【New Arrival🇨🇿🛬🇯🇵
中欧チェコのクラフトマンシップが光るペトロフP173Breeze Chippendaleマホガニー艶出モデルがショールームに入荷!作曲家のお客様のオーダーを受けましてフラデツ・クラーロヴェー工場より空輸しました😊
 
ペトロフP173Breezeチッペンデール・マホガニー艶出モデル
 
装飾部は職人の手彫り、腕木も独特のフォルム。外観も美しいチェコのピアノ“PETROF”


店主が工場訪問時に撮影、実際に装飾部が彫られている場面です。
ピアノの製造が工業化する中、技術の継承すなわち人の育成を大切にしていることがペトロフの古き佳き魅力。
 
こちらはPETROF社の担当者がお客様のために送ってくれた出荷前の写真。ピアノの脚は外され胴体は作業台の上。
 
お客様の声をメーカーに、メーカーの情報をお客様へ。その両者の間を取り持つことが輸入元&専門店としての務めです。
 
まさにそのピアノが9000kmの空の旅を経ていま白金台ショールームに...。内部のフレーム、エンブレムも気品に充ちたデザイン✨
 
チェコの職人が丹精込めて製造、空輸してくれたピアノに「楽器」として命を吹き込むのがプレップアップ(精密調整)。
輸入したピアノすべての整備記録をブログで公開しているのは弊社だけ、ここからが専門店としての大切な仕事です。
 
ベッディングスクリュー調整、棚板と鍵盤筬を正しくセット。
 
バランスキーピンの前後位置を修正。
 
鍵盤の高さを定規でチェック、チョークでメモ。
 
アクションを外してキャプスタンスクリュー磨き(左がビフォー、右がアフター)
 
鍵盤後部のキャプスタンはアクションに力を伝達する役割です。
 
鍵盤を外してキーピンをすべて磨きます。汚れ、ベトツキを拭うことで円滑な弾き心地に。
 
チョークのメモに基づいて専用パンチング紙で鍵盤高さを調整。
 
フロントキーピンの角度まで細かく修正します。
 
キーホール内部をマスカラブラシで掃除、残った木屑を綺麗に取り除きます。
 
鍵盤の遊びを調整、専用プライヤーでブッシングクロスを圧縮します。
 
鍵盤&アクションをセット、再び本体へ。鍵盤の高さがご覧の通り均一に整いました👍
 
次はハンマーと弦の合わせ、正確な位置で打弦するように調整します。
 
調整するのはフレンジスクリュー、間隔も整えていきます。
 
ハンマーの進行方向はのり紙で微調整します。
 
ハンマーの角度、間隔も綺麗にそろいました。
 
ハンマー位置が決まったらサポート部の調整。ローラーとの位置をそろえていきます。
 
場合によってはのり紙を使用、小ジャック、キャプスタンのかみ合わせもチェックしながら調整していきます。
 
シャンクローラーにはテフロンパウダーを、上品なタッチ感を生み出します。
 
ハンマーを受ける鍵盤後部のバックチェックの位置を調整。
 
バックチェックの角度も精密に修正します。
 
サポート、バックチェックを正確に整えたところでジャックの調整。
横から前後位置をチェックしながら理想のポジションにそろえていきます。
 
続いてジャック上下、指でなぞりながら0.2mmの段差を作ります。レペティション(連打)に関わる調整です。
 
そしてハンマー接近調整。LEDライトで照らしながら鍵盤底付近でも発音できる繊細な弾き心地を作ります。
 
中音域のハンマー接近、美弱なピアニッシモを可能に。
 
接近の次はハンマードロップ、落差2mmで作っていきます。
 
鍵盤の深さ(あがき)調整、まずは白鍵から。専用パンチング紙で10mmに整えます。
 
白鍵のアフタータッチをもとにハンマーストローク(打弦距離)を設定します。
 
そして黒鍵の深さ、白鍵のアフタータッチの感触を黒鍵に移すようなイメージで調整します。
 
ハンマーストップ、弦から15mmの位置で止まるように。
 
連打性能に関わるスプリング調整がアクション最後の工程。
 
ダンパーの動作、ストップレール、ソステヌートペダルの効きもチェックします。
 
こうしてアクション&鍵盤の動作を整える「整調」が終了。
 
次に調律、まずは弦と駒が密着するよう真鍮棒で駒打ち。
 
新品のためA=443Hzでピッチ高めに「調律」。
 
整調、調律、そして最後に「整音」作業です。
硬いハンマーフェルトに針を入れて弾力性を、88音のクッション感を整えていきます。
 
工場出荷のハンマーは毛羽立っているため綺麗に整形します。
 
ソフトペダル使用時の整音、専用ピッカーで針刺し。
 
3弦合わせ、3弦とハンマー先端が同時に接するよう丹念に、慎重に削ります。音質のバラツキがおさまると同時に音に輪郭が生まれます。
 
最後にフェルト表面をあらためて滑らかに仕上げて完了。
 
最初はボサボサだったフェルトもご覧の通り✨
 
3日間にわたる入念なプレップアップ作業が終了!
出荷前にあらためて同じ工程を実施、さらに精度を高めます。
 
イタリア製ピアノ椅子はお客様のご希望で「空色」のシートをご用意!
 
PETROF P173Breeze Chippendale Mahogany High Polish
Discacciati Piano Bench Mod.110
優しく歌うような音色&深みと奥行きに充ちた響き...。
その立体的なPETROFのサウンドはきっと作曲のイメージを掻き立ててくれるはずです。どうかお客様に気に入ってもらえますように。。
 

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