わ、素敵な弾き方をしてる！
と嬉しくなってしまいました。
ソファミレドシラソと下がってきて、そこからレに上がる部分です。
ソからレに上がる所にちょっと気持ちをこめて、
レに向かう動きが綺麗に出ていたのですね。
こういう表現をしてくれるのを聴くと、
ピアノを弾くことが楽しくなってきたのだなと感じます。
音の動きを感じているから出てくる表現で、
ただ漫然と指を動かしているのではないことが、よく分かるのですよね。
年少さんの小さい頃から来ている子で、
遊びたい気持ちとちゃんとレッスンしようとする気持ちが、
その日によって揺れ動いていた時期から知っていますから、
ピアノを楽しみ始めているのを見るのは、かなりの感動。
「目覚めちゃった感がありますね」
とお母さまにお伝えすると、
「かんしゃくを起こしながらですが、よく練習しています」
と教えてくださいました。
負けず嫌いさんですから、出来ないのは嫌なのだと思いますが、
出来るまでやり抜く力を持っている子ですから、
悔しい気持ちもバネにしてがんばってくれそうです。
ピアノで表現する楽しさが感じられたら、
ピアノのある毎日を過ごせる人へと成長する１歩は、
確実に踏み出せたということ。
この子らしくピアノと向き合いながら、
この子らしい成長をしてくれたら嬉しいですね。
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