作曲家のお客様のオーダーを受けてチェコ共和国から空輸したペトロフP173Breezeチッペンデールモデル、いよいよご納品のときが近づいてまいりました♪
 
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PETROF P173Breeze Chippendale Mahogany High Polish

Discacciati Piano Bench Mod.110

 

ショールーム入荷後にプレップアップ(精密調整)していますが、いつも通りお客様の大切なピアノを再度出荷点検いたします。

 

この調整を重ねるコンセプトにお客様も共感くださりご注文を、量販店にはない専門店ならではのサービスです。

 
湿度変化の影響を受ける鍵盤筬と棚板の関係、ベッディングスクリューで微調整します。
 
ハンマーと弦の接点をあらためてひとつずつチェック。
 
トリル、連打に関わるローラースキンには再度テフロン処理、円滑な弾き心地を生みます。
 
ローラーとそれを受けるサポート(レペティションレバー)の位置をひとつずつチェック。
 
トリル、連打に関わるジャックとローラーの位置調整、まずはジャック前後位置をチェック。
 
そしてジャック上下の位置を指でなぞりながらチェック。
 
ハンマー接近、ドロップ調整を終えたら鍵盤の高さ&深さをチェック。
 
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ハンマーストローク(打弦距離)も微調整でOK👌
 
ハンマーストップ&スプリングも再調整します。
 
最後にダンパーの動作、掛かり、ソステヌートペダルの効きをチェックして整調の点検完了。
 
新品のためピッチ低下を見越して調律はA=443Hzでセット。
 
最後にハンマーの整音。硬過ぎるハンマーは柔らかく、柔らか過ぎるハンマーは硬く、音質の凸凹を均すのが「整音」作業。ピアノ調律師の経験、音楽センスが問われる大事な工程です。


朗らかに歌うような音色、温かく深い響きが中欧の名器PETROFの魅力。
打楽器のようなアタック感の強い日本製ピアノと比べて、ヨーロッパ製ピアノは教会を浮遊するような音、立体的な印象があります。
 
音量よりも空間にそのピアノの音色が溶け込んでいくような、そんな優しいイメージで店主は音作りを心掛けています。それが出来るのも豊かに響くペトロフ社製のサウンドボード(響板)あればこそ。

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どんなピアノでも徹底して整備していくと最終的には音色と響きの源泉サウンドボードに帰結します。


例えば良く調整されたグランドピアノであれば鍵盤底近くからppp(ピアニッシモ)の発音が可能。PETROFのサウンドボードは微弱音にも敏感に反応してくれます👍
 
点検を終えたアクションを固定、移動時に狂わないように。
 
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蝶番ネジを増し締め後、本体外装を磨いていきます♪
 
他社と比べても美しいと定評のあるPETROF社のマホガニー。現在伐採が規制されている希少な木材です🌳
 
マホガニー×チッペンデールは王道のコーディネイト。ロココ調と中国の美術様式が融合した魅力的なデザイン✨
 
その装飾美はペダル台にも施されています👍
 
ピアノ椅子には絢爛なピアノ本体に負けないイタリア製ベンチを。お客様のご希望で空色の美しいシートをご用意しました♪
 
PETROF社保証書に刻印およびプレップアップ完了報告書を作成。記入した基準値は後々のメンテナンスの参考に。すでに納品後のサポートは始まっています。
 
ピアノ椅子を包装して出荷準備が完了、あとは運送会社の到着を待つばかり🚚
 
今回は遠方にご納品、どこにお届けするかはそのときのお楽しみ...。店主も納品現場に立ち会います。どうかプレップしたチェコの名器をお客様に喜んで頂けますように😊
 

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