伏見ミリオン座
107分
フィンランドの監督によるロシアが舞台の映画
モスクワで考古学を学んでいるフィンランド人の女子学生ラウラ
恋人(女性)と、最果ての地に「ペトログリフ」を見にいく旅行を計画していたのだが直前にキャンセルされる
恋人から距離を置かれつつあるのを感じながら、一人で寝台列車に乗る
モスクワから北極圏の街ムルマンスクへ
同じコンパートメントにいたのは
粗野で酔っぱらいのロシア人の鉱山労働者の若者、リョーハ
窓の外の雪と吹雪の荒涼とした景色と対比して
ポットのお茶やベッドの暖かさ
でも、居心地悪そう~
当然なじめず、ふたりは気まずい険悪な雰囲気で旅がはじまる
丸一日列車が止まる(そんなことある?)ときに
街に出た二人は、成り行きで一緒に過ごすことになる
それを境に、なんとなく距離が縮まり、いい雰囲気になるのだが
そこは階級の問題(労働者とインテリ?)があるのか、それ以上をリョーハが拒否する
(ここまで書いたらすっかりネタバレですね!)
目的地につくと、天候悪化で目的のペトログリフにたどり着けず落胆するラウラ
鉱山で働くリョーハはそれを知って、
なんとか彼女を連れていこうと車を手配し、頼み込んで船を出してもらい、手を尽くす
リョーハは仕事場に戻り、ラウラはホテルに戻る
ふたりは一瞬視線を交わす
情感あふれるいいシーンだった
こらからも決して交差することのないそれぞれの人生
寂しいけれどすがすがしい
ところで、「ペトログリフ」って?
世界中にある、岩に描かれた古代人からのメッセージのことだそうです
この言葉、リョーハも知らなかったけれど、
私も知らなかったわ~