盛りするチャキチャキ娘の亜
美、ひ孫のこども
探偵、花陽と研人、そして語り手
は、一家を見守る優しい
幽霊お婆ちゃん・サチ、と
個性の強い人たちばかり!

「消える百科事典の謎」
「置き去りの赤ん坊と穴の開いた古本」
「切り裂かれた絵と書庫荒らし事件」など、
下町に巻き起こるちょっと不思議な事件を、
この少々風変わりな堀田家が、おせっかいに
次々と解決していきます!


●相関図




**********

第1話
下町大家族物語!
~四世代の力!
愛の歌声で奇跡を!


青) ちょっと待った。僕はね・・・愛が欲しいんだ。
  愛が足りないから・・・
すずみ) 来ないで。
青) 物騒な事件ばっかり起こるんだよ。
すずみ) 来ないで。うわ~~
青) 僕はね・・・。
すずみ) うわぁあ~~!!
     酔っぱらって、愛なんて大事な言葉を軽々し
     く言ってくる人間なんてサイテー!
青) あれ? ここどこだ? 忘れ物はないですか?

あらあら。どうもみっともないところをお見せ致しました。
これは、私の孫の青。普段は、明るく真面目に働いて
いるんですけどねえ。酔っぱらうと、どうもいけないよう
です。さて、今から始まるのは、ここ東京の、とある下
町にある、明治18年創業の、古びた古本屋、「東京バ
ンドワゴン」のお話です。「ンゴワドンバ京東」、ではあり
ませんよ。「東京バンドワゴン」です。

おや?まだ開店前ですが、賑やかな声がしてきました
ね。これが、3代目店主の、堀田勘一、私の夫です。
これが、孫の藍子と、その娘の花陽。藍子は、シング
ルマザーで、日本画を描いていますが、今のご時世、
それだけでは食べていけず、店に併設するカフェで働
いております。これは、同じく孫の紺。フリーライター
を生業にしていますが、やはり、稼ぎはほとんどなく、
店で勘一を手伝っています。こちらが、紺のお嫁さん
の亜美さん。元は国際線のスチュワーデスの、実に
しっかりしたお嬢さんです。そして、この元気な男の子
は、2人の息子の研人。あとは、そこにいる玉三郎と
ベンジャミンも、わが家の家族です。今朝は、あともう
1人足りませんが、まぁ、このように堀田家は、4世代
と、2匹の猫で、賑やかに暮らしております。

えっ? あ、私ですか? 見えませんか? ふふふ。私、
堀田サチは、実は一昨年、皆さんの世を去りました。
でもどういう訳なんでしょうか。今もって、心はこのうち
にとどまり、こうして、みんなを見守っております。

おや? そろそろ開店時刻のようですよ。ご覧のように
店内は、入り口を真ん中にして、左側が古本屋、右側
が、カフェとなっております。カフェの方は、まだ始め
て6年。物置代わりだった部屋に、テーブルとイスを
並べただけの店内ですが、ご近所の方に、なかなか
人気のようです。この人は、勘一の幼なじみの祐円さ
ん。近所の神社の神主さんです。ん? そこの墨文字
に気づかれましたか?実はあれ、わが堀田家の家訓
なんです。「文化文明に関する、些事諸問題なら、い
かなる事でも万事解決」。書いたのは、先代の堀田草
平です。他にもわが家には、家族の書いた家訓がた
っくさんあります。こんな時代に、家訓うんぬんはどう
かと思いますけど、わが家のみんなは、老いも若きも、
それをできるだけ守ろうとしているんですよ。

最後になりますが、これが、私の1人息子の我南人
です。何と、ロックミュージシャンなんですよ。今はほ
ぼ、引退状態ですけれど。実は、青と我南人の間に
は、少々面倒な事情もあるのですが・・・。まぁ、その
話は、おいおい致しましょう。

ふふふ。今日も賑やかです。私も、まだしばらくは、
この世界で、堀田家の、東京バンドワゴンの行く末
を見守っていきましょうかね。
皆様も、よろしければ、どうぞ、ご一緒に。


**********

我南人) LOVEだね!
勘一) なんでぇ、いきなり。
我南人) いや、捨てる男も、捨てられた家族もさ、傷
     ついてんだよ。な? 
傷を、癒やして、こう、ふ
     さぐのもね、LOVEっていうこの、
絆創膏しか
     ないんだよ。絆創膏、なぁ?
紺) ハハハ、何だよそりゃ。
我南人) 
ケンちゃん、このままでいいのか? 平和じ
     ゃないねぇ。静かに暮らせないね。
奈美子ち
     ゃん、変なおじさんって思ったままだねぇ。

     する孫にさ、そんな風に思われてさ、ケンちゃ
     んも
奈美子ちゃんも、両方がかわいそうだね。
ケン)  いや、でも、私はもう・・・。
青) 誰がかわいそうだって? そりゃ、奈美子ちゃん
  は確かにかわいそうだけどさ、
悪いけど、そっちの
  人は
どう思われたって自業自得だろ。
紺) おい、青。
青) 
だってさ、さっきから聞いてれば、言いわけばっ
  かじゃん。
何があったって、自分の勝手な都合で
  家族捨てて、逃げ出す
なんて、やっぱ最低だよ。
  一番やっちゃいけないことだろ。その後、奥さん
  や小さい娘さんが、どんな気持ちで暮らし
て来た
  と思う? 
どんだけ寂しくて、悲しくて、どんだけ心
  細い思い
させたと思ってんだよ。
真奈美) 青ちゃん、ちょっと・・・。
青) 
そんな男がさ、一目会いたいとか、孫を抱っこ
  こしたいとか、
よくそんな、図々しいこと言えたも
  んだなって、思うね。俺は。
我南人) お前に
     親の気持ちの何がわかるんだろうねぇ。
青) はぁ・・・。わかんないよ。というかさ、親父みた
  いな親に、親の気持ちなんて語られたくないね。
我南人) う~ん、確かにそうだね。
真奈美) あら、認めちゃったわ。
我南人) まあ、俺のことはいいんだけどさ、
     ケンちゃん、俺の友達なんだよね。

**********

紺) 実は弟は・・・青は、母親に捨てられたんです。
  親父の愛人の子なんです。生まれてすぐ母親
  に捨てられて、それで家に来て。
まぁ、だからど
  うって話じゃないんですけどね。
ただ、ああいう
  話題になると
すぐ、熱くなっちゃうところがあっ
  て・・・。悪い奴じゃないんです。許してやってく
  ださい。
祐円) 人生誰でも、憂悲(うひ)苦悩はあるわな。
真奈美) 「憂悲苦悩」は仏教の言葉じゃありませ
     んでした?
祐円) そうだっけ?

**********

藍子) 花陽・・・。私ね、一生に一度の恋をしたの。
    一生に一度。つまり、もう誰のことも好きに
    ならなくてもいい
っていうぐらい、凄く大きな
    恋。
その大きな大きな恋が、花陽になった。
花陽) 私に?
藍子) そう。だからね、本当に、新しい恋の事なん
    て考えられないのよ。
花陽がいて、私達の事
    を支えてくれる家族がいて・・・。
    他に何が必要だっていうの?
花陽) LOVEこそすべて、かぁ。
藍子) ん?
花陽) ううん。ホント、自分勝手な生き方だよねぇ。
藍子) お薦めはしないわ。でも、後悔はしない。

**********


昔はいっぱいあったのに、最近は見られなくなって
しまったホームドラマ。古本屋、カフェ、茶の間の風
情が懐かしくも、私好みで。玉置浩二が心配だった
けれど、暑苦しく、ぶっ飛んだキャラにピッタリだし、
何より、悔しいけれど、歌の力が細かい事はどうで
もよくしてくれるというか。LOVEこそすべて、じゃな
いけど、歌こそすべてと思わされてしまった。変な
おじさんになっちゃったけど、やっぱ曲も歌もいい。

亀梨君もいい感じ。玉置浩二とのコラボ曲もいい!
ただ、安部ちゃん・・・じゃない、真奈美さんのお店
のメニ
ューに、「まめぶ汁」があればいいのに~と
思った人は、私だけではないはず・・・。おでんです
か? 豚汁ですか? まめぶですか? とか・・・ww

「文化文明に関する、些事諸問題なら、いかなる事
でも万事解決」という家訓の元に、それを守りつつ、
ごちゃごちゃしながら、毎日小さな事件や喧嘩があ
って、人情もLOVEもあって、泣いて笑って、また明
日、みたいな、そんな物語が待っていそうな予感♪


●「東京バンドワゴン」HP


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