おばんです。
kirigirisuです。
さて、今日は後編です。
お付き合いいただけるなら、前のブログからお読みください。
よろしかったらBGMを聴きながら、どうぞ。
Enya Dreams Are More Precious
おっ、驚いたとたん、目が覚めた。
ん、オイラは、寝てたのか?
夢…だった、もしかすっと。
さっきの女性たちは…。
いない。
怖かった。ホント、怖かった。
でも…
まだだ。
まだ、オイラは電車の中にいる。
電車の中の情景は、そのまま。
女性たちはいないけど
人は…
人は誰もいない。
オイラだけ。
誰もいない車両。
またまた、ぞっとする。
夢からの恐怖は終わっていない。
誰もいない。
ちょっと前に読んだ小説のシーンを思い出した。
異次元の電車に乗り込んじゃった主人公が降りるコトができず、
異世界に連れていかれちゃう話。
そういえば、かなり前にみたドラマにも
こんなシーンがあったような気がする。
そうだ、外はどうなってる。
オイラは、窓から外を眺めた。
遠くに、点々と数少ない灯りが見えるだけ。
どういう風景なのかは、闇にまみれてまるでわからない。
ここは、どこ…?
やばいな、オイラは異世界に連れてかれて…。
非常に危ういトコロに立っている気がした。
オイラがよくスタジオの喫煙所から、地面を見下ろしたような足元の危うさ。
めまいがしそう。
そう、その喫煙所は外階段の6Fの踊り場にある。
それからが、長い時間だった。
実際は、ホンの1,2分だったのかもしれない。
けれど、
とてつもなく長い時間が流れてるように感じた。
電車は夜を揺れながら、静かに走っていく。
ずっと、走り続けるのかもな。
永遠に止まらずに。
そして、乗客はオイラひとりで。
以前みた、ドラマのタイトルを何故か、思い出す。
「開けてくれ」だったんじゃなかったっけ。
主人公は降りるコトができず、電車は走る。
異世界を。
ドアを、開けてくれ!
電車の照明が、いつもより暗いような気がする。
そして、ぼんやりと幕がかかったような…。
気のせいかな。
ふと…
車内アナウンス。
「次は、さいが…。お客様にお知らせします。本日の上り電車はすべて終了しております」
唐突な暢気な声の車内アナウンス。
駅名の後ろの方がよく聞き取れない。
さいが…、そんな駅あったっけか。
電車は徐々にスピードを落としていく。
助かったのかもしれない。
オイラは、現実社会に留まることができたのかも。
やがて、電車は停止する。
そして、ドアが開く。
助かった。
降りるとき、ドアのすぐ側のシートが目に入った。
人一人分のスペースが
ビッショリとぬれていた。
シートも、床も。
オイラは複雑な気持ちになった。
やっぱり、いたのかな、彼女。
この世のモノでないモノたちは
この世の優しい人を頼って寄ってくると聞いたコトがある。
「ごめんな、オイラはそんなに優しいヤツじゃないんだ。
自分のコトで手一杯な、自分勝手なヤツなんだ。
ホント、ごめん」
心でつぶやいた。
そして、オイラは、電車から降りた。
さぁ、朝まで、どうしようか。
それにしても、どこまで来てしまったのだろう。
かなり、乗り過ごしてる気がする。
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飲んで、寝過ごして遠くまで行ってしまったことは
数限りなくあるのですが、
目覚めたときに、車両には必ずお客さんが乗ってました。
あるいは、駅員さんに起こされたり。
一度だけ、ひとりだけになってしまったことがあります。
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オイラたちと横の繋がりがある
沖縄の映画制作会社 海燕社さんが
今、
沖縄の伝統技『むんじゅる笠』のドキュメンタリーを作ってます。
一般から資金を募るクラウドファンディングを行ってます。
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