どうも!
随分と日が伸びましたね。
SHAMS(シャムズ)です。
それでは新作の全貌をば‐。
平置きで。
今回は、まずは平置きで見て頂こうかと。
―こうして平置きの状態で見ると、
タイト・フィッティングボディの特徴が2つ見て取れます。
1.狭めの肩幅に、やや小さめで前振りなアームホール。
実際に着ると脇がクっと入るような感じで、
着用者の肩先よりもシャツの肩線がやや内側に入る、
肩を強調した男らしいフォルムを魅せます。
2.タイト・フィッティングの肝でもある反り👇
日本刀を連想させるかのような美しい曲線なので、
あえて反りと表現しました。
以上の2つがパッと見て取れるかと。
ぐるりと。
それでは、着せて全体をば―。
前。
いつもより凛ッとした表情。
左右。
後。
何も足さない…スッキリ仕様。
意匠など。
では、各部に迫ります。
前回で取り上げました襟型。1967年製のこちらを👇
襟先をこれ以上無いほどに尖らせ、
コバステッチへと脱構築。
裏前立て(フレンチフライ)で胸ポケ無しの、
こちらもスッキリ仕様で-。
美しい曲線、精緻なミシンワーク。
sportな雰囲気の裾脇のスリット。
裏側は極丁寧な処理。
四角の剣ボロからの
襟の鋭さに呼応した
直角二連カフ。
二連(2つ釦)にしたのは、
元型の年代へのオマージュも込めての仕様でもあります。
モッズ前夜の1950年代後半から70年代初期頃までは欧米で、
散見された意匠です。
特に1950年代後半は、
イギリスの尖ったブランド(=現代ではtrue vintage)で見受けられました。
生地。
白と桜色の織のストライプ。
…偶然の必然なのでしょうか。
元型と同じ1960年代後半から70年代初頭に織られた、
国産デッドストック(今風だとnew old stock=NOS)。
今は化粧品会社として有名な、カネボウ社が作った生地です。
実はこのカネボウ、紡績会社として創立した
繊維事業の会社・企業だったのであります。
その頃はカネボウでは無く、鐘紡と云う表記でありました。
BOOWYで言う暴威ですね‐。
…
ググっとよってみました。
一筋縄ではいかない縦縞…手が込んでます。
それもそのはず、この生地。
元々はビスポーク用として織られたものでして
品質は折り紙付き。
-年代を考えれば、まだそんなに既製品が隆盛を誇らず、
註文服と云うものが根付いていた時代を考慮すれば、
なるほど…!と-。
現代のような、超長綿や超高番手とは違うベクトルで紡がれた生地ですので、
物凄くなめらかとかシルキータッチ等の繊細さでは無く、
どこかタフネスを感じさせながらも
確実に高級感がそこに存在している、
当時の技術の高さを窺い知れる生地であります。
折り紙付きと言えば…
デッドストックの巻き・反で入手出来たので、
当時のまま品質証明的な紙帯も付いておりました。
一番下に鐘紡株式会社と読み取れます。
生地幅が89/92㎝(☚はっきり読み取れないので92は恐らくです)
というのも往時をしのばせますね…。
単なる懐古趣味には陥らず、
温故知新で裏路地から次代へと紡いだ
脱構築なシャツの完成です。
・67pointed collar shirt "KRAY"
tight fitting
size:38/M
40/L
cotton:100%(1960~70s dead stock)
price:\27,000-(+tax)
MADE IN TOKYO
御注文お問い合わせは
shamsoftokyo@gmail.com