さぁ、続き物。
8回めとなりました。
ここまで、読んでいただきありがとうです。
コメントも、いただき、嬉しいです。
で、コメントバックを書くとき
どうしても、次の展開を書きたくなっちゃう衝動と戦ってます。
ついつい、書きたくなってしまう。
書いちゃったら、大変だモンなぁ。
と、しつこいけど、また、書いちゃいます。
フィクション。
ハクションじゃなく、フィクション。
大きな声で言おうっと。
ヤベ、完璧なオヤジギャグ。
アハハハ、それって身の丈なんだけど
絶対やりたくないオイラ…。
で、いつものように前回。
さぁ、今回も行ってみよう。
よろしかったらBGMを聴きながらどぞ、です。
vonda shepard i only want to be with you
駅の時計の針は
短い方も、長い方も
両方ともテッペンを超えた。
0:05。
終電まで後、30分か。
まちがえたかな。
地下だった。
ボクは寒い方を選んだ。
ユキちゃんは、暖かそうな地下を選んだ。
そうだよなぁ、たいていの人はそうするよな。
完璧にまちがえた。
そう思ったとたん、急激に寒さを感じた。
ブルルルル。
寒む。
立ち上がり、ちょっと体を動かした。
人の流れをみた。
心なしか、流れが速くなってるように感じた。
金曜日の夜。
明日、休みの人、多いんだろうけど
この時間になると、ミナ、足が速くなるのかもしれない。
気持ちがせかされて、家へと急ぐのかな。
無敵な酔っ払い。
フラフラとマイペース。
やっぱり、彼らは超越してる。
そろそろ、ボクも動こうか。
でも、もし、ユキちゃんがその後、来ちゃったら…。
ボクは、動けなかった。
終電まで粘ろう。
多分、空振りだろうけど。
明日、速いんだったよなぁ。
家に着く時間を想定して
指を折ってみた。
眠れるのは、これだけ。
まぁ、なんとか、なるだろう。
酔っ払いの不幸を超越しちゃった大きな笑い声。
幸せなんだろうな、酔っ払い。
羨ましい。
そろそろ、タイムリミット。
行くかぁ。
そうするしかないだろ。
改札を抜け、
後ろ髪を思い切り引かれながら
終電の一番後ろの車両に乗る。
窓から、ホームを歩く人を見る。
いないかな。ユキちゃん。
ふっ。
いるはずないよな。
それでも、ボクは目で歩く人を追った。

やがて、静かに電車が走り出す。
窓から、街の灯りが見える。
残念。
まちがえたな。
またまたひとりごと。
ホントに今日はひとりごとばかり言ってる。
電車の窓に何かがあたり
形を変え、下に流れ落ちてく。
雨だ。
ひとつ。
また、ひとつ。
また、ひとつ。
間隔が狭まっていき、窓を雨のしずくが覆いつくした。
しずくが流れ落ちる。
街の灯りがゆがんでみえる。
ボクは、その光景を眺めた。
ふっ。
運命、そんなモンなかった。
カバンを確認した。
いつも、入れてあるトコロに、折り畳みの傘は…
ない。
入ってない。
やっちまったな。
やがて、電車はボクの駅に到着する。
ドアが開く。
冷たそうな雨の音が大きくなった。
あの日から
あれから、何年も
たくさんの時が過ぎてしまった。
今もボクはひとり、歩いている。
ユキちゃんの笑顔。
しっかり憶えてる。
そして、ユキちゃんの電話の声。
「鈍感なアイダくんは、いますか」
ユキちゃん、素敵だったな。
サイコーに。
友だちにまでは、なれたのかな。
恋人未満は、絶対だった。
もし、どこかで
ちょこっとだけ、
もしさ、神様がいたら
そして、味方してくれたら
哀しくなるから、考えるのは…
よそう。
〔to be continued〕
追記
〔to be continued〕を書き忘れていました。
続きます。
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明日を祈ります。
人を殺戮すること
踏みにじることだけは
ありませんように。
でも、それって、むつかしいかな。
とにかく、祈ります。
人は大切な存在です。
祈り tanuki & kitsune project featuring reiko tajima
photo by Sara


