極私的洋楽生活 -17ページ目

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豚袋でございます。


今年は夏休みは会社の暦通りにとれそうです。しかしながらまとまった休みを上手く活かそうとしないところが天邪鬼なワタクシ。しかるにのんびりと予定も決めずに過ごそうと思っているところです。しかし暑いですね!今日はまだいい方か。暦の上では立秋をすぎたというに、暑いのは例年の事なのですが、気のせいか今年はセミの鳴き声があまり聞こえない。暑いけれども何となく違和感を持ちつついる今年の夏といった感じです。


 
さて、ワタクシがTWITTERも細々やっておるのはブログをごらんの皆様はご存じの事と思いますが、さる7月24日の事です。TWITTERの方でお世話になっている4ge hanaさんという方がいらっしゃるのですが、その方からPIGBAGの再発盤が出ている事を教えていただきました。ただの再発ではなく、 なんと今回はファーストアルバムにボートラと12インチシングルとB面曲を加えた2枚組と、セカンドアルバムにライブを加えた2枚組のダブル復刻との情報! 4ge hanaさん、ありがとう!!
 

 

って事でいったん話を聞いてしまったらいてもたってもいられなくなり、ネットでまずは在庫を検索。いつものようにまずHMVをチェック。ああリリースはすでに7月12日だったのね。。。なんと在庫取り寄せに最長61日かかるとの事、だめじゃだめじゃ。次に密林をチェック。こちらも在庫切れで入荷次第の配送、ダメダメ。買った事もないタワレコオンラインも見たけど在庫取り寄せで最長4週間。。。ピッグバッグさまってそんなに人気があったの?というより流通量が少ないんだろうな。意地になって探したら在庫アリのところがありました。仙台?聞いた事もないCDショップ。もういいや、即押さえてしまえとその場で購入。ワタクシにしては珍しく熱くなって買いました(笑)そして3日後にはそろって手元に届いたのでした。
 

 

ということで、やっぱり書かなきゃいかんでしょう、かりにもハンドルネームを拝借しておる身。題して
 

 

夏だ!祭りだ!PIGBAG祭り! (笑)
 

 

第一弾はファーストアルバム「Dr Heckle & Mr Jive」の復刻新装盤、「Volume 1」を取り上げたいと思います。
 

 

まずは過去記事おさらいということで、お時間のある方はぜひご覧下さい^^。

PIGBAG / Dr Hackle & Mr Jive(1982)豚のブログ初記事です。

PIGBAG / LEND AN EAR (1983)セカンドアルバムの初CD化に嬉々の記事です。

 

 

まずは一曲、彼らの最大ヒット曲、12インチシングルバージョンから行きましょう!

 

ピッグバッグを知らない方も、この曲はどこかで聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?昔はホンダのスクーターのCMに使われていましたし、また、サッカーがお好きな方はイングランドのサッカースタジアムでよく流れていたのを聞いていらっしゃるかも知れません。(英国サッカーではアンセムに近い扱いらしいです。)わたしも初めてこの曲を聞いた時はどこか高揚感を持った自分がいてびっくりしたのを憶えております。ほどなくしてジェームズ・ブラウンの「Papa' s Got A Brand New Bag」という曲を知り、このタイトルがJBの曲のモジリである事に気がつくのもすぐ後でした。曲はまったく関連性を感じませんが(笑)
 

 

ピッグバッグは活動期間も短く、オリジナルアルバムもたった2枚しか出しておりませんが、このような12インチや7インチのバージョン違いシングルを多く出していました。 今回この再発に価値があるのは、こうした多くのシングルが一度にまとめて手に入れる事ができるという事につきます。 わたしはこだわりというよりコスト面からアルバム至上主義でいたため、シングルの収集は極端に少なく、ピッグバッグにおいてもそれは例外ではありませんでした。ですのでファンとしては大変うれしい再発であったのです。

 

 

ピッグバッグはこうした享楽的かつ様々な音楽性を組み合わせたエッジーなダンスチューンを志向していた訳ですが、ポップグループを脱退したサイモン・アンダーウッドの加入により劇的なブレイクを果たします。ポップグループはご存じのように、パンクやダンスビートをフリージャズやダブ等の手法を使いながら徹底的に「解体」しぶった切りにした音楽、いわば「踊れないダンスビート」とも言うべき音楽性を志向していましたから、サイモンがこうしたポップグループの音楽性に嫌気がさしていた事は容易に想像されます。まるで正反対の音楽性と、ボーカルのないインストルメンタルによる強烈な印象。そのギャップ感が自分にとっては魅力でした。
 

 

当時のポストパンク的音楽性は、非常に暴力的な匂いだったり、シニカルでアンチである事が使命だったり、政治的なスパイスが必要だったりと、何となく理知的で「衝動」よりも「概念」が優先するような感覚を抱きはじめていた自分にとって、この強烈なダンスビートは本当に音楽は「楽しむもの」である事を再認識させてくれました。そしてワールドミュージックへの興味を提供してくれたのも彼らでした。ベースにはパンク、ファンク、ジャズ等がありながら、スカ、レゲエ、アフロビートなどのトライバルな要素をミックスさせた独自の感触は、今で言うところのミクスチャーのはしりでありました。

 
当時はファンカラティーナというファンク+ラテンという音楽的潮流もあり、ブルー・ロンド・ア・ラ・ターク、キッドクレオール&ココナッツやヘアカット100といったバンドがそうした音楽を志向しておりました。ピッグバッグもその流れのひとつかのようにひとからげにされる事もありましたが、私はピッグバッグはそれらとはちょっと違う音楽性だというのが持論です。ラテン的哀愁も一部感じさせるところもありますが、基本はエッジーなダンスビートというのが圧倒的な差異であり前出のバンドよりも10歩も20歩も進んでいたバンドだったと思います。思い入れが強すぎるのかも知れませんが(笑)
 

 

何故この時期の再発なのかよくわかりませんが、今聞いても少しも風化する事のない音塊である事はわかっていただけると確信します。少しだけテンションの上がった夏を迎えている豚袋なのでした。
 

 

いつになるかわからないけど、近日にvolume 2 に続く。。。
 


 

 
 
 
 
 

 

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【1】上段左 Johnny Marr + The Healers / Boomslang (2003)

【2】上段中 Sex Pistols / Filthy Lucre Live (1996)

【3】上段右 Enigma / The Cross Of Changes (1993)

【4】中段左 Kasabian / Kasabian (2004)

【5】中段中 Garbage / Version 2.0 (1998)

【6】中段右 U2 / Achtung Baby (1991)

【7】下段左 Underworld / Dubnobasswithmyheadman (1994)

【8】下段右 Bryan Ferry / Boys And Girls (1985)

 


 

豚袋でございます。
 
 
暑い日が続きますが、皆様お元気にお過ごしになられていますでしょうか?こう蒸し暑いとなかなか本編のアルバムレビューもどきが書けないんですね、気持ちが入らない(笑)今回もわりと脱力系手抜き記事でいきたいと思います。
 

 

昨日は会社に午後からちょっとだけ出勤でした。その日でなくてはならないけれど、ボリュームとしては大したことない仕事。そんなものがあったりするのです、とりわけ末日でしたし。というわけで午前中休んでお昼久しぶりに激辛ラーメン「中本」食って、仕事して、夕方には会社を出たわけですが、久しぶりに会社に近いところのブックオフを覗いてみました。
 

 

久々だったせいでしょうか、在庫がかなり入れ替わっており、250円コーナーがとっても充実しておりました。今回は自分としてもなかなかコストパフォーマンスの高いお買い物ができたと思いますので、ここにその成果を記録しちゃおうと思います。上記の画像にある8枚、すべて250円で計2000円ナリ。1枚分のお値段で8枚も買えちゃうブックオフ、恐るべしです相変わらず^^
 

 

番号順に簡単にご紹介します。
 

 

【1】 Johnny Marr + The Healers / Boomslang (2003)
 
ジョニー・マーと言えばロックファンで知らない人はいないだろうザ・スミスのギタリスト。あまりこのアルバムの評価はよくないようですが、250円なら迷わず「買い」でしょう!
 

 

【2】 Sex Pistols / Filthy Lucre Live (1996)
 
セックス・ピストルズ第一次再結成のツアーのライブです。日本にも来ました。その名も「Filthy Lucre(いわゆる「銭」の意)Tour」彼ららしいネーミングでした(笑)今考えても最低なライブのように思ってましたが、250円ならばもう一度冷静に振り返ってみようと思うものです。
 

 

【3】 Enigma / The Cross Of Changes (1993)
 
ヒーリング&ダンスビートの民族音楽といえばエニグマでしょう。あまりにも有名なヒット曲「リターン・トゥ・イノセンス」は皆知っているでしょうが、アルバムって皆さん結構お持ちなんですかね?私は聴いた事がありません。
 

 


 

【4】 Kasabian / Kasabian (2004)
 
このアルバムってついこの間出たような気がしていましたが、もう6年前になるのですね。衝撃のデビューとさんざん騒がれましたね。その後も着実にスタジアム級になったハズですが、何でこれが250円なのか不思議です。レンタルで音源は聴いておりましたが、これは即ゲットしかないでしょう。

 
【5】 Garbage / Version 2.0 (1998)
 
ニルヴァーナ等のプロデュースで知られるブッチ・ヴィグのバンド「ガービッジ」。ファーストは500万枚、このセカンドは600万枚も売ったという凄いバンドですが、日本での人気はイマイチなんでしょうか。ボーカルのシャーリー・マンソンはなかなか魅力的だと思います。
 

 

 

【6】 U2 / Achtung Baby (1991)
 
ビッグネームのU2も結構250円で出ています。私は初期の方しか聴いておらず、逆に初期が好きだったからこそヨシュア・トゥリー以降は全く興味なかったのですが、250円なら聴いてみようという気になります。このアルバムは結構イメチェンが話題になったように記憶しています。
 

 

【7】 Underworld / Dubnobasswithmyheadman (1994)
 
ニューウェイブの波に乗り遅れたバンドが、ダンス・エレクトロでブレイクしたまさに記念すべきアンダーワールドの「リ・デヴュー」アルバム。事あるごとに聴きたくて結構探していたのですが、あって嬉しかった1枚です。250円は安すぎると思います、ラッキー♪
 

 

【8】 Bryan Ferry / Boys And Girls (1985)
 
こんな大ヒットアルバムも250円で買えちゃうのにびっくり。ロキシーミュージックの金字塔、アヴァロンの世界観を継承して作り出した1985年のブライアン・フェリーのソロ。でももう25年も前のアルバムなんですね、ついこの間のように感じますが。。。
 

 

いや、しばらく楽しめそうです。ブックオフは90年代のCDにお買い得品が多いように思います。おそらくCDの流通量が一気に増えた時代だったので、絶対的な在庫数が多いのでしょうね、きっと。私のように失われた90年代を後追いで聴く人間にとっては非常にありがたいお店だと思います。
 

 

次回こそ本編を書きたいものです^^ それでは、また。
 
 

 

 

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豚袋でございます。

 
先日ブラック・サバスの5枚目のアルバム「血まみれの安息日」を取り上げました。you tubeでこのアルバムに入っている曲を探していた時に思ったのですが、このアルバムのタイトル曲、「血まみれの安息日」はカバーしている人がたくさんいるなぁと思いました。もともとスウェーディッシュ・ポップのカーディガンズがカバーしているのは知っていましたが、それ以外にもそうとうリスペクターが多いようで、あらためてこの曲の人気度合いを感じた次第です。

 
という訳で、今回は「血まみれの安息日」カバー特集をやってしまおうと思いました。なんて安直^^;
そしてそんな時にだけ逃げ道になる便利な書庫がこの「名曲あれこれ生活」。作っておいてよかったお助け書庫(笑)さっそく行ってみましょう!

 

THE CARDIGANS

 

やっぱりまず最初はスウェーディッシュ・ポップの代表選手、カーディガンズです。血まみれが、何か軽くお洒落になってしまって、とても変な感じです(笑)血まみれどころか、土曜日のアンニュイな午後、みたいなニュアンスさえ感じられます。こういう意外なミスマッチって楽しくなりますよね。
 

 

ANTHRAX

 

実はカーディガンズ以外はわりとリスペクト系だったりするんですよね。スラッシュ・メタルの雄、その名もいかがわしく「炭疽菌」アンスラックスのバージョンです。スラッシュメタルだけあって、かなりスピード感溢れるカバーかと思いきや、意外と大人しめで原曲に忠実な感じです。
 

 

https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/b8/d8/pigbag3rd/folder/1669189/img_1669189_62215024_1?1279538120
 


BRUCE DICKINSON WITH GODSPEED

 

続いてはご存じ、アイアン・メイデンのボーカリストとして有名なブルース・デイッキンソンが、メタルバンドのゴッドスピードと一緒にカバーしたヴァージョンです。これはサバスのトリビュートアルバムの中に入っているようです。こちらもわりと原曲に忠実ですが、やっぱりアイアン・メイデンっぽく聞こえてしまいますね^^;もうちょっと高音部が欲しくなりますね。
 


 

https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/b8/d8/pigbag3rd/folder/1669189/img_1669189_62215024_3?1279538120
 

AMON AMARTH

 

さて、次はワタクシもまったく存じ上げないバンド、アモン・アマースのヴァージョンをお聴きいただきましょう。スウェーデンのヴァイキングメタルバンドらしいのですが、そもそもヴァイキング・メタルって何?WIKIによりますと「ヴァイキング・メタルとは北欧神話や戦いに明け暮れるヴァイキングを主要なテーマに置いたヘヴィメタル音楽に対して使われる用語。」らしいのですが、そんなカテゴリーがあるなんて勉強になりました。しかしこれは…デス声というか。。。この世界はよくわかりまへん^^;かなり悪魔的な感じはよく出ていますね。

 
https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/b8/d8/pigbag3rd/folder/1669189/img_1669189_62215024_0?1279538120
 

 

BELPHEGOR

 

さすがにここまで同じ曲を聴くと飽きるかもしれませんね。これで最後にしたいと思います。こちらもまったく知らないバンドです。ベルフェゴールというオーストリアのブラック・メタルバンド、らしいのですが、そもそもブラック・メタルって何?(笑)またまたWIKIによりますと「ブラックメタルとは、ヘヴィメタルのサブジャンルの一つ。速いテンポのドラムに、金切り声のようなボーカル、音を強めに歪ませたギターでのトレモロのピッキングなどを特徴とする。歌詞の内容には、サタニズム及び黒魔術への傾倒といった、反キリストを強く打ち出したものが多く含まれており…」まったくよくわかりませんが、黒魔術といえばサバスですから多分リスペクト系なのでしょう。
 


 

https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/b8/d8/pigbag3rd/folder/1669189/img_1669189_62215024_2?1279538120
 

 

こりゃ激しい^^!しかしここまでダミ声で何言ってるかわからないと、原曲に対してのリスペクトというより冒涜もいいところではないかと普通思うのですが、どうなんでしょうかね。
 

 

まずはカバー曲を通じて、まだまだ世の中にはいろいろな音楽があるのだなぁと妙に勉強してしまいました。


アレンジやバンドアイデンティティを通すと、いろいろな表情が出て面白いものです。最初のカーディガンズと最後のベルフェゴールが一緒の曲だなんて絶対原曲しらなきゃわからないでしょう。カバーの奥深さを知ったような気がします。

 


 

今回はこのへんで。それでは、また。