豚袋的ダンス・ミュージック~パート4 ハウス台頭編 | 極私的洋楽生活

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豚袋でございます。
 
 
極私的に好きなダンスミュージックの記録として記事にしてしまう企画、「豚袋的ダンスミュージック」私のブログにいらしていただける方はロック嗜好の方が多いせいでしょうか、ピンとこないので反応が難しいようですね。もともと自分が楽しむための動画リンク集みたいにしようと思って始めた企画ですが、だらだらやっても仕方ありませんので、今回を最終回としたいと思います。

 

 

続きの時代としては1989年頃から92年あたりの音を取り上げたいと思います。このあたりの時代はユーロビートが継続していくなかで、また新しい流れとして「ハウス・ミュージック」と言われる音楽ジャンルが浸透・拡散してきた頃でした。
 
 
ハウスとは何ぞや。これは正直説明が難しいです。wikiとかで見ていただくのが一番いいかと思いますが、それでもよくわからないのではないかと思います。ジャンルも途方もなく細分化しているので一言でいい表すのが難しいのです。
 

 

そこで私が取り上げるハウスは、狭義の意味で限定し「ソウル・ファンク等ブラックミュージックをベースに、ヨーロッパ的エレクトロダンスミュージックの要素を取り入れたハイブリッドで、ダンスミュージックに特化しリズムマシン等DJが手を加えてプレイするリフレインが特徴的な、ワイルドかつケミカルで即興的な音楽」という感覚でとらえていただければ、と思います。特にボーカルはソウルフルな黒人が多くラップ・ヒップホップもあり、それらを強烈なリズムに延々と掛け合わせるスタイルが多いです。
 

 

まずは聴いた方が早いかもしれません。それでは「豚袋的ダンス・ミュージック」パート4、スタートです。
 

 

この曲の世界的ヒットからハウスはブレイクしたと言われています。
耳にした方も多いのではないでしょうか。


 

 

カオティックな中にもいろいろな音楽要素が入っておりました。
 

 

「Pump Up」という言葉が流行っていたのでしょうか、この曲のタイトルもそうです。


Technotronic - Pump Up The Jam [1989]

 

 

ユーロビートが所謂「西洋盆踊り」的だったのに対し、かなりソリッドな音も特徴的です。
ブラックならではのボーカルのパワフルさが好きでした。

 

延々としたフレーズが陶酔感を誘います。
 

 

この曲も流行りましたねぇ。

 

この呪文のようなフレーズはまたダウナーな感じでよかったです。


Crystal Waters - Gypsy Woman (She's Homeless)

 
 
こちらはドイツのユニットです。内容は全然アメリカンな感じですが^^;

Snap - The Power

 

 

時代はエネルギーを持余していたのでしょうか。「パワー」という言葉も多く見受けられました。
 

 

ハウスにおいては、キーボードが重要な位置を占めていました。

 

もともと小箱(ハウス)を意味する音楽でしたが、
このくらいの時代になると大きい会場やレイブとかで広まっていきました。


Nomad - Devotion - (1991)

 


 

いかがでしたでしょうか。聴いてみるとこれはやっぱり「踊るため」の音楽だと本当に思います。
それ以外の意味性はほとんどありません。そのあたりの潔さがダンスミュージックの魅力ではないかと思います。また、自分にとってはパワフルなソウルの女性ボーカルがツボでもありました。理屈ではないんです、生理的にウェルカム。


 
豚がダンスミュージックをリアルで聴いていたのはこのあたりまでです。この後、日本ではジュリアナがブームになり、ハウスの亜流であるとにかく強烈なリズムを中心とした「テクノ・トランス」の時代へと移っていくのでありました。流石に音楽を楽しむ事とはもうかけ離れたかのようなジュリアナブームには自分をどうしても合わせる事ができず、嫌気がさしてしばらくダンスミュージックを含めて封印するようになりました。ですから92年くらいまでが、リアルなダンスミュージックの体現期間となり、以降の体現はないので今回が最終回という事になります。
 

 

最後に自分がハウスに初めて心地よさを感じたユニット、「ブラックボックス」の曲を聴いて締めたいと思います。イタリアのユニットなのですが、パワフルなボーカルは、何とウェザーガールズ等でも有名なマーサ・ウォッシュ!(動画のボーカルは違う人です)
 

 

それでは、また。