杭州のバスステーション
紹興から杭州、杭州から上海へと、
中国人民にまじって高速バス移動した。
混雑極まりなし。
ところで、杭州から上海へ行くバスステーションで、
外から厚いガラスの扉を開けてステーションの中に入ってきたがっている
真っ黒い顔、ボウボウ頭で
赤いぼろぼろTシャツを着ているおっさんと目が合った。
「ダメだよ、ここ鍵かかってるし、入れないよ」
と、ジェスチャーも交えておっさんに言った。
おっさんはニヤッと不敵に笑った。
ビスケットなんかを食べつつバスを待っていると、
旅の相棒が
「あれ」
と、不審な声を出した。
「ん?なに?」
「さっきのおっさんだ・・・」
そう、さっきのおっさん、どこから入ってきたんだろう、
スーッとあっちに抜けて行った。
ガラス扉の鍵はかかったままである。
よく見ると、おっさんの片方の手が手首からない。
そして、それを旅行客に見せつつ、物乞い。
ああ、そういうことだったのか。
そのために、なんとか入ってきたんだ。
さっきの不敵な笑いの意味が分かった。
たくましいな。
なぜか感心し、可笑しくなった。
おっさんは、私たちの前を通った。
でも、こちらに手を出すことはなかった。
魯迅のふるさと
中国の文学の父、魯迅。
魯迅の作品が好きで、大学時代から今まで、
なにげにこだわったりしている。
中国建国記念の連休に、
魯迅の生れ故郷、紹興に行ってきた。
魯迅の作品「孔乙己」に出てくる「咸亨酒店」。
すでに酒好きの落ちぶれ文人「孔乙己」が
そのへんからひょいっと出てくる雰囲気ではない。
最近の中国人お金持ち化現象で、
いろんなものが商業化されつつある。
魯迅の故郷・紹興もまた同じ。
魯迅の作品の片鱗を、魯迅の生活の一部分を
どうにか感じたいと思えど、
耳に入り、目に入ってくるのは湧いてくる大勢の人・人・人。
中国の今の混沌である。
まあ、連休というのもあって、すごかったんだろうけれど。
魯迅がこの故郷の様子を見たらどう思うだろう?
私は少し残念な気がした。
それでも、私はまた魯迅の世界を見たくて、
紹興に行きたいな、と思ってしまったりしている。
複雑だ。
さむい
強い風が吹いて、みんな上着を着始めた。
これからまた冬がくるんだなー。
通勤バスにゆられて、
MP3で音楽聴きながら
あー、空が高いなー、とか
あー、いわしぐもだ。
あれは地震雲じゃなかろうな、とか
窓から空を眺めるしか他にやることもない季節。
そうだ、今年はブーツを買うのだ。
いいのがあるかどうか探しに行かねば。
冬支度を始めよう。
修論構想発表会
おわった・・・・。
修論構想発表会。
先生もしてるが学生もしているので、
そして微妙に最終学年の3年生になってしまったので
修士論文の構想発表会なるものがあったのである。
今回ばっかりは寝る間も惜しんで勉強した。
甲斐あって、出来はまあまあ。
というか、ここだけのハナシ、結構よくできていたかな。
自分としては。
本番はこれから。
本論を書いて、練り直して・・・と作業は尽きないけど、
なんか、
大きい山をひとつ越えられた。
なにより、クラスメートのDと励ましあえなかったら
できなかったかもしれないな。
あー、今日は、寝る。
好きなDVD見ながら、寝てやるぞ~