こうならなければならない
という心のとらわれは
心を疲れさせます。
そして
私の心を疲れさせてきたもの
それは
競争意識
でした。
他よりも優れていることへのこだわりです。
負けず嫌いな性質が
拍車をかけたかもしれません。
ピアノを頑張っていた若い頃
激しい競争社会の中で
心が疲れ切っていました。
教会に行って礼拝したり
教会で祈ることは
自分が置かれていた
音楽という狭い社会での競争の世界から離れて
神の前に
自己存在を見つめることができたので
救いでもありました。
でも
教会内で音楽すると
やっぱり
違った意味で
競争を煽られる場面が多々あり
心が疲弊していたと思います。
こうあらねばならない
というこだわりを
共同体、社会に持ち出せば
競争意識を生み出します。
私はそのまま私でいい
比較するのは
過去の自分と今の自分
他者と比較して
優劣つけるマインドから
解放されたい
そんな思いが
ずっとありました。
仕事の結果に一喜一憂してしまうのも
競争意識の現れ。
競争社会で
いくら勝ち抜いてるように見える人でも
勝ち抜くほど
劣等感は深くなるもの。
もちろん
負けてばかりも
劣等感は深くなります。
競争社会は
劣等感を強固にする
そして
心を疲れされる
そういった弊害があることを
知っておく必要があると思っています。
巨匠と言われるピアニストは
音楽で競争する
という世界からは
かなり距離を取っておられる方々。
競争は劣等感を強化するだけ
ということを無意識に心得ているかのように。
仕事上で
指導されたり
叱られたり
は勝つためには
こうあらねばならない
の押し付け
だったりすることが多々あります。
競争社会にどっぷり浸かっているからこそ
芸術は
そこから距離を取って
心が元気になるために用いたいな
と思っています。
技術を高めるのも
他者との競争ではなく
あくまで
自分の成長のため。
これでいい
と開き直るつもりはありません。
でも
ピアノを弾くスキル磨き
ピアノを教えるスキル磨き
をする中で
上手くいかないとか
自分はダメだって感じて
落ち込む時って
刷り込まれた競争意識からきていたりします。
ー自分が全然わかってない
できていないのに
やたら自信があって
指導したり、批評したりしてくる人
いますがそういう言動も
無自覚な
劣等感からきている
と分析されていますー
そのことで
落ち込んでも
そこは気持ちを意識的に切り替えて
自分の成長の糧にするのだと
立ち上がる
仕事をしている限り
競争社会からは抜け出せませんが
自分の中に染み込んでしまっている
競争意識
そして
そこからくる心の疲労
それを回復させる術を身につける
大切なことだと思っています。
趣味で音楽をされておられる方々には
心が疲れてしまうような世界とは
距離を取って
私は私で素晴らしい
というところを大切にしながら
共に成長していけたら
という思いで
レッスンさせていただいています。