名古屋市天白区にあるPhysio Conditioning Lab.(フィジオコンディショニングラボ)|パーソナルトレーニング×ピラティス&ボディメンテナンス 理学療法士トレーナーの柴田です。
はじめに
「筋トレを始めたいけど、ケガが怖い」
「筋トレをすると腰や膝が痛くなる」
「年齢を重ねても安全に筋トレを続けたい」
「頑張ってトレーニングしているのに、肩や腰を痛めてしまう」
このような悩みはありませんか?
筋力トレーニングは、筋力や筋肉量の維持・向上だけでなく、健康づくりや身体機能の維持にも役立つ重要な運動です。
一方で、
「筋トレ=安全」でも「筋トレ=危険」でもありません。
重要なのは、
「自分の身体に合った方法で、適切な負荷をかけること」
です。
重い重量を持つことだけが筋トレではありません。
むしろ、身体の状態を確認せずに、
「重ければ重いほど効果がある」
「毎回限界まで追い込む」
「痛くても我慢する」
という方法を続けると、身体に過剰な負担がかかる可能性があります。
今回は、理学療法士の視点から、「身体を壊さずに筋トレを続けるための考え方」を詳しく解説します。
そもそも筋トレで身体を壊す原因とは?
筋トレそのものが身体を壊すわけではありません。
問題になりやすいのは、
「身体が対応できる負荷」と「実際にかけている負荷」のバランスが崩れること
です。
例えば、
今まで運動していなかった人が突然高重量でトレーニングする。
↓
筋力や体力に対して負荷が大きすぎる。
↓
疲労が蓄積する。
↓
フォームが崩れる。
↓
身体の一部に負担が集中する。
ということがあります。
また、トレーニングだけでなく、
睡眠不足。
仕事による疲労。
日常生活での活動量。
過去のケガ。
年齢。
なども身体への負荷に影響します。
つまり、
筋トレの安全性を考えるときには「重量」だけを見るのでは不十分です。
身体を壊さない筋トレ方法①「いきなり頑張りすぎない」
筋トレを始めたばかりの人ほど、
「せっかく始めたから頑張ろう」
と考えてしまいます。
これは非常に良いことですが、最初から頑張りすぎる必要はありません。
筋肉だけでなく、
腱。
関節。
靭帯。
神経系。
心肺機能。
なども運動に適応していく必要があります。
特に普段運動していない人が、いきなり高重量・高回数のトレーニングを行うと、身体が負荷に適応する前に疲労が大きくなる可能性があります。
最初は、
「少し余裕がある」と感じる程度から始める
ことが重要です。
そして、身体の反応を確認しながら徐々に負荷を高めていきます。
身体を壊さない筋トレ方法②「毎回限界まで追い込まない」
筋トレでは、
「限界まで追い込まないと意味がない」
と思っている方もいます。
しかし、すべてのトレーニングを毎回限界まで行う必要はありません。
むしろ、
疲労が強い。
フォームが崩れる。
関節に痛みが出る。
翌日以降まで強い疲労が残る。
という状態で無理に続けることはおすすめできません。
特に初心者や運動習慣の少ない人は、
「あと数回できそう」という余裕を残した状態から始める
という考え方が使いやすいでしょう。
筋トレでは、
「どれだけ追い込んだか」だけでなく、「どれだけ継続できたか」
も重要です。
身体を壊さない筋トレ方法③「正しいフォームより、自分に合ったフォーム」
「筋トレでは正しいフォームが大切」
これは間違いではありません。
しかし、ここで注意したいのが、
「全員が同じフォームで動かなければいけない」わけではない
ということです。
人によって、
骨格。
関節の可動域。
筋力。
柔軟性。
過去のケガ。
身体の使い方。
などは異なります。
例えばスクワットでも、足幅やつま先の向き、しゃがむ深さなどには個人差があります。
重要なのは、
「教科書通りの形を無理に作ること」ではなく、「自分の身体で安全かつ効率的に動かせる方法を見つけること」
です。
身体を壊さない筋トレ方法④「痛みを我慢しない」
筋トレで最も注意したいのが痛みです。
「筋肉がきつい」
「疲れている」
という感覚と、
「関節が痛い」
「鋭い痛みがある」
「しびれる」
「動かすほど痛みが強くなる」
という症状は同じではありません。
筋肉に負荷がかかっている感覚は、トレーニングの一部として起こることがあります。
一方で、明らかな痛みや神経症状がある場合には、無理に続けないことが重要です。
特に、
急激な痛み。
強い腫れ。
しびれ。
力が入りにくい。
関節が動かせない。
などがある場合は、自己判断でトレーニングを継続せず、医療機関などで確認することをおすすめします。
身体を壊さない筋トレ方法⑤「ウォームアップを行う」
筋トレを安全に行うためには、いきなり本番セットに入るのではなく、身体を徐々に運動へ適応させることも大切です。
例えば、
軽い有酸素運動。
関節を動かす運動。
軽い負荷でのウォームアップセット。
などを行います。
ただし、
「長時間ストレッチすればケガを防げる」
と単純に考える必要はありません。
その日のトレーニング内容に合わせて、身体を動かす準備をすることが重要です。
身体を壊さない筋トレ方法⑥「負荷を少しずつ上げる」
筋トレで身体を変えるためには、少しずつ身体に刺激を与える必要があります。
しかし、
「一気に負荷を上げる」必要はありません。
例えば、
10kg。
↓
12kg。
↓
14kg。
というように、身体の反応を確認しながら段階的に負荷を高めます。
重量だけではありません。
回数。
セット数。
動作範囲。
トレーニング頻度。
なども負荷として考えることができます。
「今日は調子がいいから一気に倍」
ではなく、
「今の身体が対応できる範囲で少しずつ」
という考え方が安全です。
身体を壊さない筋トレ方法⑦「フォームが崩れる前に終える」
筋トレでは、疲れてくるとフォームが崩れることがあります。
例えばスクワットなら、
膝が内側に入る。
上半身が大きく倒れる。
腰が過剰に丸まる。
反対に腰を反りすぎる。
などです。
もちろん、すべてのフォームの変化が危険というわけではありません。
しかし、
「疲労によって自分でコントロールできない状態」
になっているのであれば、負荷や回数を調整する必要があります。
重要なのは、
「何回できたか」ではなく、「目的とする動作を最後までコントロールできたか」
です。
身体を壊さない筋トレ方法⑧「身体全体を鍛える」
特定の部位だけを鍛え続けるのも注意が必要です。
例えば、
胸だけ。
腹筋だけ。
脚だけ。
腕だけ。
というように、一部分だけに偏ったトレーニングを続けるよりも、目的に応じて身体全体をバランスよく鍛えることが重要です。
日常生活では、一つの筋肉だけを使って動くことはほとんどありません。
歩く。
立つ。
座る。
物を持つ。
階段を上る。
など、複数の関節や筋肉が協調して動きます。
そのため、
「筋肉を大きくする」だけではなく、「身体を機能的に使えるようにする」
という視点も大切です。
身体を壊さない筋トレ方法⑨「柔軟性や可動域も確認する」
筋トレでは筋力ばかりに注目しがちですが、関節が適切に動くことも重要です。
例えば、
足首が硬い。
股関節が動かない。
胸椎が動きにくい。
肩関節が動かしにくい。
という状態では、特定の動作で別の部位が代償することがあります。
そのため、
「筋力が弱いから鍛える」だけではなく、「そもそも必要な動きができているか?」
を確認することも重要です。
身体を壊さない筋トレ方法⑩「休むこともトレーニング」
筋トレをすると筋肉に負荷がかかります。
だからこそ、
休養も重要なトレーニングの一部です。
毎日激しい運動をすれば、必ず身体が早く変わるわけではありません。
トレーニング。
↓
回復。
↓
適応。
↓
再びトレーニング。
というサイクルを作ることが大切です。
特に、
睡眠不足。
強い疲労。
仕事が忙しい。
体調が悪い。
という場合には、トレーニング量を調整することも必要です。
「筋トレをした翌日に痛い=筋トレが悪い」ではない
筋トレを始めると、翌日に筋肉痛が出ることがあります。
これは筋トレに慣れていない人ほど起こりやすい現象です。
一方、
関節の痛み。
鋭い痛み。
しびれ。
強い腫れ。
動かせないほどの痛み。
などは、一般的な筋肉痛とは区別する必要があります。
つまり、
「筋トレ後に何か感じた=身体を壊した」
とは限りません。
どの部位に、どのような症状が出ているのかを確認することが大切です。
安全な筋トレは「評価→運動→再評価」で考える
身体を壊さずにトレーニングするために、非常に重要なのが、
評価→運動→再評価
という考え方です。
まず、
「今の身体はどうなっているのか?」
を確認します。
次に、
「何が必要なのか?」
を考えてトレーニングを選びます。
そして実際に運動を行い、
「痛みはどうか?」
「フォームはどうか?」
「動きは改善したか?」
「疲労はどの程度か?」
を確認します。
その結果をもとに、
重量。
回数。
セット数。
種目。
頻度。
などを調整します。
この繰り返しが、長く安全に筋トレを続けるために重要です。
「身体を壊さない筋トレ」とは、弱い負荷でトレーニングすることではない
ここは誤解されやすいポイントです。
安全な筋トレとは、
「ずっと軽い重量で運動すること」ではありません。
身体が適応してきたら、適切に負荷を高めることも重要です。
例えば、
軽い負荷。
↓
動作を習得。
↓
回数を増やす。
↓
重量を増やす。
↓
より難しい動作へ。
というように段階的に進めます。
つまり、
「安全性」と「効果」は対立するものではありません。
適切な負荷設定ができれば、安全性を確保しながら身体を変えていくことができます。
初心者ほど「何をするか」より「どう進めるか」が重要
筋トレ初心者の場合、
「スクワットがいいですか?」
「腹筋は何回ですか?」
「何kg持てばいいですか?」
と種目や数字を知りたくなると思います。
もちろん、それらも大切です。
しかし、それ以上に重要なのは、
「現在の自分の身体に合わせて、どう進めていくか」
です。
同じ50代でも、運動習慣がある人と全く運動していない人では、必要なトレーニングは違います。
過去に膝を痛めた人と、痛みのない人でも違います。
運動をしている人と、健康維持を目的とする人でも違います。
だからこそ、
「年齢や目的だけでメニューを決める」のではなく、「身体の状態を評価してから決める」
ことが重要です。
よくある質問(FAQ)
Q. 筋トレは身体に悪いですか?
適切な方法で行えば、筋トレは健康づくりや筋力・身体機能の維持向上に役立ちます。
ただし、負荷が自分の能力に対して過剰だったり、痛みを我慢して続けたりすると問題につながる可能性があります。
Q. 筋トレは毎日してもいいですか?
トレーニングする部位、強度、運動経験、体調などによって異なります。
同じ部位に高い負荷をかけ続ける場合には、回復の時間を確保することが重要です。
Q. 筋トレは重い重量ほど効果がありますか?
必ずしもそうではありません。
目的に合った負荷を設定することが重要です。
初心者がいきなり高重量を扱う必要はなく、まずは適切な動作を身につけ、身体の適応に合わせて徐々に負荷を高めていくことが大切です。
Q. 筋トレ中に痛みが出たら続けてもいいですか?
痛みの種類によります。
筋肉の疲労感と、鋭い痛みや関節痛、しびれなどは区別する必要があります。
明らかな痛みや症状がある場合は無理に続けず、原因を確認することをおすすめします。
Q. 筋トレ初心者は何から始めればいいですか?
まずは自分の身体の状態を確認し、基本的な動作から始めるのがおすすめです。
スクワット、ヒップヒンジ、押す・引く動作などを、自分の能力に合わせて練習するとよいでしょう。
Q. 筋トレ前にストレッチは必要ですか?
目的やトレーニング内容によって異なります。
筋トレ前には、身体を運動に適応させるためのウォームアップや、トレーニングに必要な動作を確認することが重要です。
Q. 筋トレで腰痛や膝痛がある場合はどうすればいいですか?
まず、痛みが出る動作や条件を確認することが重要です。
痛みがあるからすべての筋トレを中止するのではなく、症状に応じて種目、負荷、動作範囲などを調整します。
ただし、強い痛みや神経症状などがある場合は医療機関で評価を受けることをおすすめします。
Q. 身体を壊さずに筋トレを続ける一番のポイントは何ですか?
「自分の身体に対して適切な負荷をかけること」です。
無理に高重量を扱うのではなく、身体の状態を確認しながら、少しずつ負荷を高めていくことが重要です。
まとめ|身体を壊さない筋トレは「頑張り方」が違う
筋トレは、正しく行えば身体を変えるための非常に有効な方法です。
しかし、
「重ければ重いほどいい」
「毎回限界までやる」
「痛くても我慢する」
「毎日やれば早く変わる」
という考え方は、必ずしも正しくありません。
身体を壊さずに筋トレを続けるためには、
・現在の身体の状態を確認する
・目的を明確にする
・自分に合ったフォームを身につける
・無理のない負荷から始める
・少しずつ負荷を高める
・痛みを我慢しない
・フォームが崩れるほど追い込まない
・関節の動きも確認する
・身体全体をバランスよく鍛える
・十分な休養を取る
・定期的に身体の状態を評価する
ことが重要です。
そして、最も大切なのは、
「一度に身体を変えようとしないこと」
です。
筋トレは短期間の勝負ではありません。
今日頑張りすぎて身体を痛めるよりも、
無理なく継続できる負荷で、何カ月、何年と続けること
の方が、長期的には大きな身体の変化につながります。
「安全=楽なトレーニング」ではありません。
「自分の身体に適した負荷を、適切な方法で与えること」
が本当の意味での安全な筋トレです。
フィジオコンディショニングラボが考える「身体を壊さない筋トレ」
当施設では、いきなりトレーニングを始めるのではなく、
「今の身体に何が必要なのか?」
を確認することから始めます。
姿勢。
関節可動域。
筋力。
柔軟性。
バランス。
身体の使い方。
痛み。
運動経験。
日常生活。
などを総合的に確認し、その人に合ったトレーニング方法を考えます。
同じスクワットでも、必要なフォームや負荷は人によって異なります。
同じ筋力トレーニングでも、目的が違えば方法も変わります。
そのため、
「正しい筋トレを教える」のではなく、「その人に必要な筋トレを考える」
ことを大切にしています。
「筋トレを始めたいけどケガが心配」
「以前、筋トレで腰や膝を痛めた」
「自己流のトレーニングが合っているか分からない」
「年齢を重ねても安全に筋力をつけたい」
「痛みを改善しながら筋トレをしたい」
という方は、ぜひ一度ご相談ください。
当ジム・治療院では、理学療法士が医学的根拠に基づき、身体の状態・目的・運動経験を評価したうえで、痛みやケガのリスクに配慮しながら、一人ひとりに合わせたパーソナルトレーニング・ピラティス・ボディメンテナンスを提供しています。
お気軽にご相談ください。
