毎月教室で発行しているニュースレターに掲載しているコラムを、

 

こちらにも転載いたします。

 

 

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練習する子の育て方 

 

「やる気があるかどうかではなく、やる気を出したいかどうか。」

 

 


先日生徒さんから、

 

「やる気が出ない時はどうしたらいいですか?」

 

という質問を受けました。

 

 

練習する気になれない時、

 

気分に流されてやらないことを選ぶのではなく、

 

どうすれば練習出来るか考えるなんて、

 

素晴らしくて嬉しい態度ですよね。

 


それで色々話しているうちに、

 

「やる気が出ない」のと「やる気が無い」のは、

 

全く違うことなのだと思いました。

 

 

子どもが練習しないでいると、

 

この子はやる気が無いのだと思ってしまいがちですが、

 

「やる気が出ない」のはその時の気分で、

 

「やる気が無い」のは、

 

もっと長いスパンでの意欲の低下や欠如なのかもしれません。

 

 


そういえば以前、

 

やる気が出ない時にどうしているか、

 

生徒さんにきいてみたことがあるのですが、

 

その中に、

 

「お母さんに言ってもらう」という答えがあって、

 

驚いたことがあります。

 

 

子どもにとって、

 

練習するように言われるのは、

 

嫌なことだろうと思っていたのですが、

 

そうではない場合もあるようなのです。

 

 

これは、やる気になれない時も、

 

やる気を出したいと思っているということで、

 

一見だらけているだけに見えていても、

 

全くやる気が無いということではないのですね。

 

 


やりたい気持ちはあっても、

 

何となく腰が重くなるというのはごく普通のことです。

 

 

ピアノの練習にはエネルギーがいりますから、

 

ついYouTubeを見るというような、

 

楽な行動に走ってしまうというのも、

 

当たり前のことではあると思います。

 


けれどもその行動の奥に、

 

やる気を出したい気持ちがあれば、

 

色々な工夫をしてピアノに向かうことは出来ますね。

 

 

時間を決めたり、

 

生活のルーティンに組み込んだり、

 

練習が終わったら自分にご褒美を上げることにしたり、

 

それからお母さまに声掛けをしていただいたり。

 

 


いつも感じているのは、

 

ピアノを続けられるかどうかは、

 

究極的にはピアノに向かう意志があるかどうかにかかっている、

 

ということなのですが、

 

そういう意志のことを、

 

「やる気」と言い換えてもよいように思います。

 

 

そしてその意志は、

 

周りの大人の働きかけで、

 

育んでいけるものだとも思うのですね。

 

 


出来ている所を見つけて褒めること、

 

出来る子だと思い続けること、

 

その子のピアノのファンになって楽しむこと、

 

また手助けが必要だと思った時には、

 

声をかけたり練習に付き合ったりすること。

 

 

何より、

 

その子を大切に思っていて、

 

大切なその子のピアノだから、

 

ピアノも大切に思っていることを伝えることは、

 

ピアノに向かう意志を支える、

 

一番の根っこになるのではないかと思います。

 

 


練習を通して、ピアノが弾ける喜びと自信をさらに大きく育てましょう!(^^)!
 

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