初めてのレッスンにやってきた生徒さんは、
５年生です。
本棚から取り出した『リズムの本』を見せて、
「小さい子用のテキストだけど、
大事な基礎が分かりやすく書いてあるから、
ひと通りやろうね」
と声をかけると、
はい、と。
４分音符と２分音符の説明をしてリズム打ちをすると、
さすがの理解力でどんどん進んでいきます。
メインに使うテキストを出してもらって、
読譜の説明をしながら、
最初の曲をやってみると、
こちらもぐんぐん弾けるようになっていきました。
何より、
楽しそうです。
自分から習いたいと言ったというだけあって、
ピアノへの気持が、素晴らしいですね。
それに、この素直な吸収力が、
素敵です。
５年生から始めるというのは、
少し遅い方かなとは思いますが、
大きくなってから始める子には、
理解力という大きな武器がありますね。
この力をフルに使って、
どんどん伸びてもらいましょう。
この子の憧れるピアノの世界は、
意欲と熱意とちょっとの忍耐力を持った子には、
限りなく優しく扉を開いてくれますから、ね。
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