昨日は

音楽家のための身体の使い方

ワークショップに参加してきました。


洗足学園音大同窓会 茨城支部主催の講座で、

講師は、ウィーン在住の声楽家でもある

栗林純子先生です。


地元の恩師おすすめの講座で、

今回初めて参加させていただきました。


骨や関節・呼吸などに関する座学から始まり

各々の姿勢のチェックと

身体の支えや脱力のための体操

最後は一人一人演奏を聞いての

ワンポイントアドバイスという流れでしたが、

11:00〜17:00までの時間が

あっという間に過ぎていきました。


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楽に、効率よく弾くための身体の使い方

私にとって永遠のテーマでもあります。


10年前に始めたピラティスをきっかけに

かなり改善されましたが、

昨日の講座は更に

ピアノ奏者用にフォーカスした感じで、

いつも課題に感じていたことへの

解決の糸口が見つかり、本当に感動しました。


身体の使い方はもちろん、

声楽家ならではの視点

からのアプローチはとても新鮮で、

それがピアノ演奏にも役立つというのは

嬉しい発見でした。


早速レッスンで

生徒たちに還元できる内容も

たくさんありました。

先生の明るいお人柄もあり、

充実のワークショップでした。


アウトプットを兼ねて、

昨日私が特に役立つと感じた点を挙げておきます。

・前腕を構成する2つの骨(橈骨尺骨)への理解

内転筋と坐骨、骨盤への意識

・スタッカート(自分から離れる、解放する)

横隔膜の理解

・息を吐いて身体の中心を使う

・pは坐骨から湧き上がるように


また、

本番などで緊張すると

いつものように弾けなくなるというのは、

多くの人が経験し悩みの種でもありますが、

それらの解決のヒントにもなりそうです。


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最後に素敵な言葉を教えてくださいました。


Ich singe (自分が歌う)

ではなく

Es singt  (それが歌う、歌わされている)


これこそが、私が目指しているものです。

自らやりにいくのではなく、

音が自然と鳴る、というか

音楽に沿っていくだけ、というか

なかなか言語化するのは難しいのですが…。


身体の力みなどは一切無く

弾いている感覚も無く

ましてや指も動かしているのではなく

勝手に動いている感じ。

音だけに集中していて

弾いている自分と

聴いている自分と

2人いるような…。


これまでにたった数回だけ

このようなとてもいい状態で

演奏出来たことがあります。

不思議な体験でした。


きっとこれが

スポーツ選手などがよく言う

ZONE

というものなのでしょう。

一流の演奏家たちも皆

そのような状態で演奏しているそうです。


その、

いわゆるZONEに近い状態で演奏出来た

あの時の感覚は今でも鮮明に覚えており、

それに少しでも近づくのが私の理想でもあり

目標でもあるのですが、

昨日のワンポイントアドバイスでいただいた

言葉のおかげで、

その理想に一歩近づけた気がします。


昨日学んで理解した身体の使い方や

意識の向け方が定着するよう

コツコツやっていきたいと思います。


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昨日の写真をいくつか。

ワンポイントアドバイスの時です。

かなり身体を動かすと聞いていたので、

普段ジムでトレーニングしている時の服装です(笑)




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