「この曲きれいですよね」、としみじみ言う中学生の生徒さん。
「弾いていると癒される感じがします」
とまるで大人のような発言ですが、
中学生になればもう大人の感受性なのですよね。
のだめちゃんが弾いていたなぁ・・・なんて、
私はふっと遠い目になってしまうのですが、
今の子たちは「のだめカンタービレ」なんて知らないかもしれません。
天国にいるみたいにきれいな曲ですから、
内声が大きくならないように指をコントロールして、
旋律をよく聞いて歌って、
ついているスタッカートも跳ね過ぎずに、
フレーズの最後の音は重くならないようにそっとタッチしてね。
そんなことを次々に言っていると、
どんどんメモを書き込んでいくのもさすが中学生ですね。
「音が難しいから譜読みは大変だけど、この曲ほんとに好きです」
と言うのを聞きながら、
この子にとってすでにピアノは、
毎日を彩る大事な時間になっているのだなと思いました。
ピアノの好きな子と一緒に音楽を楽しむレッスンの時間は、
幸せですね。
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