〜わたしがピアノがうまくならなかった理由〜
三大クソ問題
その③向上心がない問題
ピアノのブランクがないにも関わらず小学校高学年~中学3年生までの間にほとんど進歩せず、時間を無駄にしてしまった原因を探るシリーズ(?)いよいよ③まで辿り着きました。
最後にして、最大の問題………《向上心がない》について書きたいと思います。
大好きだったら当然、うまくなりたいと思うはず…………なのに、当時のわたしの中ではその2つは繋がらなかったのです。
向上心がない…というと「あーーーピアノだるーー!めんどくさーー!」のような態度を連想しますが、わたしの場合はそうではありませんでした。もっと気づきにくい、わたし自身すら自覚してない、言うなれば隠れ向上心ないヤツとでも言う感じでしょうか。
満足に弾けたとき「ピアノ大好きー楽しい

」
楽譜がよめないとき「んーーー楽譜よめない。なにこれ。でも…ピアノ大好きー楽しい

」
レッスンで怒られたとき「あーう。また怒られちゃった…

……でもピアノ大好きー楽しい

」
もっと上手な子の演奏を聴いたとき「うわーー!めちゃうまーー!すごい。やっぱりわたしって下手なのかな?………でもピアノ大好きー楽しい

」
………………アホ…という言葉が浮かんできますが本当にこんな感じでした

要するに幼稚だったのです。精神的に非常に幼く、目標などもなく、ただ《好き、楽しい》だけでピアノを弾いていたのです。
ピアノだけに限らず、何かを極める人や若いうちから頭角を現す人って、精神年齢が高い傾向があるように思います。自分で目標を設定したり、目的意識をもって主体的に取り組んだり…。年齢に関係なく学ぶ、研究する姿勢があり、それを楽しむことができることはピアノでも他の分野でも才能と同じくらい大切なのではないかなぁと思います。
精神の幼稚さからくる向上心のなさ……それによってわたしは楽譜が読めずに困っていても問題意識を持たずに放置し、スケールでつっかえても、何年もツェルニー30番をやっていても、大好きで楽しいはずのピアノでうまくいかないことばかりになっていても、どうにかしよう!変わりたい!という発想にならなかったのです。
最終的に自分が変わったきっかけは、ピアノ大好きという気持ちが音楽の勉強したい→音大に行きたいという気持ちに繋がったことでした。
音楽についての向上心の表現で、いいなぁと思っている言葉があるので最後に書いておきます

ブームにもなった音楽漫画「のだめカンタービレ」7巻に出てくる台詞です。
主人公の、のだめは天才的なピアノの才能を持ちながらも、子どものころ受けた暴力的レッスンのトラウマから向上心がなく、音大に通いながら幼稚園の先生を目指して好きに楽しくピアノを弾いていました。のだめの尋常じゃない才能に気づいた人(千秋や江藤先生)が、この才能を埋もれさせてはいけないと働きかけても、のだめにとっては煩わしく感じます。
そんな中、のだめが片想いをしている千秋先輩が指揮をすることになったオーケストラのメンバーのオーボエ奏者黒木くんとのだめの会話にて…………
のだめ 「黒木くんは、プロとか……そーゆー《上》を目指してるんですか?」
黒木 「あ…うん。とりあえずそれが目標だし」
のだめ「じゃあ幼稚園の先生が目標の人が同じ《上》を目指すのって変ですよね!?」
黒木 「君の言う《上》ってよくわからないけ ど……音楽やってて……単純にうまくできたら嬉しいし もっとうまくなったらも っと楽しいんじゃないかってボクはそう考えるのも楽しいんだけど君はそう思わない?」
天才じゃなくて凡人でも、
もっとうまくなりたい
という気持ちが芽生えたら、自分にできる最高限度のところまでどんどん登っていく、楽しい音楽の旅がはじまります。
わたしの旅はまだまだ、始まったばかりです
