ここで手に取ったのも、何かの縁。
突如、気になったのは、何かの暗示。
家田荘子のエッセイ集。
代表作「極道の妻たち」とか「私を抱いてそしてキスして」などを読まずして、かなりマイナーであろうエッセイ本から手をつけてしまった。1993年刊行、バブルの香りがぷんぷん漂う。
この本、古本屋の100円均一コーナーで見つけて購入。100円で買ったつもりでいたら、裏表紙に手書きで「50」と書いてあった。そうか、だからあの日のレジの合計金額は、目算よりも少々安くなったのね。
50円って、いかにも安い。
されど、50円。なかなか楽しませていただきました。
学んだ熟語、東奔西走。(私って、無知。意味と読み方、辞書引きました)
胸を打つ言葉、「偉大な夫の陰には、必ず偉大な妻がいるもの」 (すぐに自分のことに置き換えがち)
そして、あんなに強そうな家田さん(私のイメージ)も、取材が怖くて眠れないことがあるらしい。
このエッセイが書かれてから、約20年の時が経つ。最近の彼女は何してるのかしら。ふと思い立って、ネット検索してびっくり。
瀬戸内寂聴先生みたいになっている。
オフィシャルホームページの経歴をぱっと読んだだけではよく分からなかったから、これからもう一度チェックするけど、彼女、僧侶になったの?
女の物書き、特に若い頃やんちゃだった女流作家の行き着くところは、瀬戸内先生なんですかね。