
豚袋でございます。
今年は夏休みは会社の暦通りにとれそうです。しかしながらまとまった休みを上手く活かそうとしないところが天邪鬼なワタクシ。しかるにのんびりと予定も決めずに過ごそうと思っているところです。しかし暑いですね!今日はまだいい方か。暦の上では立秋をすぎたというに、暑いのは例年の事なのですが、気のせいか今年はセミの鳴き声があまり聞こえない。暑いけれども何となく違和感を持ちつついる今年の夏といった感じです。
今年は夏休みは会社の暦通りにとれそうです。しかしながらまとまった休みを上手く活かそうとしないところが天邪鬼なワタクシ。しかるにのんびりと予定も決めずに過ごそうと思っているところです。しかし暑いですね!今日はまだいい方か。暦の上では立秋をすぎたというに、暑いのは例年の事なのですが、気のせいか今年はセミの鳴き声があまり聞こえない。暑いけれども何となく違和感を持ちつついる今年の夏といった感じです。
さて、ワタクシがTWITTERも細々やっておるのはブログをごらんの皆様はご存じの事と思いますが、さる7月24日の事です。TWITTERの方でお世話になっている4ge hanaさんという方がいらっしゃるのですが、その方からPIGBAGの再発盤が出ている事を教えていただきました。ただの再発ではなく、 なんと今回はファーストアルバムにボートラと12インチシングルとB面曲を加えた2枚組と、セカンドアルバムにライブを加えた2枚組のダブル復刻との情報! 4ge hanaさん、ありがとう!!
って事でいったん話を聞いてしまったらいてもたってもいられなくなり、ネットでまずは在庫を検索。いつものようにまずHMVをチェック。ああリリースはすでに7月12日だったのね。。。なんと在庫取り寄せに最長61日かかるとの事、だめじゃだめじゃ。次に密林をチェック。こちらも在庫切れで入荷次第の配送、ダメダメ。買った事もないタワレコオンラインも見たけど在庫取り寄せで最長4週間。。。ピッグバッグさまってそんなに人気があったの?というより流通量が少ないんだろうな。意地になって探したら在庫アリのところがありました。仙台?聞いた事もないCDショップ。もういいや、即押さえてしまえとその場で購入。ワタクシにしては珍しく熱くなって買いました(笑)そして3日後にはそろって手元に届いたのでした。
ということで、やっぱり書かなきゃいかんでしょう、かりにもハンドルネームを拝借しておる身。題して
夏だ!祭りだ!PIGBAG祭り! (笑)
第一弾はファーストアルバム「Dr Heckle & Mr Jive」の復刻新装盤、「Volume 1」を取り上げたいと思います。
まずは過去記事おさらいということで、お時間のある方はぜひご覧下さい^^。
PIGBAG / Dr Hackle & Mr Jive(1982)豚のブログ初記事です。
PIGBAG / LEND AN EAR (1983)セカンドアルバムの初CD化に嬉々の記事です。
PIGBAG / Dr Hackle & Mr Jive(1982)豚のブログ初記事です。
PIGBAG / LEND AN EAR (1983)セカンドアルバムの初CD化に嬉々の記事です。
まずは一曲、彼らの最大ヒット曲、12インチシングルバージョンから行きましょう!
ピッグバッグを知らない方も、この曲はどこかで聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?昔はホンダのスクーターのCMに使われていましたし、また、サッカーがお好きな方はイングランドのサッカースタジアムでよく流れていたのを聞いていらっしゃるかも知れません。(英国サッカーではアンセムに近い扱いらしいです。)わたしも初めてこの曲を聞いた時はどこか高揚感を持った自分がいてびっくりしたのを憶えております。ほどなくしてジェームズ・ブラウンの「Papa' s Got A Brand New Bag」という曲を知り、このタイトルがJBの曲のモジリである事に気がつくのもすぐ後でした。曲はまったく関連性を感じませんが(笑)
ピッグバッグは活動期間も短く、オリジナルアルバムもたった2枚しか出しておりませんが、このような12インチや7インチのバージョン違いシングルを多く出していました。 今回この再発に価値があるのは、こうした多くのシングルが一度にまとめて手に入れる事ができるという事につきます。 わたしはこだわりというよりコスト面からアルバム至上主義でいたため、シングルの収集は極端に少なく、ピッグバッグにおいてもそれは例外ではありませんでした。ですのでファンとしては大変うれしい再発であったのです。
ピッグバッグはこうした享楽的かつ様々な音楽性を組み合わせたエッジーなダンスチューンを志向していた訳ですが、ポップグループを脱退したサイモン・アンダーウッドの加入により劇的なブレイクを果たします。ポップグループはご存じのように、パンクやダンスビートをフリージャズやダブ等の手法を使いながら徹底的に「解体」しぶった切りにした音楽、いわば「踊れないダンスビート」とも言うべき音楽性を志向していましたから、サイモンがこうしたポップグループの音楽性に嫌気がさしていた事は容易に想像されます。まるで正反対の音楽性と、ボーカルのないインストルメンタルによる強烈な印象。そのギャップ感が自分にとっては魅力でした。
当時のポストパンク的音楽性は、非常に暴力的な匂いだったり、シニカルでアンチである事が使命だったり、政治的なスパイスが必要だったりと、何となく理知的で「衝動」よりも「概念」が優先するような感覚を抱きはじめていた自分にとって、この強烈なダンスビートは本当に音楽は「楽しむもの」である事を再認識させてくれました。そしてワールドミュージックへの興味を提供してくれたのも彼らでした。ベースにはパンク、ファンク、ジャズ等がありながら、スカ、レゲエ、アフロビートなどのトライバルな要素をミックスさせた独自の感触は、今で言うところのミクスチャーのはしりでありました。
当時はファンカラティーナというファンク+ラテンという音楽的潮流もあり、ブルー・ロンド・ア・ラ・ターク、キッドクレオール&ココナッツやヘアカット100といったバンドがそうした音楽を志向しておりました。ピッグバッグもその流れのひとつかのようにひとからげにされる事もありましたが、私はピッグバッグはそれらとはちょっと違う音楽性だというのが持論です。ラテン的哀愁も一部感じさせるところもありますが、基本はエッジーなダンスビートというのが圧倒的な差異であり前出のバンドよりも10歩も20歩も進んでいたバンドだったと思います。思い入れが強すぎるのかも知れませんが(笑)
何故この時期の再発なのかよくわかりませんが、今聞いても少しも風化する事のない音塊である事はわかっていただけると確信します。少しだけテンションの上がった夏を迎えている豚袋なのでした。
いつになるかわからないけど、近日にvolume 2 に続く。。。





