宇治川派流に移ります。濠川も派流に含まれるようですが、ここでは伏見であい橋以東の市街部を解説します。濠川も含めて京都府の管理で、宇治川は国交省の管理です。

 補追: 2023年3月に宇治川河原の刑場について記載しました。末尾です。

 竹田街道は京都市、竹田、伏見港を結びますが、宇治川派流の上の京橋を通っています。写真は東側から見ており、両岸はちょっとした公園になっています。坂本龍馬夫妻の像があります。
 
 
 市街地を流れますが、伏見であい橋をのぞくとこの部分の橋はわずか4本です。

 

 

東を見ると蓬莱橋です。

この橋は大手筋通りアーケードから南行する納屋町通、龍馬通に連ります。南は中書島駅に至ります。

 南東の端に 御大典記念埋立工事記念碑があります。詳細はリンクに任せますが、伏見市長との記載に注目して下さい。
 
 市街地、大手酒造会社の酒蔵を見つつ歩くと弁天橋にたどり着きます。
 橋から西を望むと十石船が見えます。この船着き場も観光の中心です。この船は(2)の閘門まで往復します。桜の季節には長時間の待ちが生じるようです。
 
 橋の南西には長建寺があり、この町で随一の観光資源となるお寺です。やや地味ですが、マリア灯籠があります。楕円の部分が十字架の横棒にあたり、隠れキリシタンが作ったものと思われます。
 いよいよ最後の平戸橋です。北から見ていますが、外環状線の高架が見られ、その下に宇治川にかかる近鉄京都線のトラス橋が見えます。赤と白の近鉄電車が写っているのでご覧になって下さい。
 橋の上から西、京橋の方向を見ると近鉄線の高架部分が見えます。トラス橋とは別の車体で、京都市地下鉄と乗り入れるものです。
 橋から南を向くと、八千代大明神、おいなりさんと京阪宇治線の踏切が見えます。線路のすぐ南は宇治川の土手です。この辺りは東に交通量が多い国道24号線、南に宇治川があり、市街地の端っこで独特の感じがします。
 平戸橋から南東を見ると宇治川に注ぐ直前の部分が見えます。市街地から見られる最終地点です。
 
  10月の追加取材です。
 大明神と派流の間に空間を見つけました。右岸をここまで入ることができました。左岸は私有地でしたのでやめました。興味はあります。
 
 堤防を越えて宇治川側から見ます。平戸樋門とあります。宇治川増水のときに派流に逆流しないように水門を閉じることができます。一見の値打ちがあります。
 
 この部分は宇治川との水位があまり違わないのが気になりました。
 
 以下、2023年3月の補追です。
 秀吉の時代に、平戸樋門付近の河原でキリシタンの処刑が行われていたようです。この記載は初めて見つけました。このことに関する私のブログはこちらです。