「Mrs. GREEN APPLE
TheWhiteLounge in CINEMA」
セトリとネタバレ含んだ
考察(解釈と感想)を書きます
1回にまとめて書くと
とんでもなく長い記事になりそうなので
連載になります


参考程度にお読みいただいて
ご自身が抱いた感想を大切にして下さいね

流されやすい方は
読まない方が良いかもしれません

考察① 設定、導入、#マスカレイド
ツアー設定の考察
1.リミナルスペースの演出を入れた
のはなぜか?
(LIVE開演前の不気味な様子、
セクション毎に入る謎の砂嵐)
リミナルスペースとは…
本来、賑わっている場所に
人がいないと不安になる不気味な空間のこと
新しいものに対する驚きや感動は
不安からなるもの
→このツアーはここから着想を得たそうです(雑誌引用)
不気味だったり
不安な感覚を覚える事によって
なんとも言えないワクワク感を誘う
現実世界から乖離した
異空間・別世界の表現
このような狙いが
あったのではないでしょうか?
2.ドレスコードはなぜ必要だったのか?
白いモチーフを身に付けてもらうことで
お客さん自身が
確実に没入できるようにしたかった
(雑誌引用)
ドレスコードとして
全員に強制することで
白いLIVEグッズを購入しないお客さんも
置いていく事がないように
配慮したのではないかと思います
3.「The White Lounge」
というLIVEタイトルの意味
頭の中の先入観や固定観念を
全て取っ払って
完全なる無(ホワイト)の状態で
この不気味な空間に身を置き
日常から解き放たれて没入体験を欲しい
そういう意味が込められてると
私は思いました
上記1~3の設定や
本編の演出を関連付けて
「死後の世界を表現したのでは?」と
考察されてる方もいますね

ちなみに私は
「美術館」のような世界だと
思いました

世界観が損なわれないように
ドレスコードが存在する美術館があっても
不思議ではないと思いますし
作者達の脳内に入り込んだような
あの独特な美術館の空気…
それに近いものを感じるんです

(↑LIVEは参戦出来てない人)
もっくんは
あの世界は何なのか
明確に定義づけていない
と雑誌で語ってましたね
改めて
自由な考察(妄想?)が楽しめる
奥深い作品だなと思いました

みなさんは
どんな世界だと思われましたか?
では、本編(映画)の考察に入ります

導入
・目を覚ました表情のない主人公(もっくん)
・現状の自分を「変えたい」と
思っているのかもしれません
・自ら白い扉に向かい戸を開けます
一瞬映るメリーゴーランドは
日常から一時的に逃避しよう
という意味が込められてるのでは
ないでしょうか?
第1幕
#マスカレイド
1曲目:The White Lounge
このツアーの為に書き下ろされた楽曲です
歌詞を見ればすぐにピンときますね
この楽曲は、これから始まる音楽劇の
あらすじになっていると思いました

♪=歌詞(間違えてたらごめんなさい)
♪ドアを開けたら何かが変わるのか
誰もが怯えて過ごしてる 白い部屋には独り達
それは具象か はたまたイメージか
持ちきれない愛を探して 白い部屋には独り達
誰もが怯えて過ごしてる 白い部屋には独り達
それは具象か はたまたイメージか
持ちきれない愛を探して 白い部屋には独り達
<解釈>
音楽劇は始まった
あなたの中の何かが変わるだろうか
不穏な空間の中にいる 一人一人の観客たち
今からご覧いただくものは
現実なのか想像なのか…
持ちきれない愛を探して欲しい
一人一人の観客たちに
♪今日も人々は仕事で疲れてる
想いを寄せた人を思い出してる
びしょ濡れで怒りを放って光を探している
今日も人々はチグハグに愛してる
青さの欠片を拾って
華やかにステージを飾って終わりを始めた
<解釈>
このブロックは#に対応する
フレーズになっていると思います
今日も人々は仕事で疲れてる→#水と影
想いを寄せた人を思い出してる
→#手紙(過去との会話)
びしょ濡れで怒りを放って光を探している
→#反射
今日も人々はチグハグに愛してる
今日も人々はチグハグに愛してる
→#愛という名の種
青さの欠片を拾って→#青さのカケラ
華やかにステージを飾って→#虚構と虚無
終わりを始めた→#終わりの始まり
#僕の一部は
この楽曲と対になってると思います
♪呆れるまでもなく全てが嘘で本当
いつの日か誰かが手を伸ばしてくれる
そう信じてた
僕も本当は大声で助けてと言いたいけれど
嫌われたくはないから
今日も仮面で顔を隠して心を閉まっておくけど
このままじゃいけないことは分かっている
繰り返す間違いの狭間で揺れる
時計は狂う
本当を見抜いて愛してほしい
もうすぐ我儘は終わる
いつの日か誰かが手を伸ばしてくれる
そう信じてた
僕も本当は大声で助けてと言いたいけれど
嫌われたくはないから
今日も仮面で顔を隠して心を閉まっておくけど
このままじゃいけないことは分かっている
繰り返す間違いの狭間で揺れる
時計は狂う
本当を見抜いて愛してほしい
もうすぐ我儘は終わる
<解釈>
このブロックは、ツアーに込めた想いを
綴っていると私は解釈しています(主観強め)
この音楽劇は
表現を追求する為の虚構であるが
唄っている事は全て、僕の'本当'
(僕の'本当'は、いつもこうやって
華やかで賑やかなエンターテイメントとして
形を変えて消費される)
誰かに助けて欲しいけれど
今日も仮面で'本当'を隠して唄う
それは耐えられないほど寂しい事だと
自分でも分かっている
見世物と自分自身の'本当'の狭間で揺れて
時間が分からなくなり
自分何者かも分からなくなる
どうかあなたに
僕の'本当'を見抜いて愛して欲しい
この音楽劇は僕たちの我儘だ
以上です

少し重たい解釈となりましたが
カジュアルに言うと
こんな感じではないでしょうか?↓
マスカレイド=仮面舞踏会

ミセスの楽曲は
意図的にポップスの魔法をかけて
歌詞が柔らかく聞こえるようにしていると
いつかのインタビュー記事で
読んだ事があります
それはまるで
本心を包み隠くす為に
仮面をつけて楽しむ舞踏会のよう
どうか
耳障りやリズムの心地よさに
惑わされないで
曲に隠された痛切な思いに
耳を傾けてもらいたい…
この音楽劇を通じて
僕らの本質を探って欲しい
そういう意味が
込められているのかなと思いました

♪いつの日か誰かが手を伸ばしてくれる
そう信じてた
僕も本当は大声で助けてと言いたいけれど
嫌われたくはないから
そう信じてた
僕も本当は大声で助けてと言いたいけれど
嫌われたくはないから
今日も仮面で顔を隠して心を閉まっておくけど
このままじゃいけないことは分かっている
このままじゃいけないことは分かっている
ここのフレーズは
「Part of me」(僕の一部)に
近いものを感じます…
つまり彼の内面の純度が
高い歌詞なのではないかと思います
人は誰もが
’本当’を隠して取り繕っている
しかし
表現の形が変わると
真実や本質が顔を覗かせる事がある
自己表現と
向き合ってみることで
何かが変わるかもしれない…
そんなメッセージを受け取れると
思いました

「全部本編を見終わった後に
もう1回1曲目を見てほしい!」と
ミセロでもっくんが言ってましたよね

音楽劇のあらすじと
全編通して伝えたい大切な事は
1曲目にぎゅっと
濃縮されてるのではないでしょうか?
みなさんはどう解釈されましたか?
続きは次回……(#水と影、#手紙)
いつもお読み下さり
ありがとうございます

🔻ストリーミングサイトでサウンドトラック聴けます
