「息もできない夏」第4話~同情という名の悪意 | 日々のダダ漏れ

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自分の性格は、誰の影響というより、強いて言うなら、
「本」の影響はあるかなって思います。子供の頃から
本を読むのが大好きだったので、そういう、いろんな
本から、考え方や、感じ方を身につけていったような。
好きな作家や好きな文章には影響された気がします。
要は、受け取り方、自分の考え方次第、と思ってます。

「息もできない夏」  

第4話
同情という名の悪意

無国籍で苦しんでいる人たちが集まるサイト「ひまわり」
で知り合った「ウイスキーボンボン」こと草野広太(中村
蒼)が、約束通りアップルパイを買いにきて、玲(武井咲)
と草野はカフェに行き、草野の生い立ちを聞くことに。

 

草野) 今、俺のこと、可哀想だって思ったでしょ。
玲) え? いやそんなこと・・・
草野) 私の方がマシだって思ったでしょ。それが
    普通だよ。みんな思うんだ。可哀想って。
    ごめん。ついこういう言い方になっちゃって。

**********

妹・麻央(小芝風花)に、自分に戸籍がないことを
打ち明けた玲。麻央は自分のワガママを詫び・・・

麻央) お姉ちゃん、このままだったら社員になれ
    ないんでしょう?パリにも行けないし、結婚
    もできないんでしょう?
玲) うん。だから、頑張らないとね。
麻央) あんまりだよ。お姉ちゃん可哀想。
    可哀想過ぎるよ。


 

麻央ちゃん、何気にかなりヒドイことを連発してますw
そんなに「可哀想」を連発しなくても・・・複雑な玲。

**********

 

人気のフリーペーパーに、先輩のさつき(原幹恵)
よりも玲のほうが記事の扱いが大きく注目され・・・

 

さつき) それって、ただの同情じゃないですか。パテ
     ィシエは実力勝負の世界のはずなのに、いく
     ら玲が可哀想だからって、そんなの酷いです。

ちゃんと勉強してきてるし、正社員だし、あまりにも玲を
贔屓しすぎてるとさつきが思ってしまうのは当たり前。
(若さやルックスで負けたとも思いたくないだろうし・・・)

**********

すっかり自信を失くした玲は、樹山(江口洋介)に弱音を
吐いてしまう。(それにしても、この二人に本当に進展は
あるのでしょうか? 恋の予感が全くしないんだけどw)

 

玲) 私、可哀想なんですって。戸籍がないから同情され
  てるって。だから店長が推薦してくれて、特別に記事
  も大きかったみたい。だからアップルパイも売れてる
  って・・・。やっぱり普通じゃないんだなあ・・・あたし。
  自分次第で未来は変わる、なんて思ってたんですけ
  ど。間違いだったのかな?
樹山) 俺は同情なんてもんに、そんなに力はないと思う
    よ。何かのせいにするのは簡単だけど、もっともっ
    と欲張っていいんじゃないかな。

**********

玲が載っているフリーペーパーを読む母・葉子(木村佳乃)

  

(フリーペーパーの記事より)
辛いと思うことがあっても大丈夫です。自分の
考え方で人生は変わってゆくものだと思うから。

**********

 

玲) こないだ、草野君の話を聞いて、あたし、可哀想
  だって思った。でも間違えてた。ごめんなさい。
  草野君は草野君だもんね。あたしたちは戸籍がな
  いし、確かに普通じゃないかもしれない。だけど、
  それに負けちゃいけないと思ったんだ。
  あたし、ある人にね、もっともっと欲張っていいんじ
  ゃないかって言われたの。そのとき思ったんだ。
  これから先、人のやさしさも実力も、全部戸籍がな
  いからだって思うの? 出来ないことも戸籍がない
  からしょうがないって言訳するの?って。そんなの
  嫌だなって思った。今、どうしようもない状況でも、
  自分次第で、未来は変わっていくと思う。


 

玲) だから、草野君も、もっと欲張っていいんだよ。

 

前向きで、ポジティブなのはいいことだし、大事だけど、
今の草野君には・・・。まあ、単純に好きな子に励まさ
れて頑張っていく、という風に考えられればそれもアリ
なんだけど。欲張る方向を間違えると危険なんだけど
ねえ・・・(@_@;) 女の子って時に残酷だからなあ・・・

**********

玲) 私は私。ちゃんとここにいる。可哀想なんかじゃ
  ない。だから今まで通り、普通でいいの。同情され
  るほど、弱くないんだから。

 

いまいち姉の言葉が心に届いていない麻央。
ようやく母が帰ってきて、抱き合う親子3人。

 

母の協力のおかげで、ようやく必要な書類を役所
に提出することができた玲。その陰で、玲の存在
に気づいたらしい、母の前夫・鮎川(要潤)が・・・。

 


「可哀想」 : 気の毒なさま。同情を誘うさま。

同情という名の悪意。心を突き刺す「可哀想」という言葉。
たぶん、「可哀想」と心の中で思うことは止められないと
しても、それを口にしていいのは、相手が、そう言ってほ
しいと思っているのが明らかな場合ぐらいかなと。本人が
自分を可哀想がっている場合。それでも、他人が自分の
価値観で、「可哀想」がるのは、違うんじゃないかと思う。

幸せは、自分の心が感じるもの。自分の心次第。他人か
ら見たら不幸せに見えても、本人が幸せだと思えていれ
ば、それは本当に幸せだし、幸せそうに見えても、本人が
不幸だと思っていれば、幸せではないのだと思うから。幸
せは他人が決めることではなく、自分の心が決めること。

無戸籍問題をどう解決していくかを描くことは有意義だと
思うのだけれど、どうも、キャスティングに無理があったり
設定が強引だったり、ちと入り込めない要素がチラホラ。
テーマが難しい分、そのへんは普通にしてほしかった
浅田美代子がおばあちゃんって、さすがに違和感が。今、
困っている人たちの助けになるドラマになってほしいです。

●「息もできない夏」HP

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「息もできない夏」
同情という名の悪意



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