以前、単舘と呼ばれる小さな劇場の座席の関係で、二時間みっちり、映画というより前方の人の頭を見続けたことがあった。
内容なんぞ分かるはずもなく、雰囲気だけを味わった映画、「未来の食卓」![]()
おととい日曜日、相方が「未来の食卓」の自主上映会
を開催した。私は、二度目にしてようやく映画そのものにたどり着いた![]()
南フランスの小さな村が、子供たちの未来を守るため、「学校給食をオーガニックにする」という試みに挑戦した一年間を追うドキュメンタリーは、人間と食の密接な関係を訴える。
まるで宇宙飛行士のような重装備をつけて、農薬を散布する農家の様子は、映画のなかで一番印象的だった。それだけ防護しても、農薬を撒く3日間は鼻血がでたり、排尿が出来なくなるという。あの映像を見て、あの畑で育った作物を食べたいと思う人はいるはずもない。
農家の人も良いわけがないと分かっていながら、農薬を撒かざるを得ない現実。ベランダのハーブ栽培でさえ、害虫には泣かされるのだ。それが農業で一家を養っていくならば、理想論だけでは通用しないということか。
しかし、それが健康を害する、環境を害する、悪循環が生まれる。今、そのあり方を変えなければ
と、実際にアクションをおこした村…。
と、自分で書いていながら、混乱してしまった![]()
食事には気をつけているほうだと自負していた私であるが、表面的なことしかわかっちゃいない。実は、オーガニックの根本的な定義も、食材がスーパーに並ぶまでの過程も、ほとんど知らない。映画を観終わっても、分からないことだらけ![]()
映画上映の会場となったフードセラピーカフェMANA さんは、「フードセラピー」をコンセプトに、食べることを通して、からだも心も元気になるような料理と空間を目指しているという。スタッフの皆さんは、私と同世代くらいにお見受けしたが、きっと私よりずっと食と真っ向から対峙しているのだろう。
映画の中盤から、パンの焼けるいいにおいが漂いだした![]()
映画のなかの学校給食や、子どもたちが自分で育てた野菜もおいしそう。
パンのにおいと食事の映像は、素直に食欲をそそる。
映画の終了後、お待ちかねの食事タイム![]()
フードセラピーコースをオーガニックワインと共に。
結局、おいしいものを食べると幸せで、会話もはずむ。人って単純かも。
この日のメニュー
・自家製パン
・リンゴと木の実のグリーンサラダ
・ほうれん草のフリッタータ
・グリル野菜のバルサミコマリネ
・カブと蓮根のステーキ ドホタテとドライトマトのソース
・菜園風トマトソースパスタ
・生姜とユズのケーキ 豆乳プリン 愛宕柿
昨日、月曜日からお疲れモードの私に代わって、相方が晩ご飯当番を買って出た
レタス山盛りタコライス、葉っぱのサラダ、セロリの野菜スティック…、相方、立派に食事の支度をやり遂げた![]()
偉い
ありがとぅーー![]()
お陰で家にある食材を無駄にしなかったし、お惣菜を買ってくるより、栄養バランスが良かったもんね![]()
映画に来たお友達は、さっそく有機野菜の通販を申し込んだんだって。
私たちにできることを、私たちができる方法で![]()
映画を観た人それぞれがアクションをおこせば、「未来の食卓」は手に入るのでは![]()
とにもかくにも、相方のイベントに来てくださった皆様、
本当にどうもありがとうございました![]()





