先日、高校時代の女友達とそれぞれのパートナー、合わせて6人でイタリアンに集合したときのこと。
話の流れで、同級生は言いました。
「ちっぴ、昔、イタリア人になりたいって言ってたよね~」
「うそ?あたし、そんなこと言ってた?」
完全に、完璧に、私の記憶からは欠落している。
「言ってたよ~。ピザとパスタが大好きだから、イタリア人になりたいって」
うわうわうわ。いるんですよね、こういうこと言う若い女子。
「あれ、そうだっけ」
照れ隠しに笑ってみたものの、なんともこっぱずかしいイタリア人発言。ちょっとオシャレ系を狙ったあたりが恥ずかしさに拍車をかけるね~。今なら絶対に言いませんとも。ピザもパスタも好きだけど、毎日食べられる気がしない。仮に今、イタリア留学したならば、ジャパニーズレストランとか探してさ(イタリアにはないのかな?)、TERIYAKIとかオーダーしていそうだもんな…、やっぱ米だね、なんつって。
私の向かい側に座っていた夫は、ひどく冷静にこちらを見つめ、
「あ、こういう情景よくあるんだよ、このコ」
私がいかに口先オンナでお調子者かを、いとも簡単に暴露しました。いや、その時々は本気でそう思っているんだよ。
それはさておき、本日、小耳に挟んだ話があります。(どこで聞いたかは伏せておこうか、念のため。)
ピチピチの女子高生の腕やら足が、キズだらけ。どしたの、その生傷は?
「昨日、お母さんとケンカして、私が本気でキレちゃって…」
見かけによらず、激しいんだね、おたくさんもおたくの母ちゃんも。
「机とか椅子とか投げつけて、家族が私に手もつけられなくなって…」
す、すごいね。あたし、生まれてこのかた、そんな動きしたことないよ。
「最終的に、警察が三人きました。てへ」
おいーー!!!笑い事じゃありません。おまわりさんは忙しいんだよ。
「そしたら、その警察官の一人が超かっこよくって。へへへ」
おいおいおい。へへじゃないよ、へへじゃ。
怒りの絶頂で、イケメンって目に入るものなのか?
言いたいことは山ほどありましたが、とりあえず、私は口をつぐみました。
警察官が来た話は、ひょっとしたら彼女のフィクションかもしれません。しかし、この前のイタリア人発言の一件で、私は「イキがりたい時代」というものを思い出し、「若気の至り」と心の中でつぶやいて、その場を後にしたのでした。
でもね。若気の過ちには気をつけたほうがいいかもよ、お嬢さん。イライラする元気も出ないほど、ダンスに打ち込んでみるのも、いいんじゃない?