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お母さんでいることで、
自分一人の用事で家を空けられない、という風に思う人は多いように思います。
また、出かけたとしても、
「家の人たちが帰ってくるまでに家に帰らないと……」
と、せっかくの用事を途中で抜けて、帰っていく友人もいました。
小さなお子さんがいる人は、それは仕方のないこともあるでしょう。
でも、子どもが大きくなってきて、本来なら自分の時間を自由に使ってもいいはずなのに、その延長でずっとやっている人も多いのです。
そこで、文句を言わなければまだいいのですが、
「家族がいるから、私は自由にできない」
「家族がいるから、自分の好きなことができない」
と、周りのせいにしてしまうこともあります。
でも、よく考えてみると、
自由にできないと決めているのは、自分だったりするんです。
もちろん、家族がいる以上、何でも自分勝手にしていい、ということではありません。
家族との約束や役割もあります。
でも、
「私はお母さんだから、こうしなければいけない」
と、自分で自分に制限をかけていることは、意外と多いのです。
では、なぜ自分で自分を縛ってしまうのでしょうか。
一つは、
「良いお母さんとは、家族を一番に考えるもの」
という思い込み。
自分のことより家族を優先する。
家族が困らないようにする。
家族が帰ってくる前に家にいる。
それが「良いお母さん」だと思っていると、
自分のために時間を使うことが、悪いことのように感じてしまいます。
これは自分が育った環境や、社会的な刷り込みもあるかもしれません。
二つ目は、
「自分だけ楽しんではいけない」
という罪悪感。
家族を置いて自分だけ出かける。
自分だけ好きなことをする。
自分だけ楽しい時間を過ごす。
そんな時に、
「家族はどう思うだろう」
「私だけ楽しんでいいのかな」
と、心の中でブレーキをかけてしまう。
これは私も持っていたし、この話が出ると、「わかる〜〜」という人、本当に多い。
三つ目は、
「私がやらなければ」
という思い込みです。
家族のことをよく見ている人ほど、
「これをやっておいたほうがいい」
「私がやったほうが早い」
と、先回りしてしまいます。
そして、いつの間にか、
家族が必要としている以上に、自分が家族のことを背負っている。
それで忙しくなって、自分の時間がどんどん削られていきます。
世話を焼きすぎてしまうので、家族が何もできないように見えてしまう、という側面があります。
四つ目は、
「家族のことをやっている自分」に、自分の価値を感じている場合。
家族のために頑張る。
家族に必要とされる。
家族の役に立つ。
それが当たり前になっていると、
自分のために何かをすることが、なんとなく落ち着かなくなることがあります。
そしてもう一つ。
「自由になったら、何をしたらいいかわからない」
ということもあります。
ずっと「お母さん」をやってきたから、
「私は何がしたい?」
と聞かれても、すぐには出てこない。
だから、
「家族がいるから自由にできない」
という理由が、自分にとって都合のいいものになっていることもあるのです。
でもね
子どもが大きくなったら、
「お母さん」という役割を少しずつ小さくして、
「私」に戻っていってもいいんです。
いえ、むしろそうして欲しい。
家族を大切にしながら、自分の時間も大切にする。
家族のために動く日もあれば、自分のために動く日もある。
「今日は私が出かけるね」
「今日は自分の好きなことをしてくるね」
と、自分の人生を自分で選んでいい。
それは、家族を大切にしていないことではありません。
むしろ、
「家族のために生きる」だけではなく、
「私も私の人生を生きる」ということです。
私たちの親世代は、家族のために生きて、それで一生を終えた人も多いので、
モデルが無く、自分の人生を生きることに、どうしてよいのかわからない人もいるかもしれません。
そして、本当に自由になるためには、
誰かに許可をもらう必要もないのだと思います。
家族がいるからできない。
夫がいるからできない。
子どもがいるからできない。
そうやって外側に理由を探すのではなく、
「私は、本当はどうしたい?」
と、自分に聞いてみることです。
そして、
「今日は自分のために時間を使おう」
と、自分で決めてみる。
最初は、小さなことでいいんです。
一人でお茶を飲みに行く。
ゆっくり買い物をする。
行きたかった場所に行ってみる。
家族が帰ってくる時間を気にせず、友人と話す。
そんな小さな「自分で選ぶ」を重ねていく。
「私はどうしたい?」
を、自分に聞いてあげられること。
お母さんである前に、
あなたも一人の人間です。
家族の人生があるように、
あなたにも、あなたの人生があります。
そろそろ、
「お母さんだからできない」
ではなく、
「お母さんだけど、私はどうしたい?」
に変えてみてもいいのかもしれません。
お母さんが自分らしく生きることは、
ご主人にとっても、お子さんにとっても、良い効果が波及していくと思います。
家族の誰もが自分らしく生きられたら良いですからね。
もう寂しくはありません。
この自分で大丈夫と思えたら
新しい世界に踏み出すことが出来ます。
そんなお手伝いが出来たら嬉しいな、と思います。
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