「そこは４の指ね」、と弾くたびに声をかけても、
全く嫌がらずに気を付けて弾こうとしています。
何度も同じことを言われたら、
嫌な顔のひとつもしそうなものですが、
素直に一生懸命にやろうとする子なのです。
アルペジオの続く曲ですから、
いつもにも増して指使いは大事。
音を追うことに集中するあまり、
その時によって違う指を使っていたら、
なかなか弾けるようにはなりませんし、
違う指使いになっていたら、
おかしなところで切れてしまったり、
変なアクセントがついてしまったりもしますね。
何度言われても健気に、
言われた指を使おうとしている様子を見ながら、
本当にいい子だなぁと思っていました。
それに、
上手くなったなぁ、とも。
というのは、
指使いに気を付けるだけでも大変なのに、
その部分の両手を合わせても、
何とか弾けていたのです。
右手のアルペジオのどの音で左手を合わせるか、
何となく拍を感じて理解できるのは、
すごいことですね。
ピアノに向き合う子どもが、
いつの間にか成長していることを感じられるのは、
とても嬉しい瞬間です。
いつも一生懸命に練習して、
成長の姿を見せてくれる子どもたちとの出会いに、
感謝ですね。
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