自分自身が影響を受けたと思うのは、ピアノ演奏というよりも、文筆家としてでもあり、ピアニストという生き方だったように思います。
一番初めに生ピアノを聴いたのは中学校3年生ごろ。
ホールの最後尾に座り、双眼鏡をのぞきながら聴いたショパン。
当時は必至でピアノをうまくなる術を探していました。
その時中村さんが奏でたショパンは、ショパンに傾倒していた当時の自分がイメージするショパンとはおおよそ異なる演奏でした。
違和感は感じるのだけれど、各曲の中に一か所は確かに素敵な部分を作っている、そんな気持ちをもちました。
なによりも、堂々と、「音を処理」していく姿が印象に残りました。
それは最後まで変わらなかったよに思います。
高校時代は、中村さんの文章を読みふけり、自分にとっては「赤川次郎か中村紘子か」という位置づけにありました(笑)
その後もずっとご活躍されましたね。
中村さんが意識したのは、大ホールでの演奏であった気がします。
自分が目指すサロンピアニスト像とは違ったけれど、常にぶれない姿勢は見ていて本当に気持ちの良いものでした。
言葉力がすばらしかったので、もっとバラエティでも活躍してほしかったです。
きっとピアニストユニークさが人々にわかってもらえたかなと思います。
ご冥福をお祈りします



