魔法の呪文をふりかけて…ポンポコ コンコン -16ページ目
どもです。Kiriです。

さぁ、続き物。
8回めとなりました。
ここまで、読んでいただきありがとうです。

コメントも、いただき、嬉しいです。
で、コメントバックを書くとき
どうしても、次の展開を書きたくなっちゃう衝動と戦ってます。
ついつい、書きたくなってしまう。
書いちゃったら、大変だモンなぁ。

と、しつこいけど、また、書いちゃいます。
フィクション。
ハクションじゃなく、フィクション。
大きな声で言おうっと。
ヤベ、完璧なオヤジギャグ。
アハハハ、それって身の丈なんだけど
絶対やりたくないオイラ…。

で、いつものように前回。


さぁ、今回も行ってみよう。
よろしかったらBGMを聴きながらどぞ、です。

vonda shepard  i only want to be with you


駅の時計の針は
短い方も、長い方も
両方ともテッペンを超えた。
0:05。
終電まで後、30分か。

まちがえたかな。
地下だった。

ボクは寒い方を選んだ。
ユキちゃんは、暖かそうな地下を選んだ。
そうだよなぁ、たいていの人はそうするよな。
完璧にまちがえた。
そう思ったとたん、急激に寒さを感じた。

ブルルルル。
寒む。

立ち上がり、ちょっと体を動かした。

人の流れをみた。
心なしか、流れが速くなってるように感じた。

金曜日の夜。
明日、休みの人、多いんだろうけど
この時間になると、ミナ、足が速くなるのかもしれない。
気持ちがせかされて、家へと急ぐのかな。

無敵な酔っ払い。
フラフラとマイペース。
やっぱり、彼らは超越してる。

そろそろ、ボクも動こうか。
でも、もし、ユキちゃんがその後、来ちゃったら…。
ボクは、動けなかった。

終電まで粘ろう。
多分、空振りだろうけど。

明日、速いんだったよなぁ。
家に着く時間を想定して
指を折ってみた。

眠れるのは、これだけ。
まぁ、なんとか、なるだろう。

酔っ払いの不幸を超越しちゃった大きな笑い声。
幸せなんだろうな、酔っ払い。
羨ましい。

そろそろ、タイムリミット。

行くかぁ。
そうするしかないだろ。

改札を抜け、
後ろ髪を思い切り引かれながら
終電の一番後ろの車両に乗る。
窓から、ホームを歩く人を見る。

いないかな。ユキちゃん。
ふっ。
いるはずないよな。
それでも、ボクは目で歩く人を追った。



やがて、静かに電車が走り出す。
窓から、街の灯りが見える。

残念。
まちがえたな。

またまたひとりごと。
ホントに今日はひとりごとばかり言ってる。

電車の窓に何かがあたり
形を変え、下に流れ落ちてく。

雨だ。

ひとつ。
また、ひとつ。
また、ひとつ。

間隔が狭まっていき、窓を雨のしずくが覆いつくした。
しずくが流れ落ちる。
街の灯りがゆがんでみえる。
ボクは、その光景を眺めた。

ふっ。
運命、そんなモンなかった。

カバンを確認した。
いつも、入れてあるトコロに、折り畳みの傘は…

ない。
入ってない。
やっちまったな。

やがて、電車はボクの駅に到着する。
ドアが開く。
冷たそうな雨の音が大きくなった。


あの日から
あれから、何年も
たくさんの時が過ぎてしまった。
今もボクはひとり、歩いている。

ユキちゃんの笑顔。
しっかり憶えてる。
そして、ユキちゃんの電話の声。

「鈍感なアイダくんは、いますか」

ユキちゃん、素敵だったな。
サイコーに。
友だちにまでは、なれたのかな。
恋人未満は、絶対だった。

もし、どこかで
ちょこっとだけ、
もしさ、神様がいたら
そして、味方してくれたら


哀しくなるから、考えるのは…

よそう。

〔to be continued〕

追記
〔to be continued〕を書き忘れていました。
続きます。

━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─

明日を祈ります。
人を殺戮すること
踏みにじることだけは
ありませんように。

でも、それって、むつかしいかな。
とにかく、祈ります。

人は大切な存在です。

祈り tanuki & kitsune project featuring reiko tajima
photo by Sara


どもです。Kiriです。

さぁ、今回も行ってみよう。
続きです。

よろしかったら…
前回はヴィアーレにアップしてます。
こちらを先に、読んでいただいたら嬉しいです。
無理のないところで…。





さぁ、フィクション、行くぜ~。
で、で、だ。
オイラは、文章のために
お助け音楽をつける。
聴きながら読んでいただくと
オイラは、ほっとします。

文章だけじゃ、自信がまるでないんだよなぁ。
よろしくです。

改札前のシーンは、エリックカルメンに任せようと思う。

raspberries nobody knows


駅の時計は21:30

たくさんの人が改札へと向かう。
連れだって歩いてる人たちは
楽しそうだ。
笑いながら歩いてる。
とくに、カップル。

羨ましいなぁ。
心から思う。

そして
独りで、歩いてる人たち。

疲れた顔。
思いつめた顔。
なんでもないポーカーフェイス。
世の不幸をすべて背負ったような深刻な顔。
歩きながら、ため息をついてる。

やっと
ニコニコ笑いながら、歩いてきた女性。
いいことがあったにちがいない。

圧倒的に、せつない顔をした人たちが多い。

酔っ払い。
彼らは世の中の不幸を
お酒の力を借りて、超越しちゃってるよな、気がする。
そう、哀しさを忘れるために
お酒を飲むんじゃないかな。

会社員は、会社の愚痴を言うために飲むって
聞いたことがある。
それはそれで、哀しい。

こんな時間に、壁にもたれてるボク。
ひとり、ポツンと。
多分、幸せには、見えないだろうな。

駅の時計は22時を少し超える。
寒む。
息が白い。

来ないな。

まずいコトに気づく。
ユキちゃんは、ヒロキのところへ寄り道をする。

「さっきまで、アイちゃんがいたんだけど
明日、速いみたいで、帰っちゃったよ。
ユキちゃん、残念だったな」

ヒロキの声が聞こえるようだ。
ユキちゃんは、残念そうな表情をしたんだろうか。

ってコトは
ボクがここにいて、ユキちゃんとあったら…。
ユキちゃんは、不思議に思うにちがいない。
帰ったはずのボクがここにいる。
それは、変だ。

もしかすると…
ボクは、ストーカーって思われちゃうかも。
それは、まずい。
最低だ。
言い訳を考えないと。



22:52。もうすぐ11時。
寒む、サイコーに寒む。

来ない。来ない。
地下だったかな。
まちがえたかも。

「シッシュー」

閉店したデパートのシャッターの前で
ヒロキと同じように
いつも椅子に座って詩集を売ってる女性の声が聞こえる。
元気なその声も
なんとなく遠くで霞んで聞こえる。

彼女と話したことは何度かあるんだけど
まだ、読んだ事はない。
彼女は、一体どんな詩を書いてるんだろうか。
読んでみたいなと、思った。

きっと、哀しさをつづっているような気がする。

ユキちゃん。
改札は地下だったかな。
ボクはまちがえたかもしれない。

疲れはピーク。
ボクは壁から
ずり落ちて
ストンと、腰を降ろす。
そして膝をかかえ、またまたひとりごと。
「寒む」
今日は、ホント、ひとりごとが多い。

━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─

明日の世界が
平和でありますように。

祈り tanuki & kitsune project featuring reiko tajima
photo by Sara



こんばんは。Kiriです。

凶弾に倒れた安倍元総理。
謹んで哀悼の意を表します。

人が人を殺める。
絶対にやっては、いけないことだと信じます。

個人はもちろん。
そして国家が主体となる大義ある戦争も。

たとえ何人であっても
他人の命を奪う権利はないと信じます。

アメリカでは、銃の規制がゆるいです。
その結果、銃による殺戮が多い。

人を殺める武器をもってはいけないのだと思います。
護身のためであっても…。

じゃあ、脅されたらどうするんだ。
抑止力としての武器。

そこに話がいってしまうと、何も、言えなくなってしまう。
わからないです。

7月10日から
ヴィアーレのブログの主催であるなみ平と
野澤監督と、一緒に、北海道に行きます。
(新渡戸稲造の映画のお手伝いです)

なので
7月11日に前回のヴィアーレのブログの続きを書いて
このブログで予約するつもりでした。

そんななか、今日、歴史的な事件が起きました。
急遽、予定を変更しました。

誰もが、人を殺めることがない世界が
実現しますように。

祈ることしかできないです。
どもです。Kiriです。

暑い日が続いてます。
ホントにあっちい。
半端じゃないです。

で、めぐり合わせか、こんな時期に
冷たい雨の歌の話を書いてるオイラ。

アハハハ、どうしてこうなっちゃったのかな。
不思議だぁ。

今回は続き物です
前回は↓こちらになっています。





よろしかったら是非。
と、何度も言うけど、フィクションだからね。
そう、フィクション。

さぁ、BGM、行ってみよう。
聴きながら読んでいただくと嬉しいです。
leo sayer more than I can say



いったいあれから、
どれだけ時間が経っちゃったんだろう。
たくさん、たくさん、たくさん、
時間が流れてしまった。

あの頃、そう遠い過去。

ボクは
二十歳そこそこ、学生だった。
なにものでもなくて
自由だった。
なにものでもなかったから
不安だった。
ボクは、なにものかに
なれるんだろうか。

そんなこと、考えなくてもいいことなのにな。

で、今のボク。
果たして何者かになれたのだろうか。
確かに、立場はあるかもしれない。
でも、なにものにもなれてないと思う。

遠い遠い日の、ある寒い夜の話。



ヒロキと別れて
駅の改札へと向かった。

ヒロキさぁ、
なんで、もっと速く言ってくれないんだ。
ユキちゃんが来るってさ。

なんだか、残念過ぎる。
彼女の笑顔がみたかった。

ユキちゃんは
ヒロキの仲間たちのひとり。
ちょっとした会話はしたことはあるけど
まだまだ、友だちにも達してない。
ましてや、特別な存在なんてありえない。

勝手に憧れていた。
彼女はそんな位置にいた。

人込みの中を
改札を目指し歩いた。
足は重かった。

後ろ髪を思い切り引っ張られてた。
どうしよう。
これから、戻ってみようか。

急いで否定する。
ダメだ。
そんなコトできない。

歩くのがゆっくりになる。
定期券で改札を通る。

たくさんの人
笑い声
楽しそうな会話

そんな中、ホームへと向かう。

明日、速いし、帰るしかない。
自分に言い聞かせる。

喧騒
案内のアナウンス

電車に乗り込んだ。
徐々に人が乗って込み合ってくる。
もより駅まで、各駅停車で、3駅。
ボクは、発車を待った。

そう言えば、ユキちゃんも同じ私鉄だって聞いたことがある。
いないかな。
思わず、車内を見回した。

もちろん、いるわけはない。

赤い顔をした酔っ払い
見つめ合いながら話すカップルの楽しそうな会話
マンガを読んでる学生

アナウンスが流れる。
発車のベルがなる。

やっぱり、降りよう。
ボクは決めた。
人と人との間を縫い
ドアへと急いだ。

〔to be continued〕

次回、できたら、
7月3日に、ヴィアーレのブログに載せようかと
計画してます。
まにあうか?
微妙。

(追記)
続き、間に合いました。
よろしかったら、どぞ、です。

https://ameblo.jp/viale2021/entry-12751399663.html

━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─

ロシアのウクライナ侵攻。
長引いています。

長くなれば、なるほど
距離が離れている分
この国では
報道にも慣れてしまうのかもしれない。
当たり前のコトとして、どこか受け入れてる自分もいます。

でも、現実に
人が人を殺している事態がこの世界で起こってます。
人が殺されています。

速く、戦争が終わりますように。
ウクライナに平和が戻りますように。

祈り続けたいと思います。

どもです。Kiriです。

お待たせしました。
ニッポンで一番冷たい雨の歌。
まとめに入ります。

↓前回の記事です。よろしかったら、ごらんください。


ニッポンで一番冷たい雨の歌
オイラはこの曲だと思います。

♪雨は夜更け過ぎに
雪へと変わるだろう
Silent Night Holly Night

きっと君は来ない
ひとりきりのクリスマスイブ
Silent Night Holly Night

演歌にはよく「みぞれ」が出てくるけど。
あれも、冷たそうだ。
でも、あれは、「みぞれ」って存在で
雨じゃないモンな。

オイラは、深夜に雪へと変わる雨。
1年で一番、ひとりでいたくない日に
雪に変わっちゃう、メッチャ冷たい雨。
なんだか凍えそうだ。
ん、今、夏だよなぁ。

という訳で、BGMスタート。
クリスマス・イブ 山下達郎


さぁ、今回は理屈を書くのはヤメ。
別のやりかたで書こうと思う。

で、なにをやるかっていうと
ちょっとした、小説まで達してない小説みたいなモン。
言っておくけど、フィクション、だからね。



電車の中で、ひとりごとをつぶやいた。
「バテタなぁ」
乗り換えのターミナル駅。
疲れてはいたけど
なんとなく、このまま帰りたくなかった。

それなので、ヒロキの店に顔を出すコトにした。

きつかったなぁ。
今日のバイト。
明日もそのバイトがある。
なんかうんざりだった。
しかも朝が早い。

ターミナル駅と繋がっているデパート。
シャッターが降りたショーウインドの前。
21時ちょっとすぎ。
ヒロキは
いつものように、おりたたみの椅子に座ってた。
目の前の
細長い黒いフェルト布に並べられたアクセサリー。
客は誰もいない。
ぽつねんと、ヒロキが寒そうにしている。

「やぁ」

「おお、アイちゃんジャン。
元気か。
なんか久しぶりだな。
ん、で、どした、なんか、さえない顔してるな」

「うん、バイトな。ばてちゃった。
そう、ホンのちょっとだけな」

「そか」

コートのポケットに手を突っ込んだまま
白い息を吐きながら、ヒロキはそれ以上、突っ込んでこなかった。

「ところで、アイちゃん、疲れてるトコ悪い。
ちょっと店番しててくんないか。
いやぁ、今夜は冷えて、冷えて。
トイレ、ちょこっと行ってきたい。
今日はお客さん、少ないし…
寒いしなぁ。
もし、来たら、適当に相手して
適当に売っといて。
すぐ、戻るよ」

ヒロキは、急いで駅のほうに走ってく。
ボクは、ヒロキが座ってた椅子に代わりに座り
街いく人たちをぼんやり眺めた。

路上の、アクセサリーショップ。
椅子に座って、歩く人たちを下から眺める。
ミンナ、急いで歩いてる。
ボクには、そう見えた。

ホント、寒いな。
そうつぶやいて、空を見上げた。
ネオンに照らされた空は、なんだか低かった。
分厚い雲。
雨降るかもな。
なんだか、今日はひとりごとばかりいってる。

ぼんやりと街の様子を眺めてるうちに
ヒロキが戻ってきた。
「寒い、寒い。
なので、アイちゃん、これ、熱いヤツ。
店番、サンキュ。お礼。」

それからボクたちは、熱い缶コーヒーを飲みながら世間話をした。
そんなに長い時間じゃなかったけど、
そろそろ、帰らなくちゃなぁ。
明日、起きられなくなる。

「ヒロキさぁ、そろそろ、帰るよ。明日も速くからバイトなんだ」
「そうか、もう行っちゃうのか。そりゃ残念だ。
今日、金曜日だろ。そろそろユキちゃんが顔を出す頃だと思うんだけど」

あれれれ。
おい、ヒロキ。もっと早く、それを言ってくれよ。
慌てた。
でも、もう帰るって言っちゃったし。
ユキちゃんが来るからといって、じゃあ、まだいるとは、言えなかった。

「ヒロキ、残念だけどさ、帰るよ。
ユキちゃんに、よろしくって」

うわぁ~、今晩、ユキちゃんここに来るのかぁ。

〔to be continued〕