よくよく自認しているが、何事にも感化されやすい私![]()
ある日突然、カーッと熱を上げ、その瞬発力たるや自分でも驚くほど。
残念ながら、持久力がないので、あっという間に熱は冷めていくのであるが、いろんなことに興味を持つことはいいことだ、と開き直ろう。
そんな私の中で、最近急上昇したマダム(いや、ムッシュ?)美輪明宏。
彼の「天声美語」を読んでみたら、とてもおもしろいではないか![]()
(ちなみに言うと、ちょっと前までは芥川龍之介に酔いしれていて、たぶん次はマリア・カラスがきそうな気がする。)
黄色の髪の毛、強烈な洋服、スピリチュアル番組の怪しげなイメージだけが先行していたが、彼、すごい人だったんですね。
三島由紀夫、江戸川乱歩、寺山修司…等々、いわゆる文化人に囲まれ、「彼らとの間で交わされる知的な会話がどれだけ私を鍛えてくれたことか。」なんて言われると、それだけでクラッときてしまう。
世界の文化から政治経済まで、んま~、私から見れば、いろんなことよーく知っている。当たり前であるが、私の百倍は知っている。
通勤電車の中、神々しい美輪さんが表紙で微笑むハードカバーの本を抱え、ボールペン片手にところどころラインを引っぱている私の様子に、ひいている人もきっといたはず。
でも、いいんですの。「これでいいのよっ!!」と突き進むことも、時に大切なんですって![]()
この一冊、すべてを貫くのは美意識で、それは私にとってヒジョーに共感しやすいポイントだった。
あの美意識の高さには脱帽だし、美意識が社会を変えていく原動力になる、と言い切っている本には初めて出会った。
美意識とは、ただ着飾るだけじゃないんですね~。文学・絵画・音楽・香り・インテリア…、美に関する意識は、多角的で深い。
やっぱり女は、知性と教養が必要なのね。あぁ、私も頑張らなくちゃ~。
あと、絶対に忘れちゃならないのが、ユーモアですって
確かに、美輪さんの本はおもしろかった。
まだまだ熱冷めやらぬ私は、さっそく彼の他のエッセイもアマゾンで購入。
バラエティ番組はやめて、エディット・ピアフを聞きながらネットサーフィンして、彼が来月から舞台をやることを知った。
どんな舞台かよく分からないけれど、彼の集大成ってうたっているから観に行ってみようかな。
鉄は熱いうちに打たないと、あっちゅー間に冷めちゃうからね、私の場合。