あたふた研修医やってます。 / 水谷緑 | 趣味は読書です

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ひたすら読んだ本たちの記録

あたふた研修医やってます。 24時間お医者さん修行中コミックエッセイ (メディアファクトリーの.../KADOKAWA/メディアファクトリー
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「アンタまだ医者じゃないから!」

その一言ではじまった試練の日々。

お医者さんのタマゴたちの

汗と涙と笑いの2年間!

素朴でマジメな青年・ポチが体験した

慌ただしくも充実した日常を描く

研修医コミックエッセイ!








この前からやたらと

医療系エッセイを読み漁っている私です。

今回は研修医!お医者さんって、

大概浪人して医学部に合格して

6年間で大学医学部を卒業して国家試験に受かり

その後さらに2年間も研修医をしないと

本物の医者にはなれないんですねえ。おそろし。

漫画家としてデビューしてばかりだからか、

ちょっと誰のセリフかわかりにくい、みたいなことや

後は、主人公のポチのノリが

個人的にちょっと胡散臭く感じたりしましたが、

それでも研修医の2年間が

どういう生活なのかよくわかりましたし、

すっごく面白かったです。

ていうか、ポチ以外の登場人物のキャラが好き。笑

そして、絵がかわいい!特に女性研修医のなつみちゃん!


そもそもこの本を見つけたきっかけが、

マンガ・じたばたナース

これです。ネット上で読める看護師エッセイです。

絵も可愛いし面白いし、これ本で読みたい~

と思ったらまた書籍化されておらず、

他の著作を調べたところ、

この研修医エッセイにたどり着きました。

この作者さん自体は広告制作会社勤務で、

周りに医療関係者が多くて

その話を聞いてそれを漫画にした、

という珍しいタイプです。


本当に知らないことがたくさんでした。例えば、

「コードブルー」の放送がかかれば、

「とにかく手が空いてる医者、誰でも必要!」

の合図。病院中から医者が集まり

階段・廊下・病室が大渋滞!面白くないですか?

それから、「教授回診」。大きい病院ともなると

教授を先頭に総勢20名ぐらいの大名行列。

なので末端の人たちは結構

抜けたり入ったりして自由にしてる、とか。笑

また、研修医は2年目の秋に、

この先実際どの科の専属医になりたいのか

を決めるのですが、みんな当初は、

人が死なない・楽・な「精神科」や「皮膚科」

を希望していたのに、2年たつとみんな

「産婦人科」「救急科」「循環器内科」など、結局

ハードな科を希望しているのが興味深かったです。


具体的な医療技術としては、

「心臓カテーテル」の手術内容を知り、大感動!

心筋梗塞で詰まった血管の中に、

風船を入れて再度膨らませるだなんて!!!!!

本っっっ当に医者ってすごい。

そして、このエッセイを読んでいたらわかりますが、

とにかく医者ってハード。というか医療現場ってハード。

みんな体力お化けです。すごいなぁ。すごいなぁ。

後は、この研修医時代に

どれだけ尊敬できる医者に出会えるのかが、

かなり医者としての今後の人生を

左右するように思えました。

将来の科を考える時にも、その科での治療内容よりも

あの科にはああいう素晴らしい先生がいた、

ということの方が、

研修医には大きな影響を及ぼすみたいです。


さて、この方の本は、今の所、後1冊出ています。

離島で研修医やってきました。 」です!

またポチが主人公で、

なつみちゃんや他の研修医も出てくるみたいなので、

楽しみです♪




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