最近、興味深い本を読んだ
あたしは、動物が好きなので、こういう本は大好きなんだ
特に、お山歩きをしていると、「クマに遭遇」はとても脅威だし、興奮することなんだ
1度だけ、九鬼山を歩いていた時に、その姿を見たことがある
こちらは大人数だったし、逃げていくクマの姿だったので、まったく怖くはなかったけど、ひとりだったら怖かっただろうなって思った
真っ黒なクマは、20mほど先をものすごいスピードで駆け下りていった
あの急な坂を樹々をかき分けて下りる身体能力に驚嘆した記憶だけが残っている
つまり、戦っても勝ち目なんか0.00001%もないんだと思ったわ
丹沢のお山を下山して林道を歩いていた時、前を歩いていた同行者が「きゃー、クマ!クマでしょう!」って大声を上げたことがあった
その声に驚いた様子の動物が、ものすごい勢いで動く姿が見えた
あたしは、音がした方を見て確かめた
カモシカだった
あたしは、驚きつつも「カモシカよ。クマだったら、ふたりとも終わっているし」と、何度も確認する同行者に言った。
あたしは、ニホンカモシカの姿が見たくて、目を凝らして姿を探したけど、逃げていくお尻を見ただけで、もう見ることが出来なかったわ
残念な気持ちと、クマじゃなくて良かった安堵感と…
何よりも、もしクマだったら、あの大声でクマに襲われたかもしれなかったという同行者への怒りの気持ちがあった
クマに出会ったら、声をあげず、目を離さないでそっと後ずさりして距離をとるのが正解と言われている。
できたら、大木の後ろにまわると良いとも。
一番ダメなのが、声をあげたり、逃げたり。
もし、この人と一緒にいる時にクマに会ったら、致命的だなって思った
同行者は、笑いながら謝っていた
毎度のことだが、謝るときには笑いながらだ
聞いてみたら、「照れ隠し」と言い訳していた
本気で謝っていないといつも感じていた
しばらく歩くと。。。
同じ固体かわからないけど、カモシカさんがいたよ
カモシカさんに「お願いします。そこを通らせてください~」と声を掛けたら、お山の方へあがって行ってくれた
カバーの写真、クマさんのお顔がかわいく見えてくる
内容は読んでね
以下、抜粋
ツキノワグマは、冬に生まれて春に穴から出てくる
その間、うんぴもおしっこもしない
筋肉が落ちない
すごい動物なんだ
ちなみに、次の冬も親子で冬眠するの
翌春冬眠から出てくると、夏の初めまで一緒に暮らす
この1年ちょっとで、親からいろいろ教わるの
最近、人間の住むところに出てくることが多くなって軋轢が生じている
これは、オスに子供を殺されないために、あえて危険な人がいるところで暮らしているのかもしれない
また、マタギがいなくなってクマが人間を恐れなくなったのかもしれない
人は、山菜狩りなどでお山に入った時、ザックを置いてラジオをつけている
ラジオの音がするそばにいれば、迷子になることはない
ある日、おいしそうな匂いに誘われたクマが、ザックに中のおいしいものを見つけて食べちゃう
学習したクマは絶対に忘れない
そのくらい、食べ物への執着が強い
その後は推して知るべし。。。
親と暮らしているうちに歩いた道は、絶対に忘れないらしい
精密なGPSがついているようだね
人間のそばで生まれ育ったら、車の音も人の気配も知っているってことだよね
それどころか、最近は人間を食べ物と認識するクマが出てきたとか…
クマは、木の実や若葉を食べてて、春先には雪崩や餓死した鹿の肉を食べることがあるとは聞いたことがあったけど、怖い話だ
昔、Yガイドが「奥多摩のクマの一族は、人間との距離感がわかっていない。」と言っていたことを思い出したわ
クマは、指定管理鳥獣となった
でも、駆除するマタギがいないよね
昔マタギだった山梨のおじいちゃんは、罠にかかったクマの話をしてくれたことがあった
子クマでも罠にかかっていれば駆除対象だ
子クマだけならまだしも、親子で入っているときには、親が子クマをお腹に抱えて守ろうとするんだって
おじいちゃんは、涙ぐみながらその話をしてくれた
人間が、どんどん動物のエリアを侵略しているのは間違いがない
西武が開発した飯能の住宅地は、すぐそばに登山道があり、登山道のわきや公園にはイノシシがミミズや虫を探すために掘り返したところが延々と続いている
印象的だったのは、すぐ下の住宅地に下りた玄関わきに猫がつながれていたことだった
お日様がなければ寒い冬の日だった
つながれていたら、動物に襲われても逃げることができない
泣けてきたけど、たくさんなでなでして、去るしかなかった
動物との関わり
考えさせられる
でも、非力なあたしにはできることはそうそうない。。。