1月〜2月にコンサートにいろいろ行っているのですが、記事を書きかけてはアップしてなかったのでまとめて記録しておきます
2024年1月6日(土)
マルセル田所さん
ヘンゼルトはとても美しい曲ばかりでした。
マルセルさんの演奏は繊細な音色と歌ごごろある表現が本当に素敵
観客へ聴かせたい…というより自分の部屋で好きな音楽や音色を楽しみながら弾いている感じ。
ラフマニノフのヴォカリーズ。
音が美しく、歌い方はシャレていてとても優雅。
なかなかこんなふうに聴かせてくれる人はいません。
やっぱりフランス人の血が流れてるからかなあと思ってしまう。
とても好きです。
チャイコフスキーのドゥムカ。
美しくて哀しくて…惹き込まれました。
「くるみ割り人形」プレトニョフ編。
どんなに難曲であっても乱れないリズム感と音色の美しさ。
素晴らしい
演奏を終えると恥ずかしそうにお辞儀をするところが初々しい。
念願の浜コンのときのCDにサインをもらいました
「18日のモーツァルトも聴きに行きます」と伝えたら「頑張ります!」と言ってくれました
1月18日(木)
愛知室内オーケストラ
高関健さん指揮
マルセル田所さんピアノ
@しらかわホール
続けてマルセルさんを聴く!
1月19日(金)20日(土)
名古屋フィルハーモニー交響楽団
杉山洋一さん指揮
阪田知樹さんピアノ
@日本特殊陶業市民会館
2022年に予定されていたコンサート。
オケメンバーのコロナ感染により中止になった。
やっと阪田知樹さんのラヴェルの左手が聴けて嬉しい。
最初に能登半島沖地震犠牲者のための追悼演奏がありました。
レスピーギのシチリアーナ。
「拍手はしないでください」とのこと。
坂田直樹さん作曲の委嘱新作、世界初演の「水の鏡-ピアノと管弦楽のための」。
とても良かったです〜
不思議な世界観の曲だけど、阪田さんのピアノの音色のキラキラが印象に残りました。
そして、ラヴェルの左手のためのピアノ協奏曲。
深く重みのある低音。
阪田さんの左手が鍵盤を縦横無尽に駆け巡る。
阪田さんのピアノの音色は本当に高貴で勇壮で綺羅びやかで…
最近の阪田さんは自信に溢れて堂々としていて、ますますカッコいいです
同じプログラムで金土と二日続けて聴く価値があります。
二日目のほうが一日目より緊張もないせいか、さらに良かったなあ
1月21日(日)
イーヴォ・ポゴレリッチ
@豊田市コンサートホール
ショパンの前奏曲op.45
シューマンの交響的練習曲
シベリウス悲しきワルツ
シューベルト楽興の時
やっぱりポゴレリッチさん
少し独特ではあるけれど前よりは丸くなったというか尖ってない感じがしましたよ。
終演後サイン会がいつものようにあり、すぐ帰られるためかかなり待たせて帰り支度をして登場。
CDもプログラムも購入せずにチラシにサインを求めた方にはサインを拒否されていたと聞きました。
1月27日(土)
読売交響楽団
藤岡幸夫さん指揮
亀井聖矢君ピアノ
@ライフポートとよはし
非常に寒く風の強い日でした。
豊橋駅からライフポートへのバスは1時間に一本しかなく、早めに行ってバス停に並びました
亀井聖矢人気を知らないのか…主催者は臨時バスを出すべきでしたね。
満杯のバスに乗れなかった方が結構いてタクシーに乗るしかなく、3千円くらいかかったという話です。
(帰りはさすがに臨時バスがありました)
亀井君の演奏。
プロコフィエフのピアノ協奏曲第3番。
私は最前列を選んだので…
予想はしていましたがピアノの音がガンガンでした
いやあ…
そういう曲ですけど。
エネルギーが有り余っている亀井君。
激しい部分も緩徐部分も、かなり力が入ってました。
もう少し軽く弾いていいところもあるのでは?
一緒に行ったお友達は「弦が切れるんじゃないかと思った」と言ってました。
テクニックが凄いというアピールはしっかり受け止めましたハイ。
2月3日(土)
イム・ユンチャン君
@しらかわホール
プログラムはショパンの3つの新しいエチュードを含めてop.10と25の全曲。
予想したとおり、会場のしらかわホールには韓国の方がたくさんいらっしゃいました。
そして演奏後には拍手とともにヒュ~ヒュ~と。
私が一番いいな〜!と思ったのは最初の新エチュードの1番でした。
3対4のリズムの揺らぎと音色のうねりは心に訴えるものがあり、短い一曲で涙が出てしまいました。
さすがに上手いです。
ですがop.10とop.25では、あまりのテクニックの凄さに呆れてしまうほど。
テンポはどこまででも速く弾けるようですし…(指が回ってしょうがない感じ)
op.10-2とか3度のエチュードは音符が粒ではなく線で聴こえました。
速すぎて味わいたい旋律が先に行ってしまう
そのせいかかえってAndanteやLentoの曲のほうが印象に残りました。
この技量には驚かされますが、テクニックだけではない音色にも耳を惹きつけるものがあります。
こんなに指が動くのは若いからでしょうし、年齢を重ねて音楽的な深みが加わっていくことを考えるとこれからも聴いていきたいピアニストさんです。
2月25日(日)
北村朋幹さん
@岡崎シビックホール
北村朋幹さんの演奏を聴くのは初めてです。
2月の前半に名フィルとの共演で北村さんご自身の弾き振りでモーツァルトの協奏曲のチケットを取ってあったのですが都合で行けず。
初めてお聴きした北村さん。
プログラムはリストの巡礼の年第1年「スイス」と第2年「イタリア」。
黒いスーツに黒いシャツ。
細身で地味な方に見えました。
でも演奏はとても情熱的で迫力がありました。
リストがスイスやイタリアを旅した各地の印象を曲にしてまとめたそうですが、美しい曲あり宗教的で難しい曲あり。
「泉のほとりで」が美しかった。
いつかこんな曲が弾いてみたいなあ。
ちょうどこの日の前々日、同じホールでピアノサークルの弾き合い会がありました。
とても弾きやすいスタインウェイでしたが…
北村さんが弾くとこんなにも多彩な音色が出せるというのは、やっぱりピアニストさんは違うなあと思いました。
アンコールがなくて、ちょっと残念でした。
そして2月29日(木)には阪田知樹さんのリサイタルに行きました。
記事にしましたので省略♪
こうしてみると…やはり今までのコンサートといえば、しらかわホールへ行った回数が一番多いなあと思います。
もうなくなってしまったしらかわホール…
これからどうなっちゃうのかな。
名古屋飛ばしが多くなっちゃうのかな
去年は東京や大阪や長野まで遠出をしてコンサートを聴きに行きました。
ちょっと行き過ぎでお金もかかったし、今年は控えなきゃと思ってます。
1、2月は去年の秋くらいまでにチケットを買っているので多いのですが、これ以降は控えめに月に一回か二回くらいかな。
行きたいと思ってもよ~く考えて厳選して行こうと心に決めてます…
また秋にかけて行きたいコンサートがどんどん出てきてしまうかも?ですけど
やっぱり一流のピアニストさんの演奏を生で聴くことほど贅沢なことはありません。
ホールで聴く素晴らしいピアノ、素晴らしい音楽。
毎週のように通っていたら有り難さも薄れてしまうというもの。
だから、行けるときに本当に聴きたいコンサートを大事に聴こう…
そういうふうに自分に言い聞かせてます