2019年9月1日(日)
岐阜市歴史博物館のついでに行ったもう一つの場所は、「円空美術館」です。
ここも岐阜公園のすぐ近く。
あまり詳しい情報がなく、たまたま地図上で見つけただけだったのですが、どうも水・土・日しか開館していないようです。
開館時間は10時からなので、ちょうど開館する時間でした。
が。
ドアに「インターホンでお知らせください」と書かれた札が…。
そして、岐阜なのに「ようこそおいでやす」と、なぜか京都弁なのが気になりますが…(笑)
鳴らして待っていたら、外からやってきて開けてくださいました。
この日は店主さんは出張で不在、お留守番の方でした。
こちらは私設の美術館だそうで、骨董商の店主さんが集めた円空仏が展示されています。
館内には、この美術館についての概要や円空についての音声が流れていました。
個人で収集されたものですが、74体の円空仏が展示されています。
円空仏は素朴感が魅力ですね~
こちらは、九州で見つかった不動三尊で、むかし中日新聞にも掲載されたようです。
1999年4月2日 中日新聞朝刊・岐阜近郊版より
この大黒天さまは結構大きいです。
素材の形を利用したもので、彫ってあるのは顔と手の一部のみ。
下から見ると、笑っているように見えるとの事だったので下から撮影してみました。
笑っているというか、寝てるというか(笑)
展示されている円空仏は、正面と裏側を写真に収めてあります。
そのアルバムが置いてあるので見てみたのですが、裏側はほとんどが真っ平ら。
正面から見るように作られているようです。
しかし、こちらは裏側に墨書が書かれています。
鏡に映っている文字がわかりますか?
こちらは裏も彫られていたと思います↓
この微笑みを見ると、こちらも思わずニッコリしてしまいます
手のひらサイズの十一面観音様。
円空は、十一面観音をたくさん彫ったそうですが。
シンプルな仏像様。
なんだか斬新!
このタイプの円空仏は、名古屋市の荒子観音で1255体発見されており、現在所在が判明している円空仏の4分の1を占めています。
岐阜出身の円空さんなので岐阜にも多数あるのですが、この荒子観音のおかげで、愛知県が保有数トップです(笑)
ちなみに荒子観音の円空仏は、第2土曜日のみ公開されています。
円空さんが描いた富士山の絵もありました。
富士山、噴火中です
小さな美術館ですが、穏やかな微笑みに癒やされました
こちらの美術館は2階にも展示室があります。
2階は骨董品が展示されています。
階段を上がったところに大きな銅鐸がド~ン
ニセモノと思いましたが、徳川美術館への貸出し履歴があったので、本物でしょう。
美術書に掲載されている志野茶碗とか。
意外にスゴイものが展示されています。
こちらの美濃伊賀焼の水差しは、本体とフタと偶然、別々の人から入手したというもの。
再び出会うことができてヨカッタ、ヨカッタ
こちらに、その経緯が書かれています
【円空美術館】
岐阜市大宮町2-17(岐阜公園・歴史博物館前)
TEL 058-266-4556
10:00~16:00(水・土・日のみ開館)
入場料 500円
今回は、岐阜公園のすぐ近くで円空仏の美術館を発見でした。