ポンペイの美しすぎるフレスコ画<Casa del Frurtteto> | ナポリのテラスから…

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南イタリアに住んで25年。彼らの珍妙なライフスタイルに、未だに驚き続ける日々を綴っています。。


◆まるで植物図鑑のような美しいフレスコ◆

Ciaooooo
10月とは思えない30度超え。暑すぎる、海で泳ぐ人もたくさんいます。
そんな中、秋恒例の日本人によるポンペイ遺跡内学術調査隊のご案内でポンペイへ行きました。
仕事も終わり、さて帰ろうかなと思いましたが、一人で回ることってほぼないので、ゆっくり回ろうと思いましたが、なんせ広大な敷地なので、どこら辺回るか?考え、今回はアボンダンツァ通りに面したお屋敷巡り。
もちろん何度も見ていますが、Casa del Frurtteto<果樹園の家>のフレスコ画は、本当に2000年前の物とは思えない。
ってま、修復は何度もしていますが、図柄がすごい!
個人的に似てるなと思う、アーツ・アンド・クラフツ運動のウィリアム・モーリスより全然前の話ですから。
 

絵画でいれば、モナ・リザ級の憂いと美しさを持つと思います。

それなのに、通常【庭園風フレスコ】は、屋敷の応接室などに描かれることがほとんどですが、この家はプライベートの小部屋(たぶん休憩室)のような場所に描かれています。
こんな素晴らしい絵なら、来客者に見せびらかしたいじゃないですか?なのに、ちょっと奥まった薄暗い2つの小部屋に描かれており、おやっ?という感じで発見できます。


左はレモン、右の赤い実はコルベッツォロ(イチゴノキ)の木。
スカイブルーの空がすがすがしい!

 


◆木に登る蛇(繁栄の象徴)はイチジクを食べようとしています◆

 

お部屋はエジプトのイシス信仰のモチーフもたくさん使われているそうです。

という事で今日は心洗われる美しすぎるフレスコ画2点でした~
ポンペイからは以上です。((笑))