今日は、ピアノの練習を含めた音楽活動へのパートナーの理解について書きたいと思います
唐突ですが……音楽を愛している方、パートナーへの愛と音楽への愛、どちらか1つを選ぶこと…できるでしょうか。
私は今年のはじめに結婚をしました。
結婚をするにあたり、一番悩んだこと、そして彼との間で一番多く話し合ったこと……それがピアノのことでした。
事の発端は……新居を探し始めたことでした
わたしはそれまで実家に住んでいたので、結婚を機に初めて実家を出ることになりました
そこで持ち上がった問題は、はて、ピアノはどうする
ということです。
夫とは数年お付き合いしたのちに結婚したのですが、交際中(それ以前から)も、私がピアノを弾くこと、音大を出たこと、月1で今もレッスンに通っていることは伝えていました。
デートの約束がある日も『今日午前中ピアノの練習したいからお昼過ぎか夕方からでいい
』『いいよー
』なんて会話もしょっちゅうでしたし、レッスンの後に待ち合わせてデートのなんて日もよくありました。
将来は自宅でピアノの先生をしたいなぁ
なんてことも話していて、相手もニコニコ聞いてくれていました。
しかし……結婚することになり、新居を探す段階になり、ピアノが問題になってしまったのです。
私も彼も、正規職員としてフルタイムで働いていますが、正直…高収入とはいえません
むしろお互い収入は低めです。でも、普通に夫婦二人で暮らすには困らない収入ではあるのです。
ただ………グランドピアノを置ける賃貸物件でなおかつ収入低めの新婚夫婦が暮らせる家を探すのがどれだけ大変なことか私も彼も全然分かっていなかったのです。
しかも私は『好きな人と一緒に生きていけるー
あひゃひゃーん
』と脳内がやられていたので、現実問題にぶつかるまで何も考えていませんでした
(アホ…………)
二人で最初に不動産屋さんに行ったあとの、絶望的な気持ちは忘れられません
笑
ふつーにめっちゃ暗くなりました
家賃の予算を伝え、場所などの条件の他にピアノ演奏可という条件を加えると急激に絶望的状況になるのです。若干予算をオーバーしながらも、ピアノ演奏可という物件がほーんの一握りあっても、不動産屋さんが大家さんに問い合わせてグランドピアノが可能かどうか聞くと、とにかく断られるのです
他の条件を全てはずしてグランドピアノ可だけにして探すと、賃貸で月20万円以上の家賃だだったり、二人で生活するスペースなないよね…というような部屋しか出てきませんでした。
わたしはそれまで実家暮らしで、実家が一軒家からマンションに引っ越したりもしましたが、グランドピアノが家にあることが日常だったので、グランドピアノを持つことがこんなに贅沢なことだと知らない世間知らずでした。
いろいろとな現実が見えてきて、わたしにとっても彼にとっても『新居探し』がストレスになり始めました。
彼は通勤がしやすい場所で最寄り駅から10分くらいでわりと新しくて綺麗なマンションを希望していました。ウォシュレットつきがいいなぁとも言っていました。
グランドピアノ可という条件さえなくせば、彼の希望に合う物件は予算内でたくさんありました。
彼は、私の実家にピアノをそのまま置かせてもらって、弾きたいときにいつでも実家に帰って弾くのはどうかと提案しました。
実際、その時は平日は弾く時間もなかったし、新居の話をするたびにピリピリした空気になることにめげていた私は、それでもいいのかもしれないと思いました。
プロでもなく、平日弾く時間もないのにグランドピアノを置きたいだなんてワガママで大好きな人を困らせていることが辛くなってきました。
………しかし、実家にしばらくピアノをそのまま置かせてもらえないかと母に打診したところ、母の答えはNOでした。
『これはあなたのピアノでしょ。私たちは使わない。あなたにとってこのピアノが置いていく程度のものならば、私は処分します』と言われました。
わたしはこれを言われたとき、母の本当の気持ちが痛いほど分かりました。母は単に『実家に残る家族にとってピアノが不要だから処分する』という意味で言ったのではなかったと思います。
私の実家は裕福な訳ではありません。それでも
、ピアノが大好きでアップライトでの練習が物足りなくなっていた私にローンを組んで中古のグランドピアノを買ってくれた母…そして色々な人(父も含む)が反対するなか、特別な才能もない私を大変な思いをして音大に通わせてくれた母………。
そんな母が言いたかったのはきっと、
『あなたにとって音楽は、あのグランドピアノは、その程度のものなの?何よりも大切なものではないの?』ということだと思います
母の気持ちを感じとったわたしは、いよいよ本格的に辛く悲しくなっていきました。
わたしにとって、自分のグランドピアノも音楽も何にも代えがたい、本当に大切なものです。
それは多分自分が一番分かっているのです。
でも、彼のことも大好きなのです。
彼が新婚生活に望んでいることは、ワガママでも高望みでもありません。
わたしの方の望みは客観的に見れば明らかに高望みのワガママです。
そしてどうにもこうにも両者ともの希望を叶えることは難しいようなのです。
わたしは、ピアノか彼かのどちらかしか選べない二者択一の状況を迫られているように感じ、精神的に追い詰められました
長いのでまた続きはまた次の記事に書きます

