魔法の呪文をふりかけて…ポンポコ コンコン -50ページ目
皆さま、ご機嫌いかがですか。
スタッフAです。

サイトラジオのお知らせです。
テレビも新聞も通さない「声」ですので、
それぞれのゲストの話をぜひ、お聴きください。













おばんです。
kirigirisuです。

コロナで世界中がこんな状態になってしまうなんて
まるで想像もできなかった去年の春のコト。

野澤監督の映画「がん哲学 言葉の処方箋」の
紹介をしていただいたイベントでの話。
オイラも参加することになった。

イベントのメインは、バイオリニスト 吉田直矢さんの演奏。
その前に、がん哲学のオムニバス映像を流し宣伝し
(あの頃、アチコチで上映が始まる寸前の時期だった)
その後、オイラが、音楽の担当として話をして
でもって、吉田さんと一緒に演っているピアニストさんに
映画の楽曲をピアノで弾いていただき
吉田さんのライブという流れ。

久々に大勢の人の前で話をすることになってしまった。
オイラは、前日、一生懸命に原稿を書いた。
そして当日の朝、イベント会場まで電車の中で
これまた必死に原稿を読み込んだ。

さぁ、今日は、ここでBGMスタート。

Raujika - Little Pico


で、電車を降りるときこんなコトをふと、思っちまった。
それが失敗の元だった。

ちゃんと喋れなかったらどうしよう。

そしたら、
心臓がバクバクバクと、なった。
うっ。
バク、バク、バク。

早稲田駅、1番出口を昇ったトコロで
野澤監督と待ち合わせてた。

「おはようございます。すみません、待ちましたか」

既に来ていたか。まずかったなぁ。
待たせてしまったかもしれない。

「よぉ」

そう挨拶すると、監督はオイラをじっとみてる。
おおお、精神状態がいつもとちがうのばれちゃうかな。

「アイダさん、なんか今日は声がいつもより、かん高いなぁ」

おおお、声がいつもより高かったか。気がつかなかった。
緊張してるのばれないようにしないと…。

「そんなことないですよ。ヒクッ」

「おおお、どした、どした。しゃっくりか」

ヒクッ、ヒクッ。
緊張にプラスしてしゃっくりかぁ。

「どした、緊張してんじゃないのか」

おおお、来た。来た。突いて来た。

「大丈夫ですよ。ヒクッ」

ヒクッ。

心臓のバクバク音と、しゃっくりのヒクヒク音をお供に
早稲田の街を歩き
無事、会場に到着。

会場となるホールの前にはかなり広い広場のようなスペースがあり
スペースの向こうに大きな木に隠れるように喫煙所がある。

オイラは、監督に
「すみません。まだ時間ありますよね。チョット煙草吸ってきます」

と言って、喫煙所へと向かう。
監督の声が背中から追いかけてくる。

「アイダさん、歩き方が、ぎこちないぞ。
っていうか、まちがってるかな。

右足を前に出すときは、左手を前に出すんだったよな。
何、右足と右手を一緒に出してるんだ。
逆だぞ、逆。
まちがってるぞ、手と足の出方がまちがってる」

まいったなぁ、歩き方までまちがってしまったか。
今度は、笑い声が背中から突き刺さる。
あ~、うけてる。
世界でこれ以上楽しいことはない、みたいな笑い声。

喫煙所で煙草に火をつけ、大きく吸い込んだら
ちょっと平静になった。
それから、原稿を取り出し、ゆっくりと読んだ。
だんだん落ち着いてくる。
気づいたら、しゃっくりも収まっていた。

オイラは自分に言い聞かせた。
ダイジョブ。うん、ダイジョブ。
そ、いつもどおりにやれば、ダイジョブ。

「よっしゃ、ダイジョブ」
オイラは、声に出してみた。
オイラと同じように喫煙所で煙草を吸ってたおじさんが
不思議そうにオイラをみた。
目があった。

「あははは、ダイジョブ」
オイラは小さくつぶやいた。

ダイジョブだと、確信したところで
ホントは、まだまだ不安はあったんだけど…
オイラはホールへともどった。

入口のところに、野澤監督がいた。
なんかやたら嬉しそうな、顔をしている。

「アイダさん、大丈夫か」

声が笑ってる。
うわぁ~、監督、面白がってるぞ。
さっきつまんない歩き方見せちゃったモンなぁ。

「しゃっくりは止まったか」
「はい、緊張してないです」

おおお、答えをまちがえてしまった。
質問の答えになってない。

「おお、そうか、緊張してるか」
まるで人の話を聞いてない野澤監督。
会話成り立ってないだろ、おい。

[to be continued]
という訳で続きます。

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10月末から、インターネット上で野澤監督の作品の上映会が始まります。
1本目は「松代大本営~地下壕が語りかけるもの」

内容はこちらを。このページが一番わかりやすいです。
すかがわ国際短編映画祭のページです。
http://sisff.littlestar.jp/works/page/j18_matsushiro.html

映画の上映と一緒に、監督を中心にzoomで座談会を行うようです。

オイラのところにも、参加しないかと誘いが来てる。
ドキドキドキドキ…
受けようか、どうしようか、オイラは迷ってます。

詳しくは近くなりましたら、追って
ブログで紹介させていただきます。

おばんです。
kirigirisuです。

さてさて、汽車の歌詞の話、またまたです。
しつこいです。すみません。

なんだか、ここんとこ、昭和歌謡曲と鉄道の話ばかりになってるなぁ。
異界話も鉄道がらみだったし。
鉄道なんて、マニアでもなんでもなく素人なのに、どういうわけか。

まぁ、いいか。
よろしかったら、またまた、お付き合いください。

というわけで今回は、
歌謡曲という言葉が生きてた時代、昭和の名曲

ちあきなおみ 喝采

1972年。わぉ~、すでに50年前の話なのか…。



いつものように幕が開き
恋の歌うたう私に
届いた報せは黒い縁取りがありました


あれは3年前 止めるあなた駅に残し
動き始めた汽車にひとり飛び乗った


ひなびた街の昼下がり
教会の前にたたずみ
喪服の私は 祈る言葉さえ失くしてた

蔦がからまる白い壁
細いかげ長く落として
ひとりの私は こぼす涙さえ忘れてた


暗い待合室 話す人もない私の
耳に私の歌が通り過ぎていく


いつものように幕が開く
降り注ぐライトのその中
それでも私は 今日も恋の歌うたってる


すごい歌詞だと思う。
情景の描写のみでできてる。

そこに至る理由はまったく語られない。

なぜ、彼の元を去ったのか。
なぜ、彼は亡くなってしまったのか。

作詞者としては、理由はちょっとコッチに置いておいて
シーンから感じ取ってもらうだけでいいよ。
ってな感じなんだろうな。

喝采。
今回、じっくりと聴いてみた。そう何回も。

でさ、
オイラは、この音楽に静寂を感じてしまう。
賛美歌やケルト音楽に近いモノを感じてるんだと思う。

もちろん、動きがある部分もあるんだけど
でも、オイラにはそれさえも静寂に聴こえる。
(これは、オイラだけの感覚かもしれないな)

歌詞の赤い部分が動の部分。
この部分が、サビ…なのかな。
まるで映画みたいだ。

①駅のシーン。

彼の言葉。
「おい、行くな。行っちゃダメだ」
その言葉を振り切って、彼女は汽車に向かって走る。
全力疾走だ。
「ハッ、ハッ、ハッ、ハッ」
スタスタスタスタ。

ガタガタガタガタ。
(だんだん速くなる)
ポッポー。

彼女、飛び乗る。
スタッ。 着地。

こうやって書いてみると
結構、音がたくさんのうるさいシーンになる。
効果音がたくさん入りそうだ。

②待合室のシーン。

うつむいて座っている彼女に
彼女が歌う歌が聴こえてきて通り過ぎていってしまう。
もちろん、心の中。

聴こえてきたのは、きっと悲しい歌なんだと思う。
けど、それが、悲しい現実と、その後の日常をつなぐ架け橋になっている。
(こういう解釈でいいのかな)

でさ、オイラにとっては、汽車の音も、聴こえてくる彼女の歌も
サイレントムービーの世界。
なんか、そういうイメージ。
静寂。


さすが「喝采」 名曲なんだろうな。
きっと感銘を受けた人が多いんだと思う。
で、心の歌になってる人が。
ユーチューブにいろんなバージョンがアップされてる。

レコード。
テレビで歌ってるバージョン。
レコード大賞を取ったときのバージョン。

レコードと普通に歌ってるテレビバージョンは、
①②のシーンを彼女は、押さえて淡々と表現している。

ところが、レコード大賞は、
彼女、感激しちゃったんだろうな。
思い切り、歌っちゃってる。泣き声にもなっちゃってるし。

それはそれで、感動はあるし、いいと思う。

でも、やはり、レコードがベストだな。
押さえて、押さえて、押さえて
淡々と、淡々と…。
彼女のそういう表現、すごかったと思う。

で、最後に、
アハハハハ、どうでもいい話になっちゃうかもしれないけど

ここに出てくる汽車は
まちがいなく、蒸気機関車だと、オイラは思う。

電車だったら、走りだしたら飛び乗れない。
ドアがしまってから、走りだすモンな。

でさ、飛び乗っちゃったのが、運命の分岐点。
そこから、物語は動き出した。

もし、汽車がもう少し、ホンのちょっとだけ速くて
飛び乗ることができなかったら、
もし、汽車じゃなくて電車だったら、
また、別の物語になってたんだろうな。
喝采を浴びることは、なかったろうけれど、もしかすると幸せだったのかもしれない。

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オイラたちと繋がりがある
沖縄の映画制作会社 海燕社さん。
野澤監督の映画が、同じ時期に同じ映画館で
一緒に上映されたのがご縁で知り合いました。

今、海燕社さんは
沖縄の伝統技『むんじゅる笠』のドキュメンタリーを作ってます。
そして
一般の方々から、映画制作の資金を募るクラウドファンディングを行ってます。

興味がある方はご覧になってみてくださいね。

https://motion-gallery.net/projects/munjuru_2020

おばんです。
kirigirisuです。

ここんとこ、アウトプットばかりで
まったくと言っていいほど、インプットしてないkirigirisuです。

仕事もなるべく部屋でする。
酒場も行かない。
映画も見ない。
テレビも見ない。
電車の中で皆マスクしてるんで、笑顔が見られない。

致命的だ。
ダメだなぁ。
インプットがないので
書くことも記憶に頼るか、調べるか
ってトコで。

つのる想い 須藤薫



須藤薫という歌手がいた。
残念ながら、既に鬼籍の人になってしまった。

よく聴いた時期がある。
オイラが会社員だった頃の話。
そうだなぁ、もう今となると、ずいぶんと前だ。

せつな哀しいメロディーに乗って
この歌唱力と声。
なぜ、ブレークしなかったんだろう。

想いを伝えられない女性が主人公のこの歌。
せつない気持ちの歌詞。
あなたに私の気持ちはわからないだろうと歌っているけど
そんなことないと思う。

そう、人には、テレパシーってのがある。
だから、案外伝わってるんじゃないかな、と。

アハハハ、オイラはさ、テレパシーはあんまり得意じゃなくて…
うん、だから微かなんだけどさ。

えっ、それはテレパシーじゃないだろうってぇ!?
うん、
そうか、オイラが鈍感で、野暮なだけか…。

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映画「トラバース」



詳しくは公式ホームページをどうぞ。

https://www.traverse.mx/

おばんです。
kirigirisuです。

さて、今日は後編です。
お付き合いいただけるなら、前のブログからお読みください。

よろしかったらBGMを聴きながら、どうぞ。

Enya  Dreams Are More Precious



おっ、驚いたとたん、目が覚めた。

ん、オイラは、寝てたのか?
夢…だった、もしかすっと。
さっきの女性たちは…。
いない。
怖かった。ホント、怖かった。

でも…

まだだ。
まだ、オイラは電車の中にいる。

電車の中の情景は、そのまま。

女性たちはいないけど
人は…
人は誰もいない。
オイラだけ。

誰もいない車両。
またまた、ぞっとする。
夢からの恐怖は終わっていない。
誰もいない。

ちょっと前に読んだ小説のシーンを思い出した。
異次元の電車に乗り込んじゃった主人公が降りるコトができず、
異世界に連れていかれちゃう話。
そういえば、かなり前にみたドラマにも
こんなシーンがあったような気がする。

そうだ、外はどうなってる。
オイラは、窓から外を眺めた。
遠くに、点々と数少ない灯りが見えるだけ。
どういう風景なのかは、闇にまみれてまるでわからない。

ここは、どこ…?

やばいな、オイラは異世界に連れてかれて…。
非常に危ういトコロに立っている気がした。
オイラがよくスタジオの喫煙所から、地面を見下ろしたような足元の危うさ。
めまいがしそう。
そう、その喫煙所は外階段の6Fの踊り場にある。

それからが、長い時間だった。
実際は、ホンの1,2分だったのかもしれない。
けれど、
とてつもなく長い時間が流れてるように感じた。

電車は夜を揺れながら、静かに走っていく。
ずっと、走り続けるのかもな。
永遠に止まらずに。
そして、乗客はオイラひとりで。

以前みた、ドラマのタイトルを何故か、思い出す。
「開けてくれ」だったんじゃなかったっけ。
主人公は降りるコトができず、電車は走る。
異世界を。
ドアを、開けてくれ!

電車の照明が、いつもより暗いような気がする。
そして、ぼんやりと幕がかかったような…。
気のせいかな。


ふと…

車内アナウンス。

「次は、さいが…。お客様にお知らせします。本日の上り電車はすべて終了しております」

唐突な暢気な声の車内アナウンス。
駅名の後ろの方がよく聞き取れない。
さいが…、そんな駅あったっけか。

電車は徐々にスピードを落としていく。

助かったのかもしれない。
オイラは、現実社会に留まることができたのかも。

やがて、電車は停止する。
そして、ドアが開く。
助かった。

降りるとき、ドアのすぐ側のシートが目に入った。
人一人分のスペースが
ビッショリとぬれていた。
シートも、床も。

オイラは複雑な気持ちになった。
やっぱり、いたのかな、彼女。

この世のモノでないモノたちは
この世の優しい人を頼って寄ってくると聞いたコトがある。

「ごめんな、オイラはそんなに優しいヤツじゃないんだ。
自分のコトで手一杯な、自分勝手なヤツなんだ。
ホント、ごめん」

心でつぶやいた。
そして、オイラは、電車から降りた。

さぁ、朝まで、どうしようか。
それにしても、どこまで来てしまったのだろう。
かなり、乗り過ごしてる気がする。

━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─

飲んで、寝過ごして遠くまで行ってしまったことは
数限りなくあるのですが、
目覚めたときに、車両には必ずお客さんが乗ってました。
あるいは、駅員さんに起こされたり。

一度だけ、ひとりだけになってしまったことがあります。

━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─



オイラたちと横の繋がりがある
沖縄の映画制作会社 海燕社さんが
今、
沖縄の伝統技『むんじゅる笠』のドキュメンタリーを作ってます。

一般から資金を募るクラウドファンディングを行ってます。
興味がある方は、是非ご覧になってみてくださいね。

https://motion-gallery.net/projects/munjuru_2020