- 伊豆の踊子 (新潮文庫)/川端 康成
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いつか読もうと思って、やっと読みました。
表題他、短編が収録。
読んでてスッキリさっぱりしますね。
登場する女性が、男の想像する憧れ?ロマン?を良くも悪くも具現化させたような存在で、同じ女性として少々「男ってしょうがねえな」と思わされるところはありましたが、それでも、読んでて気持がいい部分もありました。女性が潔くて素敵に描かれているんですよね。
川端康成、このひと女性に対して結構憧れがあるのかも。こういう女性がいたらいいなって思いながら書いているのかなー、なんて思いました。
表題「伊豆の踊り子」。
名作というからどれほどのものか?と思ったけど、
どこらへんが名作なのか、
本を数読んでない私にはあんまりわかりませんでした。
大人びた14才に惚れた20代前半学生のロリコン話・・・?なんて失礼ですね。
たぶん、男性が読んだらこの話の良さがさらに分かるのかもしれません。
女性が読んでも踊り子がとても可愛いと思う。
「伊豆の踊り子」のヒロインは、特に生き生きと元気で魅力的に描かれていて、私は好きです。
主人公には特に魅力は感じませんでしたが、作者も特にそんな意図はなかったのかもしれません。毒にも薬にもならない特に印象に残らない主人公・・・。好きでもありませんが嫌いでもありません。旅芸人に対してちょっと高飛車だけど。語り部ということで、これでいいのかもしれません。旅芸人ってそんなにばかにされる存在だったのかな?
でもやはりなんだかんだいって、名作といわれるものは一度読んだらいいなと思わされました。何かしら得るものがあるよ。不思議な力がある。これからも気に入ったものがあったら手を出してみよう。
追記:
主人公は踊り子を一目見て淡い恋心を抱き、踊り子の素直さ、生き生きとした感じ、美しさ、慕ってくる感じ、子どもの持つ無垢な感じ、かわいらしいかんじ、などなどそういうことをひっくるめた愛着があった・・・。「大人びた14歳に惚れたロリコン話」なんて、「伊豆の踊り子」への冒涜だ。あたりまえだけど、それだけじゃない、主人公の気持はそんな一言で言える気持じゃない。もっと、彼の人生を開かせるかんじ。そんな一言ですませようなんて、なんて心が貧困でさびしく感受性がないんだろう。「伊豆の踊り子」は名作だろうな、と思い直した。川端康成と「伊豆の踊り子」ファンの皆様、すみませんでした。そこの部分削除しようかとも思ったけど、昨日書いたときには「大人びた・・・」なんてちょっとそんなふうにも思ってしまったので、痕跡と反省をこめてあえて削除しませんでしたが・・・。とても自分が恥かしい・・・。誰も気にしてないから削除して書き直せば?そうですね・・・。