車の乗り降りで股関節が痛い原因は?理学療法士が解説する受診の目安と今日からできる工夫 | 【名古屋市天白区】理学療法士がいるパーソナルジム×ピラティス&ボディメンテナンス『Physio Conditioning Lab.』

【名古屋市天白区】理学療法士がいるパーソナルジム×ピラティス&ボディメンテナンス『Physio Conditioning Lab.』

Physio Conditioning Lab.は、「痛みの改善」と「動ける身体づくり」を同時に実現するパーソナルトレーニングジムです。

理学療法士の国家資格を持つトレーナーが、医学的な知識と運動指導を組み合わせ、完全オーダーメイドのトレーニングを行います。

 

 

名古屋市天白区にあるPhysio Conditioning Lab.(フィジオコンディショニングラボ)|パーソナルトレーニング×ピラティス&ボディメンテナンス 理学療法士トレーナーの柴田です。

 

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はじめに

「車に乗り込むとき、脚の付け根がズキッとする」 

「降りるときに、一瞬動きが止まってしまう」

 

そんなお悩みはありませんか?

 

毎日のように使う車だからこそ、乗り降りのたびに痛みが出るのはつらいですよね。

 

「年のせいかな」「このまま悪くなったらどうしよう」と不安になっている方も多いと思います。

 

結論からお伝えします。

 

車の乗り降りで股関節が痛む背景には、股関節そのものの病気(変形性股関節症など)や骨の形の問題が隠れていることもあれば、動かし方や身体の使い方が関わっていることもあります。

 

大切なのは、痛みの出る場所とタイミングを整理して、受診が必要なサインを知ることです。

 

この記事では、痛みの考え方、受診の目安、今日からできる乗り降りの工夫をお伝えします。

 

読み終えるころには、「自分は何に気をつければいいのか」が整理できるはずです。

 

私は名古屋市天白区植田で、痛みや姿勢の改善に特化したパーソナルジムを経営する理学療法士です。

 

トレーニングだけでなく、施術も行っています。

 

1. 車の乗り降りで股関節が痛くなるのはなぜ?

乗り降りは「深く曲げて、ひねる」動作

車の乗り降りは、普段の生活の中でも股関節にとって負担のかかりやすい動作です。

 

座席に座るために脚を持ち上げて股関節を深く曲げ、さらに体の向きを変えながら脚を車内へ入れます。

 

つまり、深く曲げる動きと、ひねる動きが同時に起こる場面が多いのです。

 

これは動作を解剖学的に考えた私たち理学療法士の見立てです。

 

股関節の病気や骨の形に問題がある場合、こうした「曲げ+ひねり」の動きで痛みが出やすいと考えられます。

 

痛む場所で見えてくること

痛みの場所は、原因を考えるヒントになります。

 

変形性股関節症について解説した日本医事新報の記事(金沢医科大学・兼氏先生ら)では、痛みは主に鼠径部(脚の付け根)に感じることが多い一方、太ももや膝のまわり、お尻の痛みとして感じる場合もあると述べられています。

 

「膝が痛いと思っていたら、原因は股関節だった」ということもあり得るのです。

 

2. 車の乗り降りで股関節が痛くなる主な原因

変形性股関節症

股関節の代表的な病気の一つが変形性股関節症です。

 

藤田医科大学整形外科の解説によると、股関節の軟骨がすり減って炎症を起こす病気で、最初は歩き始めなどに痛みを感じる程度ですが、放置すると骨が変形し、次第に歩行も困難になるとされています。

 

原因としては、体重増加だけでなく、寛骨臼(かんこつきゅう)形成不全という骨盤側の受け皿の形の問題や、加齢に伴う腰の変形・骨盤の傾きの変化なども挙げられています。

 

症状の出方については、日本医事新報の同記事で、動作の開始時や運動時、長時間立ち仕事をした後に痛みが出やすく、進行すると動作時だけでなく持続する痛みや夜間の痛みが出る場合もあると解説されています。

 

また、医学書院の論文データベースに掲載された総説では、国内の有病率は1.0〜4.3%、人数にして120〜510万人にのぼると推定されています。

 

決して珍しい病気ではありません。

 

骨の形による「股関節インピンジメント」や関節唇の問題

もう一つ、車の乗り降りと関係しそうな状態が、大腿骨寛骨臼インピンジメント(FAI)です。

 

日本医事新報(慶應義塾大学・金治先生)の解説では、股関節を構成する骨の形に異常があるため、繰り返しの動作で関節軟骨や関節唇(かんせつしん)などに細かな損傷や変性が起こる状態とされています。

 

症状は鼠径部痛、股関節痛、股関節の動きの制限(特に内旋の制限)で、股関節を深く曲げたり内側にひねったりした最終域で、脚の付け根に痛みが出やすいと説明されています。

 

診断は画像検査や徒手検査を組み合わせて医師が行うものです。

 

自己判断はできませんので、気になる場合は整形外科で相談してください。

 

なお、FAIや関節唇損傷に対する保存的治療(手術以外の治療)については、2017年の整形外科の報告で「報告が少なく、いまだ確立されていない」とされていました。

 

ここは今後の研究で変わっている可能性もあるため、最新の情報は担当の医師にご確認ください。

 

筋肉の硬さや動かし方も関わることがある

骨の形や病気が見つからない場合でも、股関節まわりの筋肉の硬さや、骨盤・体幹の使い方によって、動作中の負担のかかり方が変わることは臨床の現場でよく感じます。

 

ただし、これは私の臨床上の実感であり、車の乗り降りに限った研究データを確認できたわけではありません。

 

まず病気が隠れていないかを確認することが、安全のために最優先です。

 

3. 受診を考えたほうがよい目安

次のような場合は、運動やセルフケアの前に、整形外科の受診をおすすめします。

  • 痛みが数週間以上続いている、または少しずつ強くなっている
  • じっとしているときや、夜寝ているときにも痛む
  • 歩くとき脚をかばう、足を引きずる
  • 脚の動かしにくさ(靴下がはけない、爪が切りにくいなど)が出てきた
  • 転倒や事故のあとに強い痛みが出た、体重をかけられない

 

「夜間の痛み」や「持続する痛み」は、先ほどの日本医事新報の記事でも、病気が進んだときに出る症状として挙げられています。

 

また、医師監修の情報サイト「メディカルノート」では、変形性股関節症の治療はまず保存療法(生活習慣の改善、運動療法、薬物療法など)から行われ、すり減った軟骨や変形した骨は元には戻らないものの、保存療法で症状が和らぐ可能性があると説明されています。

 

早めに状態を把握して、適切な対応を選ぶことが大切です。

 

4. 今日からできる車の乗り降りの工夫

以下は、股関節への負担を減らす一般的な工夫です。

 

痛みが強くなる場合は無理をせず、中止して医師にご相談ください。

 

乗るとき

  • 先にお尻から座席に座るようにします。脚を先に入れようとすると、深く曲げながらひねる動きが強くなりやすいためです
  • 座ってから、両脚をそろえて、体ごとゆっくり回転させて車内に入れます
  • ドアの縁やハンドルなど、つかめる場所で体を支えます

降りるとき

  • 座ったまま、両脚をそろえて外に向けてから、体全体を回します
  • 立ち上がるときは、勢いをつけず、手で支えながら行います

シートや環境の工夫

  • シートの高さを調整できる車では、座面が低すぎない位置を試してみてください。股関節を深く曲げる量を減らせる可能性があります
  • 駐車するときは、ドアを大きく開けられる広さを確保すると、動きに余裕が出ます

これらは痛みを悪化させにくくするための工夫であり、原因を治すものではありません。

 

5. 痛みを繰り返さないために大切な考え方

病気の有無を確認したうえで、私たち理学療法士が大切にしているのは、「どの動きで、どこに負担が集まっているか」を評価することです。

 

同じ「車の乗り降りで痛い」という訴えでも、人によって背景は違います。

  • 股関節の動く範囲が硬くなっている
  • 骨盤や背骨が動きにくく、股関節にしわ寄せが来ている
  • 脚や体幹の筋力のバランスが崩れている

 

こうした要素が関わっている場合、運動や施術で身体の使い方を整えることが、日常生活のしやすさにつながることがあります。

 

ただし、効果の出方には個人差があり、すべての方に同じ結果をお約束できるものではありません。

 

6. 名古屋市天白区植田のフィジオコンディショニングラボでできること

当ジムは、名古屋市天白区植田にあり、痛み改善・姿勢改善など身体機能の改善に特化したパーソナルジムです。

 

瑞穂区、昭和区、日進市からもアクセスしやすく、無料駐車場(2台)もご用意しています。

 

当ジムでは、施術でもトレーニングでも、最初に医学的な身体評価を行います。

 

痛みの出る動作や姿勢、関節の動き、筋力などを確認し、原因を丁寧に探したうえで、ストレッチやトレーニングなどのアプローチ方法を組み立てます。

 

姿勢改善などを目的にトレーニングを行う場合も同じです。

 

いきなり運動を始めるのではなく、まず身体評価を行い、原因に対して必要なトレーニングやエクササイズを選んで進めていきます。

 

なお、病気の診断は医師が行うものです。

 

受診が必要と思われる場合は、整形外科の受診をおすすめすることがあります。

 

まとめ

  • 車の乗り降りは、股関節を深く曲げながらひねる場面が多く、負担がかかりやすい動作です
  • 背景には、変形性股関節症や、骨の形に関わるFAIなどが隠れていることがあります
  • 夜間の痛み、持続する痛み、歩き方の変化などがあれば、まず整形外科へ
  • 乗り降りの工夫で、一時的に負担を減らせる可能性があります
  • 病気がないことを確認できた場合は、動作の評価や運動・施術で身体の使い方を整えていく方法もあります

 

「どこに相談すればいいかわからない」「病院に行くほどではないけれど不安」という方は、お気軽にご相談ください。

 

名古屋市天白区植田で、あなたの身体の状態に合わせてお話を伺います。

 

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参考・出典

  • 兼氏 歩・松本 忠美「変形性股関節症の臨床評価法」日本医事新報 https://www.jmedj.co.jp/blogs/product/product_897
  • 金治 有彦「股関節インピンジメント(大腿骨寛骨臼インピンジメント:FAI)」日本医事新報 https://www.jmedj.co.jp/blogs/product/product_18022
  • 藤田医科大学 整形外科「股関節の痛みは、放置しないで早めの対応を!」 https://www.fujita-hu.ac.jp/~seikei/topics/pdf/topics24.pdf
  • 医学書院 論文データベース(変形性股関節症の有病率に関する総説、53巻2号) https://imis.igaku-shoin.co.jp/contents/journal/09150552/53/2/1551201446
  • 山崎 琢磨ほか「大腿骨寛骨臼インピンジメントに対する保存的治療」臨床整形外科 2017年 https://webview.isho.jp/journal/detail/abs/10.11477/mf.1408200768
  • メディカルノート「変形性股関節症の治療」 https://medicalnote.jp/diseases/%E5%A4%89%E5%BD%A2%E6%80%A7%E8%82%A1%E9%96%A2%E7%AF%80%E7%97%87/%E6%B2%BB%E7%99%82