昨日、いずみホールに行ってきました。
お目当ては福間洸太朗さんのピアノ。リゲティ作曲のピアノ協奏曲。聞いたことのない作曲家。「予習せねば!」と前日にYoutubeで聞いてみたのですが、耳が、心が、頭がついていけな~い
いずみシンフォニエッタ大阪の定演で、「リズムの秘法~世界の創造」という演目で20世紀以降の作曲家の作品を揃えた演奏会でした。
前半はコープランド作曲「アパラチアの春」…なんとなく映画で耳にしたことのあるような曲で、アパラチアの山地の風景が想像されて(実際見たことはないけど)、親しみのもてる曲でした。うちのアマオケにピッタリの楽器編成もなんだか嬉しかったです。なら出来るのか?というとですが(^_^;)
次はディアナ・ロタル作曲「シャクティ~サクソフォンと室内オーケストラのための協奏曲」
これまたソプラノサックスの楽器をフルートのようにかまえて、なんとも言えない乾いた音色にバックのオケもまるで雅楽の響き。不思議な空気感が広がりました。「シャクティ」とは尺八からきているのかと思ったら(そんな単純なわけないですよね)、ヒンドゥー哲学の「宇宙の根本的な活動力」「無限の宇宙を背後から動かし実現する、女性的なエネルギー」のことだそうです。「女性的なエネルギー」って女性である私もわからないですが、演奏から「尋常じゃない」エネルギーを感じました。あらゆるサックスを持ち替え、どんなことが起こるのか目の離せない、耳も心臓も身体全身で音のエネルギーをバンバン感じた圧巻の演奏、そして曲でした。
サックス奏者の西本淳さんはなかなかのイケ面。衣装も可愛らしかったです。何より、演奏がすごいファンも多かったです。
そして、後半はいよいよ福間洸太朗さんのピアノ。ワクワクしながら聴き始めて「あれ?」「うん??」「乗ってる?」「これでいいの?」「この曲楽しいのかな?」「体調悪いのかな?」とか色々思っているあいだに終わりました。そして「どうして彼なんだろう?」という疑問が浮かびました。彼は音が綺麗すぎて、こういう曲を弾くのは彼じゃなくてもいいと思いました。彼にしか出せない音色を活かせていないのではないか?と。そして、「彼にも向かない曲があって良かった」と妙にほっとしました。やっぱり彼には音のパレットをいっぱい使った曲を演奏してほしいです。
最後はミヨー。好きな作曲家なので楽しみ。「世界の創造」とまた壮大な題名の曲です。ジャズ風なハーモニーとリズムが楽しい、地球の誕生から人類の誕生を描いた作品です。ミヨーのリズムと響き、やっぱりいいです
この曲も好きになりました
福間洸太朗さんが出演しなければプログラムを見ても気にも留めない、というより敬遠する近現代の曲のコンサート。彼のおかげでこれらの曲に出会うことができました。食わず嫌いはダメですね。本当に感謝です
そして、オケの団員のピアニスト稲垣聡さんの演奏は団の中で光っていました。ブラボーでした。
そうそう、私の斜め前の席にこのオケの音楽監督の西村朗さんがおられました。テレビと同じでした。
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