「メトロノームをかけてください」
と生徒さんが言いました。
「チーンて鳴らして」、と。
なるほど。
拍子に合わせてチーンと鳴らすやり方で、
メトロノームをかけてほしいのですね。
かけてあげると、
しっかりとメトロノームを聞いて合わせながら、
丁寧に弾いていてびっくり。
お家でもこのやり方で練習しているのだそうです。
感心してしまうのは、
この子が自分から、この練習を始めたということです。
左手が８分音符の連続になる部分で、
遅くなってしまうのを改善するために、
メトロノームに合わせて練習をしていたのですが、
チーンと鳴らした方が分かりやすいと、
自分で考えたのだそうです。
なんてすごいのでしょうね。
出来ていない部分を何とかしようと思って、
練習の仕方を工夫するのは、
この子にとってピアノを弾くことが、
自分事になっているからなのでしょう。
やらなければならないからとか、
やるように言われたからとかではなくて、
自分の気持ちとして上手になりたいと思っていなかったら、
こんなことはできませんね。
実際、レッスンごとに安定感も出てきて、
何がしたいか分かる部分も増えてきているのですから、
毎日の練習の成果は、
バッチリと表れているのではないかな。
上手になりたい気持ちのまま、
まっすぐに伸びて行けるように、
一緒に歩んでいけるのが嬉しいです。
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