- 迷路館の殺人<新装改訂版> (講談社文庫)/講談社
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奇妙奇天烈な地下の館、迷路館。
招かれた四人の作家たちは
莫大な“賞金”をかけて、
この館を舞台にした推理小説の競作を始めるが、
それは恐るべき連続殺人劇の開幕でもあった。
周到な企みと徹底的な遊び心で
ミステリファンを驚喜させたシリーズ第三作。
初期「新本格」を象徴する傑作。
「館」シリーズ 3冊目です!
“作中作”ってややこしいですよね。
最初、一人目が殺されたときは、
まさかこの“話”自体が、
作中の中で書かれたフィクション?!
と思っちゃいましたよ。
もちろんこの先、ネタバレありです。
重厚な本格ミステリ。
もう読み切るので必死で、
いざ読み終わった今、
数々の推理のポイントや謎を一つ一つ吟味していく力は
もう私には残っていないのが、正直なところです・・。
有名なシリーズですし、
解説ブログはたくさんあると思うので、
私は思ったことだけをだらだら書こうかな。。
まず、例によって
私の犯人予想は当たりませんでした。笑
桂子に目をつけていたんですけどね~。
“誰かの妻”ってポジションって、安泰で、
逆に怪しくないですか?
まあ結局、ただの罪なき元医者現妊婦でしたが・・。
後は、角松フミヱね!
最後、鹿谷門実が
ある人物の情報を意図的に操作して書いてた、
という箇所で
あっこれは絶対、フミヱの年齢のことやな!
実はおばあさんじゃなかったんや!
とか思いました。実際これも
ただの無害な老婆だったわけですが。。
それと、宮垣が死んだふりしてたなんて、
そんなん有りー?!
誰か気付くやろ!
あっ息してるぞ!胸が上下しているぞ!って。笑
後はやっぱり、この物語のトリックの最大のポイント。
性別トリックですね!
まあこれは確かに少しアンフェアかな。
もう少しに匂わしてくれてればね。
読んでいる時に感じる
ふとした違和感、ちょっとした違和感を覚えておいて、
最後の種明かしで、
自分の頭の中で正解が爆発する、っていうのが
叙述トリックの醍醐味だと、私は思うわけであります。
そんな感じで、ミステリはやっぱり
読むと頭が疲れますね。
それに、“迷路”ってやっぱり怖い。
本当に近くに来るまで相手が見えないっていうのは
怖いなあと思いながら読んでました。
次は「人形館の殺人」を読みたいと思います。
これまた怖そうです。;