心からの想い | 魔法の呪文をふりかけて…ポンポコ コンコン
紫陽花倶楽部、11月2日の勉強会に出席。
またまた、
いろいろな映像を見せていただきました。

紫陽花倶楽部に参加されているH夫妻。
お2人は、
ご一緒に映像を撮られ、
編集し、
作品をお作りになってるご夫妻です。

その日、作品を見せていただきました。

青森県 川倉賽の河原地蔵尊を
お2人が訪れたときの記録です。

構成をどうするか
映像をどう綺麗に撮るか
どういう風に編集するか
音をどう処理するか

確かに、作品を作る上で大切なコトです。
テクニックです。
が、それ以上に必要なコトを忘れてはいけない。
そのことを改めて見せてもらったような気がします。

それは、
心からの想い、です。
それが、
最初にありき。

それがないと観る人の心に残らない。
この作品には、それがしっかりとありました。

川倉地蔵尊は親より先立った子どもたちを供養する霊場です。

親より先立つ事は、子どもの最大の罪。
子どもたちは、賽の河原で石を積まされます。

ひとつ積んでは父のため
ふたつ積んでは母のため
そして積み上げたら、鬼によって壊されてしまいます。

あの世での、そんな子どもの姿を想像するコトは、とても哀しい。
そんな想いを先立った子どもがしないようにと
あの世で幸せに子どもがなれるようにと
親は祈ります。

川倉地蔵尊では、
先立った子どもが生前に使っていたものが、
たくさん飾られてます。

ランドセルであったり、
地蔵様に着せられた服であったり…

死霊婚という風習もあります。
先立った子どもを人形に見立て、1人は寂しいだろうと結婚させてあげる。
あの世での子どもの幸せを、親は心から祈ります。

映像から感じました。
川倉地蔵尊には
そんな親の子どもへの愛と哀しみが
漂ってます。

ご夫妻の体験がオーバーラップします。
同じ体験をご夫妻はしておられます。

ナレーションは奥さん。
淡々と語るナレーション。
心からの、
演出のない想い、言葉だけに、心に響いてきます。

技術的な改善どころは、あるのだと思います。

ですが、作品を作る上で
1番最初に、なくてはならないもの、
作り手が語りたい事、
作り手の想い。
それがしっかり伝わってきます。

であれば、
もうこの作品は、
95%、素晴らしい形で完成されているのではないか、
ボクには、そう思えます。

後、5%、心を込めて、改善していただきたく感じます。

と、もう1つ…
この作品からボクは、ある種の「静寂」を感じました。
とっても透明な、哀しみと無常の静寂感です。
そのトーンが、映像全体を通して流れていたような気がします。

そして、映像と共に収められた音。

お経
カラスの鳴き声
蝉の声
風車(この音は記憶にないのですが、あったのでしょうか。なんか聞えてきていたような、いないような…。もしなかったのなら、お地蔵さんと一緒に是非あって欲しい音です)

こういった音の存在が、逆に、そして効果的に、静寂感を際立たせていたような気がします。