シチリア南東部の旅2 〜ニシェーミのワイナリー Feudi del Pisciotto 〜 | イタリア料理レシピと旅記録 un piatto pieno di ricordi

イタリア料理レシピと旅記録 un piatto pieno di ricordi

2007年から4年半のイタリア生活を終え2011年に帰国。30ヶ国以上の国とイタリア20州全てを旅して各地で食べた思い出の料理や
気になったレシピを元に家庭で手軽に作れるようアレンジして日々お料理を楽しんでいます。

 

翌朝ラグーザを出発し、本日の宿 "Feudi del Pisciotto"へ。二シェーミという小さい町のはずれにあるワイナリーで、敷地内にホテルもあります。京都にあるイタリアンでFeudi del Pisciottoのワインを知ったのがきっかけで、興味本位ではるばるやって来ました。

ワインの専門的な知識は持ち合わせていませんが、このワイナリーの赤ワイン「フラッパート」「メルロー」「カベルネ・ソーヴィニヨン」の3種類が好きで普段からよく購入してます。ワインのラベルがイタリアブランドとコラボしたラベルになっており、個人的にはお土産物みたいであまり好きではなかったのですが実際飲むと美味しいので、よくぞ薦めてくれたと思います。

もし薦めてくれなかったら外見で判断してたぶん買うことはなかったし、ましてやここまで来ることもなかったはず。こういうのを出会いというんでしょうね。

 

写真は朝食のお部屋。絵画のように遠くまで広がる景色が素敵〜。

四季折々の良さがあれどやっぱイタリアは5月がええなあと思うのですハート

 

 

ラグーザからワイナリーまでは車で約1時間、高速から写真のようなお花畑が見えます。

 

 

丘の上に見えているのがワイナリー

 

 

到着乙女のトキメキ

 

 

車を停め、後ろを振り返るとこーんな感じに葡萄畑が広がっています。

 

 

 

レセプションの入り口にレモンの鉢植えがありました。笑顔が可愛らしい女性が出迎えてくれ、ワイナリーの見学が出来るとのことでしたので、夕方から見学させてもらうことに。

まずは本日の第一ミッション「古代ローマの遺跡・ヴィッラ・ロマーナ・デル・カサーレ」に行くことを優先し、部屋に荷物を置いてすぐ出発。遺跡から帰ってきたあとゆっくり見学します。

 

 

さ。遺跡から戻ったので見学タイム。

現在は隣接する近代的な醸造所でワインがつくられており、ここは昔の醸造所跡。

奥まで続くアーチの両サイドにある少し高いところで葡萄をつぶし、そのまま葡萄ジュース

が下に流れ落ちる仕組みになっていますぶどう

 

 

収穫した葡萄を圧搾していた風呂桶のようなものを上から見た画と、

葡萄ジュースが流れ出るための壁にあいた穴を真横から見た画赤ワインボトル

 

 

つづきまして赤ワイン

現在ワインづくりをしているところは別の場所にあるのでこの渡り廊下のようなアーチを渡って、エレベーターで降ります。

 

搾汁の機械とステンレスタンク

 

うろ覚えなので違ってたらすみません。ワインにお詳しい方、「ちがうがな!」

というのがありましたらご教示ください。

 

 

間違えようもなく樽

 

 

左はボトルのワイン詰めと窒素を充填する装置だったと思います。

右はラベル貼りの機械。見覚えのあるメドゥーサの顔は言わずもがなベルサーチのロゴ。

このようにボトルごとにイタリアブランドのロゴがデザインに使われています。冒頭にも書きましたが、パッと見た目のぬぐいきれない「お土産感」がひしひしと伝わってくるので、おこがましいけれど最初は敬遠気味でしたが、いくつかとても気に入った銘柄があるので今もリピートしています。

 

 

Feudi del Pisciottoのワインのラインナップボトル

葡萄の種類を書き込んだ3種類をオンラインでよく購入しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらは今まで日本で見た事がなかったので、ワイナリー併設ショップで買いました。お恥ずかしい話ですがワインのラベルを見た時「ショウガ」に見えまして、変わったラベルやな〜と思ってました。夫に言うと「手でしょ、どう見ても」とあきれ顔で言われたのでよーく見ますと。
うわ。ほんまや。ガーン

 

 

 

見学が終わり、いったんお部屋に。スーツケースを開けて散らかす前にとりあえず部屋の写真を撮っておこう。スマホで撮ったので当然カラー写真ですがなんとなくモノクロでUPしてみました。倉庫を改装した客室なので天井が高くて、一見すると夜は寒いかもしれないと思いましたが、古き良き風合いを残しながら設備は近代的でしたのでバスルームも含め、とても快適でした。この後は楽しみにしていた晩ご飯...ムフフナイフとフォーク

 

 

イタリアのレストランで食事をしていると22時頃からでもお客さんが入ってくるので、そんな時間から食べる気力も体力もありません。予約は一番早い時間が鉄則くちびる

時間が早いのと、根本的に滞在しているお客さんが少なかったのと両方の要因で、予約した時間に行ってみるとお客さんは1組のご夫婦だけ。よかった。だいたい一番乗りでぽつーんと食べ始める事が多いのでこれは心強い。イタリア人ではない様子でしたが、何語を話していたかまでは分かりません。我々が到着した頃には食事も終盤にさしかかってらしたのでかなり早い時間から食べ始めていたと推測されます。

彼らとちょうど入れ替わりの形で我々のディナーが始まったので、結局ほとんど貸切状態に。

誰も居なかったのでカメラを向ける方向に気を遣わなくてよかったのでレストラン全体を撮らせてもらいましたカメラ

 

 

真後ろはガラス張りの厨房

 

アラカルトの他に4種類もしくは6種類のワインが料理に合わせて出てくるコースがありました。

4種類で十分な気がしますがせっかく来たので6種類の方をお願いしました。1杯あたりけっこうな量を注いでくれて、こんな調子だと6杯飲む自信が無いので「少なめに注いでください」と言ったけど、なーんかたんまり注がれるんですガーン おまけに食前酒のサービスで、ロゼのスプマンテまで...計7杯。これは無理やタラー

ロゼのスプマンテは味見だけさせてもらって飲み干すのはあきらめました。

 

 

前菜のイワシとタコうお座タコ

想像以上にワインをがっつり注がれるのでパンは控えめ...というかほとんど食べないくらいにしないと後半キツイかも。レストランの照明が暗めだったので、あまり美味しそうに撮れませんでしたが備忘録なのでお許し下さい。

 

ラビオリとリゾット。どっちも魚介うお座

 

 

わたしのメイン。スズキ。南イタリアはバターや生クリームよりオリーブオイルを使用するイメージが強いですが、しっかりバターで焼いてました。

夫のメインはすっかり撮るのを忘れて、ここで終了。デザートはどうにもこうにも食べられそうになかったので、早めに言って最後にカフェを頂いてヨロヨロと部屋に帰りました。案の定おなかいっぱい。やはり4杯コースでよかった。意地汚さと学習力の無さが災いしました。

 

ひとつ悔やまれるのは私はお肉が苦手なので、魚介をメインにしてほしいと頼んだことにより、6種類全て白ワインがサーブされたこと。夫は赤が大好きなので気の毒な事をしてしまったガーン

 

明日に備え、胃薬飲んで寝ます薬

 

 

翌朝、ホテルの敷地内をお散歩した時に撮ったプール。まだ5月、されど5月。

毎年このくらいの時期、ホテルのプールは準備万端。日光浴がてらプールサイドでのんびりするんでしょうかね。プールがある事は知ってたけれど、残念ながら水着は持ってきませんでした。

寸暇を惜しんで観光という、自らに課したミッションを次々にこなしていかなければキラキラ

 

 

 

基本的にイタリア人は朝食に塩気のあるものは食べないので、こうやってオリーブ、ハムやサラミ、チーズなどがあるのはやはり外国人対応なんでしょうかね。私はむしろ朝から甘ったるいパンより好みなのでいつも助かってますラブラブ食べなかったけど思わず撮った可愛らしいメレンゲ。朝からスイーツもどっちゃりの食卓で目を楽しませてもらいましたカップケーキ

遺跡の事を書くつもりでしたが、ホテルが可愛くてついつい熱が入って長くなってしまったので、遺跡の備忘録はこのあとにやっつけます乙女のトキメキ