マッサージか整体か、確か、そういうお店だった記憶があります。
当時、スピリチュアルなことって、今よりもまだオカルトっぽいイメージが強く
今よりもっと現実的な要素はなく不思議現象という感覚でした。
神秘的で、特別なパワーっていう感じがしていて、そしてその分、胡散臭かったような気もします(笑)
そのお店では、そういう不思議な事に興味を持つ人たちが集う会を定期的にしているようでした。
私が初めて行ったその日は10人以上
集まっていました。
机の上には大きな水晶クラスターがあって、
それぞれ自分のつけていたブレスレットやなんかを、クラスターに置いて浄化したりしていました。
会が始まると、軽い自己紹介から始まって、
先生みたいな人がホワイトボードに何やら書いたり、図を書いたり
オカルトとニューエイジについて話したりしていたと思います。
先生は、幾何学的なパワーが(その当時は何のことかさっぱり分からなかったけど)気に入ってる様子で、自分なりに何かエネルギーを感じられるグッズのようなものを作ったりしていて、
キーホルダーみたいな物を作っていました。
ペラペラのアクリル板を切り抜いて立体にした
それがどうも下手っぴで
なんとも言えない味わいを醸し出していました。
笑いそうになるけど
笑えないのです。
笑っちゃいけません。( ´艸`)
ホワイトボードを見ながら、座学的なことが終わると次は、何やら実践タイムのようです。
丸いテーブルに座っていた私たちの目の前に
紙コップに入れられたウーロン茶やコーヒーが運ばれてきました。
パンパン!みなさん
さて、始めましょう!
先生は実に楽しそうです。
先生曰く自分の指の先からはエネルギーが出ているので、指をかざして飲み物の入ったカップの上でクルクルすると
お茶の味が変わるというのです。
今なら当たり前に感じることですが、当時の私は半信半疑で、頭の中はハテナでいっぱいでした。
さらに先生が言うには
自分好みの味に変わると言うのです。
集まった10人はまず、そのままの、何もしない状態でのウーロン茶を一口飲み、味を覚えて置きます。
そして思い思いに先生の見本を真似ながら、カップの上で指をクルクル回しました。
中には、美味しくなれ〜♬美味しくなれ〜♬と
唱えている人も居ました。
さて試飲タイムです。味は変わったのでしょうか?
なんと、一口飲んでみると、たしかにクルクルする前とは味が違いました。
なんというか、マイルドな感じでした。
確かに、自分が飲みやすいと感じるような味に変化したと思います。
そして、次に先生はこう言いました。
隣へ、自分のお茶を回して行ってください!
全員、味が違うはずですよ!
おお〜〜それは面白そうです。
そしてその場に居合わせた全員分のウーロン茶を飲みました。
最初は確かに一つのペットボトルから分けたウーロン茶なので、同じ味のはずなのに、
なんと、それぞれの個性際立つウーロン茶になっていました。
マイルドな感じ、とても濃い感じ、渋い感じ、薄い感じ、様々でした。
これは凄く楽しかったし、興奮しました。
そのインチキくさい会(やってた人ごめん。笑)の、参加費は500円くらいでした。
あとは、先生が私の頭の上で
指をくるりと回したら、脳みそを直接かき回されたみたいになって、気持ち悪かったのを覚えてます。めまいがしました。
あれは一体なんだったのか。
なんだか、急に、そんな体験をしたことを
思い出しました。
その頃はなーんにも知らなかったし
その世界にのめり込んだり、探求することなく
終わっていきました。
その会に参加したのも、その時だけでした。
それより、鬱が一番ひどい頃だから
ほとんど記憶にもないんですけどね。
その先生に、
はっちゃんって、良い顔してるねぇ〜〜!
って、言われたのは覚えてます。
まだあるのかな?あのお店。