おばんです。
kirigirisuです。
コロナで世界中がこんな状態になってしまうなんて
まるで想像もできなかった去年の春のコト。
野澤監督の映画「がん哲学 言葉の処方箋」の
紹介をしていただいたイベントでの話。
オイラも参加することになった。
イベントのメインは、バイオリニスト 吉田直矢さんの演奏。
その前に、がん哲学のオムニバス映像を流し宣伝し
(あの頃、アチコチで上映が始まる寸前の時期だった)
その後、オイラが、音楽の担当として話をして
でもって、吉田さんと一緒に演っているピアニストさんに
映画の楽曲をピアノで弾いていただき
吉田さんのライブという流れ。
久々に大勢の人の前で話をすることになってしまった。
オイラは、前日、一生懸命に原稿を書いた。
そして当日の朝、イベント会場まで電車の中で
これまた必死に原稿を読み込んだ。
さぁ、今日は、ここでBGMスタート。
Raujika - Little Pico
で、電車を降りるときこんなコトをふと、思っちまった。
それが失敗の元だった。
ちゃんと喋れなかったらどうしよう。
そしたら、
心臓がバクバクバクと、なった。
うっ。
バク、バク、バク。
早稲田駅、1番出口を昇ったトコロで
野澤監督と待ち合わせてた。
「おはようございます。すみません、待ちましたか」
既に来ていたか。まずかったなぁ。
待たせてしまったかもしれない。
「よぉ」
そう挨拶すると、監督はオイラをじっとみてる。
おおお、精神状態がいつもとちがうのばれちゃうかな。
「アイダさん、なんか今日は声がいつもより、かん高いなぁ」
おおお、声がいつもより高かったか。気がつかなかった。
緊張してるのばれないようにしないと…。
「そんなことないですよ。ヒクッ」
「おおお、どした、どした。しゃっくりか」
ヒクッ、ヒクッ。
緊張にプラスしてしゃっくりかぁ。
「どした、緊張してんじゃないのか」
おおお、来た。来た。突いて来た。
「大丈夫ですよ。ヒクッ」
ヒクッ。
心臓のバクバク音と、しゃっくりのヒクヒク音をお供に
早稲田の街を歩き
無事、会場に到着。
会場となるホールの前にはかなり広い広場のようなスペースがあり
スペースの向こうに大きな木に隠れるように喫煙所がある。
オイラは、監督に
「すみません。まだ時間ありますよね。チョット煙草吸ってきます」
と言って、喫煙所へと向かう。
監督の声が背中から追いかけてくる。
「アイダさん、歩き方が、ぎこちないぞ。
っていうか、まちがってるかな。
右足を前に出すときは、左手を前に出すんだったよな。
何、右足と右手を一緒に出してるんだ。
逆だぞ、逆。
まちがってるぞ、手と足の出方がまちがってる」
まいったなぁ、歩き方までまちがってしまったか。
今度は、笑い声が背中から突き刺さる。
あ~、うけてる。
世界でこれ以上楽しいことはない、みたいな笑い声。
喫煙所で煙草に火をつけ、大きく吸い込んだら
ちょっと平静になった。
それから、原稿を取り出し、ゆっくりと読んだ。
だんだん落ち着いてくる。
気づいたら、しゃっくりも収まっていた。
オイラは自分に言い聞かせた。
ダイジョブ。うん、ダイジョブ。
そ、いつもどおりにやれば、ダイジョブ。
「よっしゃ、ダイジョブ」
オイラは、声に出してみた。
オイラと同じように喫煙所で煙草を吸ってたおじさんが
不思議そうにオイラをみた。
目があった。
「あははは、ダイジョブ」
オイラは小さくつぶやいた。
ダイジョブだと、確信したところで
ホントは、まだまだ不安はあったんだけど…
オイラはホールへともどった。
入口のところに、野澤監督がいた。
なんかやたら嬉しそうな、顔をしている。
「アイダさん、大丈夫か」
声が笑ってる。
うわぁ~、監督、面白がってるぞ。
さっきつまんない歩き方見せちゃったモンなぁ。
「しゃっくりは止まったか」
「はい、緊張してないです」
おおお、答えをまちがえてしまった。
質問の答えになってない。
「おお、そうか、緊張してるか」
まるで人の話を聞いてない野澤監督。
会話成り立ってないだろ、おい。
[to be continued]
という訳で続きます。
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10月末から、インターネット上で野澤監督の作品の上映会が始まります。
1本目は「松代大本営~地下壕が語りかけるもの」
内容はこちらを。このページが一番わかりやすいです。
すかがわ国際短編映画祭のページです。
http://sisff.littlestar.jp/works/page/j18_matsushiro.html映画の上映と一緒に、監督を中心にzoomで座談会を行うようです。
オイラのところにも、参加しないかと誘いが来てる。
ドキドキドキドキ…
受けようか、どうしようか、オイラは迷ってます。
詳しくは近くなりましたら、追って
ブログで紹介させていただきます。