またまた、お久しぶりの投稿になります。
6月もあっという間に過ぎ、いつの間に梅雨って明けたの?
という真夏並みの暑さの7月初旬…
6月にはひとつ大きな発表会に出たり、まだ来週には教室の発表会もあって…
ピアノについても書きたいことがいっぱいあり。
演奏会もいくつか出かけているのですが…
なかなか記事をアップできずにいます。
6/8(土)にあったチョ・ソンジンさんのリサイタル
あまりに感激して当日のうちに感想をほぼ書き終えていたのですよ。
けれどそれで満足してしまい、そこから写真を添えてアップするまでいかなかった(笑)
今さらなんですけどアップしてもいいかしら
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今年も名古屋国際音楽祭に来てくれたチョ・ソンジンさん
席はモンテカルロフィル☓真央君のときと同じような場所。
ソンジンさんのお顔が良く見えました
なんかちょっと痩せられたのかな?
頬がスッキリされて大人っぽくなってる…カッコいいわぁ♡
(手元はまったく見えないので顔ばかり見つめてしまった)
それと足元のペダルさばきがよ〜く見えて…
今回、ペダル使いに本当にビックリしました。
一小節の中にある音符ひとつひとつに対して、2つのペダルの踏み加減を微妙に調節しながら色を付けてる感じ。
とくにソフトペダル(左のペダル)をたくさん使っていて、それに右ペダルと指先のニュアンスを加えて淡い響きのグラデーションを作っていたり…
だからこんなに幻想的な音がするんだあ!
そうやって音を作る様子を見ていて、ソンジンさんがまるで職人さんのように思えて…音色職人…て言葉が浮かんでくる。
ピアニストさんは弱音ペダルを相当使って音色を作るんですね。
スタインウェイのフルコンだからできる技かも知れないけれど、その技術はピアニストさんだから習得できることで…
私たちがちょっと練習したくらいじゃ絶対できない技ですね。
それとピアニストさんは耳も相当良くて、小さい頃から耳を育てて鍛えてきたから、あんな微妙な音色を作ることができるだろうなあ…
ソンジンさんの演奏を聴きながらそんなことばかり考えていました。
音が多彩なだけじゃなくて陰影や遠近もあってとても立体的。
テクニックの凄さはもちろん。
私は見られなかったんだけど手元を見た方が目が回るくらいだった…とのこと。
「道化師の朝の歌」の同音連打!
小さな音の粒が一つも欠けることなく繋がって聴こえて…
あんな高速の同音連打って聴いたことがありません!
いやあ本当にキレッキレッのテクニックでした。
「道化師」が終わったときもう一曲あるのにたくさんの人が思わず拍手してしまったのは無理もないですね。
夜のガスパールの「絞首台」では印象派の絵画ではなくて、日本の水墨画が思い浮かびました。
色は白黒グレーの濃淡なんだけど、そこに奥行きや陰影があって、終始鳴り続ける変ロ音は主張せず、でもどこかにずっと存在している。
夜のガスパールは亀井聖矢君や阪田知樹さんの演奏を聴いたことがあるけれど、ソンジンさんの演奏は2人とはだいぶ違ってました。
若い亀井君はテクニックばかりが目立っていたし、阪田さんも素晴らしかったけれどあの変ロ音はかなり主張する音だった気がします。
どこかにずっと存在する…というのとはちょっと違う。
ソンジンさんのラヴェルの音の作り方はさすがに一枚も二枚も上を行ってました。
「絞首台」に続く「スカルボ」の後半の激しさは…
あの温和なソンジンさんでもそんなに激情することがあるの!?というくらい、まるで鬼のような形相で腰を浮かしては鍵盤を叩きつける。
けれど、それは決して汚い音ではなく…どうしたら不協和音をこんなに美しく響かせられるんだろう?というくらいの美しさ。
アンコールは…
ラヴェルの亡き王女のためのパヴァーヌ。
当日は名古屋国際音楽祭のソンジンさんのコンサートでは恒例になった集い…
人数も増えて楽しかったですね〜〜
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ひと月前のコンサートですが、かなり前の出来事のよう…
ソンジンさん来年も名古屋へ来てくれるかしら?
また集った皆さんともお会いできるかな〜
先週7/5(金)にハンガリー・ブタペスト交響楽団、小林研一郎指揮、亀井聖矢君ピアノのコンサートに行ってきました。
コバケンさんは84歳なのにお元気で貫禄ある指揮に驚き!
孫のような亀井聖矢君に向ける眼差しもとても優しかったです。
それに応えて亀井君のリストのコンチェルト。
テクニックは完璧です…
けれど私の座った席が一列目右だったせいか音が硬く聴こえ、あまり響きのある音じゃない気がしました。
良かったのはアンコールのラ・カンパネラです。
亀井君のラ・カンパネラはもう何度も聴いているけれど、聴くたびに進化していて、今回は音色の響きに深いものが感じられ、亀井君もだいぶ大人になったのね…なんていう感想を持ちました。
そして、昨日7/7(日)には宗次ホールにて、辻彩奈さん、阪田知樹さんのデュオを聴いてきました
辻彩奈さん、阪田知樹さんのデュオを聴くのは3回目。
デュオで日本を回るツアーも3回目なのですね。
最初は2021年ですからもうピッタリ息のあったお二人。
シマノフスキやラヴェル、ショーソンはまったく初めて聴く曲でした。
とくにショーソンの詩曲が良いなあと思いました。
阪田さんの柔らかいピアノの音色を背景に、辻さんの澄んだヴァイオリンの旋律が自由に歌っていて…
ときに旋律が追っかけっこしながら対話したり…
自然にひとつの音楽として溶け合っていてました。
演奏後には写真撮影OK。
そして、サイン会!
阪田知樹さんはもう6〜7年前から追っかけているのに初めてのサイン会。
「やっとお会いできて嬉しいです!」と言ってしまいました
凄く物腰が柔らかくて丁寧で…
目を細めてクチャっとなる笑顔が可愛い…
辻彩奈さんはとってもチャーミング。
安心して阪田さんに音楽を委ねられる…
そんな信頼関係を感じるお二人のお姿がとっても微笑ましかったです。
素敵なコンサートの後に直接感想を言えるサイン会。
やっぱり嬉しいですね
そうそう、藤田真央君の新譜が出ますね〜
ショパン、スクリャービン、矢代秋雄…3人の作曲家の前奏曲を集めた72の前奏曲集!
私にとっては嬉しいショパンの24の前奏曲。
今年ずーっと練習してきた曲集なので。
5月、6月、7月と3回の本番で曲を替えながら弾いてきました。
とくに先行配信でこの曲が聴けて嬉しかったわ〜
来週最後の本番を迎えます。
真央君のCDが早く聴いてみたいです。