厚田村☆猫家便り -161ページ目

厚田村☆猫家便り

北の日本海に面した小さな漁村に移住してからの日々

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先に紹介したシンちゃんが風邪と腸炎を患った十月後半,他の外猫たちにも次か次へと風邪が流行りだしていました
二匹目クーが里子に出るのを待って、今度はシンちゃんと、ひどい風邪の捨て猫三匹を家の中に保護しました。他に、もっと重症な子もいましたが、野良猫は閉じ込められるのが大の苦手です。逆に隙があれば家に入りたがるのは捨て猫で、動物病院にも難なく連れて行けました。そういう猫は驚くほど回復が早く、病院での点滴や、薬の威力を改めて感じました。
シンちゃんだけは腸炎をこじらせ、悪い細菌性ではなかったものの、なかなか良くなりません。療養仲間と一緒の時は、いつもの紳士のシンちゃんで本当におとなしく、また我慢強く投薬や栄養補給をさせていました。
しかし、他の猫が次々回復し、1匹だけになった時、とうとうシンちゃんの二重人格的性格が発覚したのです。シンちゃんは「クレヨンシンちゃん」になった!と言うか、だったのです。
1匹になると、人に甘え放題。療養場所の窯場だけではなく、居室に入れろと鳴きわめく、ドアを引っかく、あげく、格子状になったドアを上までよじ登り、ガラス越しにわめく。
一日何度も血便を出し、一日三度の薬を高栄養剤で溶かし注射器で飲ませられ、やっと生きてるみたいにおとなしかったシンちゃんのどこにそんな力があるのかと思うほどの勢い。そして人が側に行くと、腹をさすれ、もっとなでろとフニャフニャ言いながらもおとなしくすると言う有様。
風邪が治り外玄関に一度は出した、療養仲間の若い雄猫トメさんが、隙を見れば入りたがっていたので、試しに入れてみると、あららどうでしょう!あっという間に、紳士のシンちゃんに戻りました。
それからの二ヶ月間、シンちゃんが姿を消すまで、一見うるわしい?いえやっぱり怪しげな二匹でいました。途中から、避妊手術が必要と思われる捨て猫雌三匹を同居させていたのに眼もくれずですから・・・
そしてこの二ヶ月の間に、野良の仔猫4匹と捨て猫の雌1匹がこの流行風邪で命を落とし、みぞれや、初雪が舞う中埋葬しました。その中には、最初に居ついた茶トラ4兄弟の雄仔猫1匹が含まれています。
この間は、猫の世話で一日が暮れるほどの忙しさで、成長期の仔猫たちや晩秋の夕日などの写真が全くと言っていいほど残っていないのはちょっと残念です。
この「怪しげな二匹」のもう一匹の主役猫トメさんもユニークな猫ですが、彼の話は又いずれ。

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よく晴れて無風の、残暑といえる暑い一日でした。しかし、空気は乾燥してビールがうまい♪、秋の気配もする夕暮れです。
どこまでも平凡で、穏やかな夕焼けですが、思わず「夕焼け小焼けで日が暮れて~♪」と口ずさみ、
そして、「小焼け」とはこんな夕焼けなんじゃないかと、ふと思いました。
日が沈んでも、いつもより明るく、穏やかです。釣り人もこの日はなかなか引き上げず、防波堤にいつまでもシルエットが浮かんでいました。
そしてこんな日の漁船は、いかにも働き者の無骨な姿で、一息入れているように見えます。

写真:‘05.8.28  18:23~42
(写真下は、小船の舟溜まりから見た東の空で、日没後もほんのりばら色に染まり明るい)

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最初に居ついた茶トラの兄弟猫が、まだ親と一緒に周辺に出没する程度だったのは七月でした。
その時、仔猫をやはり四匹連れたもう一家族も同時に出没していました。しかしその家族の中で近寄ってくるのは、三毛の小柄な母猫と一番小さい白黒の仔猫だけでした。
他の仔猫を見ると皆小柄だけど、茶トラ兄弟と比べ一ヶ月以上は早く生まれた様子です。
その内、茶トラ兄弟の母猫が姿を消し、もう一家族も近くの番屋周辺を定住先と決めていたのか、ほとんどこなくなりました。しかし不思議なことに黒チビだけは、親兄弟より茶トラ兄弟と生活することを選び残ったのです。
2ヶ月近く過ぎても、茶トラ兄弟は擦り寄り、撫ぜられたりはしても、野性的で閉じ込められるとパニックを起こし、とても家猫教育の出来る状態でなく、黒チビは相変わらず小さく、全く人とは接触しません。それに少し大人びて無邪気に遊ぶことも少なかったのです。
それでも、茶トラ兄弟が甘えて撫ぜられるのを、近くで自分も喉をゴロゴロ鳴らして見ており、きっとこの頃すでに人に対する信頼感は生まれていたのでしょう。
十月に入り、外猫たちに風邪が流行だし、黒チビも鼻水を出し、目が充血していました。
隙を見て捕まえてみると、予想外に従順で、おとなしく目薬も注させます。そして雄だとばかり思っていたのが初めて雌だとわかったのです。
最初の里子が出るのを待って、風邪がひどくなってきたこの子を家の中に保護して、クーになりました。
その時体重は1400グラムほどしかなく,生後六ヶ月近くの子猫とは思えぬ小ささでした。
クーは、すぐに家猫のルールを覚え、動物病院でもおとなしく治療を受け、仔猫らしく遊びにも夢中になるようになりました。
多くのの猫を見ていると、生まれ持った家猫に適した素質というものがある様に思います。そしてまさしくクーはそんな素質を一杯もった子猫で、猫家から里子に出た二匹目になりました。
都会の高層マンションで、若いけどそれはそれは優しい猫ママと幸せに暮らしています。
またそして、先に紹介した「二匹の仔猫」は、クーの姉妹猫の子です。今通ってくるもう一組の親子の母猫もそうです。結局、クーの他の姉妹は、餌場に来る中でとうとう捕まえられず、避妊出来なかった最後の二匹になりました(今も悪戦苦闘中)。
そして、そんな彼女たちを、私は、クーを懐かしみながら「クーの一族」と呼んでいます。