「斜面をすべる小球の運動」
「小物体が放物運動する」
などがありますが、
「小球」「小物体」とは、質量を持つが、大きさは無視できる点状の物体のことです
こういったものを「質点」といいます。力学ではおなじみですね。
これに対して、質量を持ち、大きさもあり、力を加えても変形しない物体を「剛体」といいます。
剛体は大きさを持つので、運動を考察するのに工夫が要ります。
重心の並進運動
重心の周りの回転運動
この2つに分けて考えます
高校で出てくる剛体の運動は
「剛体のつりあい」のみです。
剛体のつりあいとは、並進運動が等速直線運動で回転運動が等角速度回転の状態です。高校では並進運動も回転運動もゼロの場合を対象とするのがほとんどです。
剛体のつりあいの問題は
①力のつりあい
②力のモーメントのつりあい
この2つを考えれば解けるようになっています
さらに、次のことを知っていると理解しやすくなります
「力がつりあっていれば、力のモーメントのつりあいはどの点の周りで考えても良い」
「3つの力がつりあっているとき、3力の作用線が1点で交われば、3力のモーメントはつりあっている」
なんとなく力のモーメントって出て来たなあー、ではなく、このように整理して覚えておきましょう。
『剛体のつりあい』でした
大きさのある物体を考察するときに使います