「ほんとにきれいな曲だよね」と言うと、
うん、とうなずきました。
弾きたい、と言って持ってきた楽譜は、
わりとやさしいアレンジ。
最後まで弾けるようになったこの曲を、
存分に楽しんでいるのです。
最後の部分には少しリタルダンドを入れて、
気持ちを込めて終わってもいいかなと思ったので、
「どうかな?」ときいてみると、
「いいと思う」と言って、さっそくやり始めました。
最後の1音は、
慌てないで準備が出来てから押すと、
いい感じの「ため」が出来ることを伝えると、
それも嬉しそうにやっています。
音楽を楽しむ時間が始まりましたね。
「弾きたい曲」というと、
ついつい難しいアレンジを選んでしまいがちですが、
やさし目のものを選ぶことで楽しめる世界もあります。
手の届くギリギリに挑戦したいなら、
難しいものもまた良しだと思いますが、
音楽を楽しみたいなら、
やさし目を選んで色々工夫してみるのも良いのですね。
テキストは、簡単な所からだんだん難しくなっていきますが、
音楽の世界はそんなに単純ではありません。
やさしい楽譜でじっくり音楽を楽しめる力は、
音楽とともに歩んでいく人生の、
大きな助けになるのではないかなと思います。
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