こんにちは、西山郁子です。
多久市と武雄市(北方)で、ピアノ教室をしております。
レッスンはピアノが主軸ですが、リトミック・知育・発語リズムを学んだ講師が、年齢に合わせたレッスンをしております。
お問い合わせ、受付中です。
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他の習い事が忙しくなってしまい、ピアノを辞めることになった生徒さん姉妹と、お別れ会をしました。
親御さんの仕事が忙しく、送迎も難しそうだったのですが、せめて最後にと、私からお願いして三人で食事に行きました。
最後はレッスンでも良かったかもしれませんが、食事のほうが「お別れ会」らしくて。
今日で最後という緊張の顔で入ってきた二人に、「何を食べたい?」と尋ねると、「うどん」と言います。
「うどん?」と思わず聞き返してしまいました。
お昼なのですから、まあそれでもいいのですが、贅沢なメニューでもいいな〜と期待していただけに、ちょっと肩透かし。
うどんのメニューなら私が作ってもいいけど、と笑いながらお店にでかけました。
少しドライブして、たわいないおしゃべりをして、いつもの雰囲気ができたところで店に入りました。
三人で食べるのは初めてです。
うどんのお子様セットを頼んだ妹さんには、お人形のおもちゃが付いてきたので、驚くやら嬉しいやらで盛り上がりました。
お姉さんは、妹が残しそうになる品を横から食べてあげて、完食させました。
「美味しかったね」と話しながら帰りました。
予算が少し余ったので、ケーキ屋さんにも寄りました。
そのまま自宅近くまで送り届けました。
他の頑張りたい事を優先して、ピアノを辞めるのですから、あとは「頑張ってね」の一言しかありません。
毎週この二人に会うのが楽しかった事を、改めて感じて胸がいっぱいになりました。
「じゃあね」という私に、「あ、先生」と言って、妹さんがバッグの中から何かを出しました。
「これ」と渡されたのは、二通の手紙です。
「え〜?書いてくれたと〜?私、泣くかも・・・」と言うと、二人とも苦笑いでした。
車の外で握手して、お別れしました。
少しして振り返ると、同じタイミングでこちらを見た二人が手を振ってくれました。
美味しかったし、楽しかったし、嬉しかったですから、笑顔で帰りたくてもう振り向きませんでした。
帰宅して二人の手紙を読みました。
10年通ってくれたお姉さんの手紙の、なんと温かく有り難いこと。
4年通ってくれた妹さんの手紙の、なんと素直で可愛いこと。
文面からして、誰にも言わずそっと書いてくれた手紙のようでした。
最後だから聞けた言葉かもしれません。
最後だから正直に打ち明けてくれたのでしょう。
「先生、長生きしてネ」が、意外に嬉しく響きました。
すごいお婆さんになっていても、元気でいなきゃ、です。
手紙の一言一言を一生、大事にします。